5月25日
藤井先生と、写真家、陶芸家の方々による展覧会のオープニングセレモニーで、アコースティックギターの演奏をさせていただけたことが嬉しかったです。
勝央美術文学館に到着したら、朝早くから藤井先生が来てくださっていて、満面の笑みで迎えてくださりました。
今回、ギターで演奏させていただいたのは『流星』『タイムトラベル』『ナユタ』『奇跡の山』の4曲で、この4曲は藤井先生が選曲してくださった、藤井先生の好きな曲でした。
今回はダンスやバンドでの演奏ではなく、アコースティックギターのみでの出演ということで、今までとは少し違った演奏の流れや出はけ、表情や気持ちの作り方をする必要があり、緊張していたのですが、本番はお客さんの温かくて優しい空気に包まれて、緊張するどころか、今までで一番気持ちを乗せて、一度も間違えることなく演奏することができました。
それは、オープニングセレモニーのあいさつで藤井先生が司会で作ってくださった温かくて優しい空気に会場全体が包まれて、会場に来てくださったお客さんがみんな、私たちの演奏を聴く気持ちに十分なってから、演奏を聞いてくださったからだと思うし、本当に演奏していても、弾いている私たちと聞いているお客さんとが一体になっているような感覚を味わうことができて、とても嬉しかったです。
『ナユタ』はさやねちゃんのソロギターでの演奏で、私は今回、他の3曲の演奏に出演させていただきました。『流星』も『タイムトラベル』も『奇跡の山』も、私はとても大好きな曲で、それぞれの曲の透明で、幻想的で、壮大な世界観に演奏していても魅了させられるし、この曲に出会った時から、この曲の虜になってしまいます。
特に『奇跡の山』は私がなのはなファミリーのウィンターコンサートで、ギターを演奏した初めての曲なのですが、この曲にたくさん癒されて、助けてもらってきたなと感じています。
演奏中はお客さんがものすごく真剣に、ていねいに私たちの演奏に集中してくださっているのを感じたし、1曲の演奏が終わるごとに、顔をあげると、大きな大きな拍手が聞こえました。
今回はお客さんと演奏する私たちとの距離もとても近かったのですが、アコースティックギターの生の音を、直接、お客さん一人ひとりに届くと同時に、いつも、私たちにアコースティックギターを教えて下さっている藤井先生への感謝と尊敬の気持ちを音に乗せました。
さやねちゃんの『ナユタ』も、さやねちゃんが弾いている間、会場の空気がナユタに染まっているのを感じたし、ハーモニクスの音が響いていて、とても綺麗でした。
本当にたくさんの人に喜んでいただけて、アコースティックギターのオープニングセレモニーも大成功に終わることができ、とても嬉しかったです。
本番前、まだお客さんも誰もいない時に、藤井先生を前にギターメンバーのみんなと音出しとして、何曲か演奏させていただきました。
私たちの後ろには、藤井先生の版画の作品が展示されていて、その前で演奏させていただけることが嬉しかったし、『タイムトラベル』が終わって、ふと顔をあげた時、藤井先生がぽろぽろと涙を流されていました。
「何だか、感動して、涙が出てきたよ。あぁ、みんな本当に上手いな。上手くなったなあ」
藤井先生の言葉に私も、もらい泣きしそうになりながら、とても嬉しい気持ちになったし、藤井先生の為に、藤井先生への日頃の感謝の気持ちを込めて、本番を大成功させたいと気合が入りました。
今回、藤井先生主催の展覧会に私たちも招待していただいて、アコースティックギターで演奏する機会を藤井先生が作ってくださったことがとてもありがたく、嬉しかったです。
本番が終わった後も、藤井先生が私たちの所に来て、「すごくよかったです。ありがとうございます。また、泣いてしまった」と眼を赤くされながらも、とても嬉しそうに笑いながら話してくださり、本当に本当に嬉しかったです。
藤井先生に教えてもらっているギターメンバーとして、今回、演奏させていただけたことが嬉しくて、藤井先生がとても嬉しそうなのが私にも嬉しかったし、藤井先生にとっても私たちにとっても、大切で素敵なオープニングになったのを感じました。
毎週、火曜日にギター教室、木曜日に版画教室を藤井先生が開いてくださり、週に二度もなのはなファミリーへ来てくださる藤井先生がとてもありがたいし、藤井先生の作ってくださる温かくて、優しい雰囲気が大好きです。
もう10年も毎週なのはなファミリーへ来てくださり、なのはなファミリーを藤井先生がずっと支えてくださり、好きでいてくださることが、ありがたく、嬉しいです。
今回は藤井先生のご厚意で、なのはなファミリーで藤井先生に教えていただきながら作ったみんなの版画の作品も展示していただきました。そのことがとてもありがたかったし、藤井先生も喜ばれていて、私もなのはな版画教室の第1期生でこれまで、4つほど作品を作らせていただいているのですが、今の白黒のみんなが作ってくれた作品を見させていただいたら、また版画をやりたくなってしまいました。
また、火曜日に藤井先生にお会いできるのが楽しみです。