5月25日(土)「藤井先生が繋いだ下さった特別な機会:展覧会『それぞれの景』へ、版画の出展&オープニングを飾るギターアンサンブル!」

  5月25日のなのはな

 

 木版画、写真、陶芸……美術品に囲まれた会場。なのはなの、アコースティックギターのみの演奏に聴き入る、大勢の来館者の方々。
 この機会は、アコースティックギター教室、木版画教室をなのはなに教えに来てくださっている、藤井先生からの贈り物でした。

 

〈展覧会『それぞれの景』が、今日から開催されました。藤井先生の木版画、陶芸家の方の作品、お二人の写真家の方の作品が展示されています。毎週、藤井先生にご指導いただいている、なのはな版画教室で作った作品も展示していただきました〉

 

 今日から、藤井先生と、3人の作家さんが出展される、『それぞれの景』という展覧会が開催されました。
 藤井先生の木版画作品、他の作家さんの写真や陶芸の作品が並ぶ中で、なのはなの木版画教室で、みんなで制作した作品も、展示されました。また、展覧会が開催されるオープニングセレモニーとして、アコースティックギターでの演奏も行いました。

 

〈展覧会のオープニングに、ギターアンサンブルを演奏しました〉

 

 

 木版画教室の作品は、古吉野なのはなの校内ではない場所で、こうして人前に展示されることは初めてでした。会場に、額に入ったみんなの作品がずらりと並ぶと、作品がお化粧をしたように、立派に引き立つことを感じました。

 

 

 

 ほとんどの作品が、木版画を初めて作る人や、始めて間もない人のものでしたが、見てくださる方々から、素晴らしい作品がたくさんある、という言葉もお聞きしました。

 

 

 私も、1枚の作品を出させていただきました。蘭の花を版画にしたものです。実は、この作品が完成したのは、一昨日の夜9時半。最後の、一番濃い墨版を、濃く背景一面に摺ることに、難航していました。薄墨、青緑、と色を重ねている上に黒を乗せていたために、黒が濃く出にくくなってしまっていました。
 「どうしても、背景を濃くしたいんです」と私が粘っていると、藤井先生が一緒になって、絵の具の水加減や、摺り方を考えてくださいました。
 藤井先生から、紙がずれないように片方を押さえながら紙をめくって、そこに色を足して摺る、という方法を教わり、その方法で、最後には思い描いていた作品に摺り上げることができました。それから判子を押して、先生が額に入れてくださり、搬入の前夜、というギリギリに作品が完成しました。
 そんな風に、一人ひとりの作品に藤井先生が真剣に向き合ってくださったから、見ごたえのある作品が展示できたのだと思います。

 

 

 

 
 会場には、藤井先生の作品も十数点並んでいました。改めて、木々や土の地面、手のひらなど、彫刻刀での表現の多様さがあり、繊細さや、温かみがあったり、コントラストが効いていたり、美しい色使いで摺り上げられた先生の作品が、すごいなと思ったし、大好きだなと思いました。

 

〈藤井先生の作品:『無我』〉
〈藤井先生の作品:『菊』〉
〈藤井先生の作品:『山葡萄』〉
〈藤井先生の作品:『灯』、『セーター』〉
〈藤井先生の作品:『玉蜀黍畑』〉

 

 新作の、なのはなの子がトウモロコシの土寄せをしている様子が作品にされた、『玉蜀黍畑』という作品も展示されていて、本当に嬉しかったです。

 

 

 

 展覧会のオープニングセレモニーの場も、藤井先生が、アコースティックギター教室のみんなのために、作ってくださったことを感じます。
 これまで、ウィンターコンサートでBGMとして演奏することが主で、ギター教室のみんなで、アコースティックギターのみの演奏をする、という機会はありませんでした。
 今回、『流星』、『タイムトラベル』、さやねちゃんのソロの『那由他』、『奇跡の山』、という4曲を、会場に来られた方々の前で、演奏させていただきました。今回の本番へ向けて、まえちゃんを中心に、じっくりと練習してこられた時間も、本番、思っていた以上に、会場いっぱいに来られた方々を前に、存分に演奏できた時間も、大好きなアコースティックギターを心行くまで深めることができて、本当に、嬉しかったです。

 

 

 曲目はソロ・ギターの曲でしたが、『流星』は、1人で弾くところ、3人で弾くところ、全員で弾くところ、という段階をつけて、曲の山谷をつけました。まえちゃんが1人で演奏して、待っているときも、全員が一緒になって『流星』を演奏する気持ちで、瞳でこの曲を語る思いをしていました。
 演奏前は、緊張せずに、いつも通りの力が出せるかどうか、心配もあったけれど、実際に演奏が始まると、のびやかに指が動いて、自分ではないものが乗り移ったかのように、演奏に向かうことができました。あゆちゃんのMCがあり、お客さんたちが、最初から私たちの演奏に気持ちを向けてくださり、ギターを演奏しやすい空気がその場にあったことも、大きかったと思います。
 『タイムトラベル』は、メロディライン、ベースライン、パーカッション、と役割を分けて、一人で完結するよりもずっと、私たちならではの、聴きごたえのある演奏をすることができたように感じます。

 

 

 2曲を終えたとき、目の前にいた女性の瞳が潤んでいることを感じました。最後の一音が終わると、大きな拍手をもらいました。
 3曲目、さやねちゃんの『那由他』を、調弦を終えてから、固唾をのんで心の中で応援していました。さやねちゃんの音に、今までより一層、お客さんたちが引き込まれていることを感じました。たった一人で、目の前の人の心に響く演奏をする、さやねちゃんの勇気、意志の強さを、改めて感じました。
 さやねちゃんの『那由他』が残してくれた空気の中、最後の『奇跡の山』を演奏しました。この曲は、最初から最後まで、全員で弾きました。

 

 

 演奏を終えて、大きな拍手をもらい、お客さんにお辞儀をしてはけていくと、お客さんから吐息と共に、「すごかった」「よかった」という言葉が聞こえました。会場全体のお客さんに、アコースティックギターでの演奏に心を動かしてもらえたことを感じました。
 演奏後、藤井先生がみんなのところに挨拶に来てくださったとき、「みんな、上手くなったなあ。泣きそうになった」と瞳を抑えておられました。藤井先生の涙に、私ももらい泣きしました。
 先生が、ずっとずっと10年以上、ご厚意でなのはなファミリーにアコースティックギターを教えに来てくださって、今では木版画教室も毎週来てくださっています。ただただ純粋に、ギターや版画を通して、親身に向き合ってくださる先生のことが、みんな大好きです。
 
 

 

 先生が繋いでくださった関係。今日の展覧会に、オープニングセレモニー演奏。藤井先生の教室で今まで積み重ねてきた、みんなの成果が、こうして大きな本番を迎え、多くの方に受け取っていただくことができました。本当に、ありがたいことだと思いました。
 これからも、大好きなアコースティックギター教室、木版画教室に、誠実に向かっていきたいです。また、今回を機に、発表の場が広がっていったならいいな、と思います。

 

(りんね)

 

 

 

 

 

〈会場の勝央美術文学館〉

 

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 午前中、えつこちゃん、ふたばちゃんと野畑のニンニクの収穫をしました。

 収穫時期は、葉が2分の1から3分の1くらい黄変した頃で、球の底が平らになるころです。
 1週間前に草に栄養を取られないようにするためと土が乾くように草取りと、貯蔵性をよくするために消石灰まきを行い、その後は畑を通るたび、ニンニクの枯れた葉とニンニクの合わさった香りを嗅ぎながら様子を見て、収穫時期を待ちました。

 

〈良い状態で、綺麗なニンニクが収穫できました!〉

 

 野畑と発見畑手前でニンニクを育てていますが、発見畑手前よりも野畑の方が日当たりが良く、発見畑手前の株は収穫にはまだ早いため、野畑のニンニクのみ収穫をしました。
 
 株を両手で握り、真上に引き抜き、畑で干すため、畝の上に並べていきました。引き抜いていて、大きな球が多かったことと、外側の皮をむいてみると、丸く並んだ6片が綺麗な乳白色で嬉しかったです。
 
 雨前にみんなで回収し、貯蔵する予定です。

 

(さくら)

 

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〈桃の袋掛けを進めています!〉

 

 

 

 

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〈中畑に、ナスを植え付けました!〉