5月24日のなのはな
5月25日から勝央美術文学館で開かれる展覧会「それぞれの景」に向けて、この日は、かにちゃんと、りんねちゃんと、作品の搬入とセッティングに行きました。
この展覧会では、私たちの木版画とギターの先生である、藤井先生と、2名の写真家、1名の陶芸家の方々の作品が展示されます。そして、藤井さんの版画教室で学んでいる私たちの作品も、飾らせていただけることになりました。
うした展覧会の会場をセットする場に携わるのは初めてのことだったので、とても緊張していましたが、先生がてきぱきと進めて下さっている姿を見ながら、作品をかけるフックを用意したり、絵を配置していきました。
今まで藤井先生に習いながら完成させたみんなの作品が並んで壁に掛かると、今まで見ていた作品も、また違う味わいを感じられるようでした。
今回は19点、飾らせて頂きました。
自分が刷った作品を飾った時に、藤井先生に教えてもらった温かな時間が思い出されて、幸せな気持ちになりました。
ここにある1枚1枚の作品に色んなストーリーがあるのだなと思うと、作品には人の時間と気持ちが詰まっているのだなと感じました。
先生の作品が、優しくて、少し切なく、温かくて、大好きです。好きな作品を見ると胸がぎゅっとなる感じがします。
小休憩の時間、藤井先生の作品を見ながら、刷ったときの工夫やエピソードを教えて頂きました。
作っているときのお話を聞かせてもらいながら作品を見ている時間が、本当に嬉しくて贅沢なことだなと思いました。
他の方の作品も見させて頂いて、どれも、とても素敵で、ここに一緒に私たちの作品も飾らせて頂けることが有り難いなと思いました。
どの方も、とても上品で気さくに話しかけてくださった事が嬉しかったです。
展覧会初日は、オープニングセレモニーでギターのアンサンブルがあり、なのはなのみんなが演奏させて頂きます。
会場をセットしていて、みんなが演奏する姿を想像して、わくわくした気持ちになりました。
搬入をし、展覧会を作っていく過程を経験させて頂けて、有り難かったです。
(まなか)
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夏野菜の種まき、定植ラッシュ。今日の主役はピーマンだ。なのはなの夏野菜には絶対に欠かせない、王道ピーマン。この夏、ピーマンが植わるのは下町川下畑。なのはなの畑の中で土質が良い畑ベスト3に入る、さらさらでふかふかの土が自慢の畑です。
本葉7~8枚に育った苗を80センチの株間をとって植えていきました。
この日の植え付けのテーマは、「苗に優しく、丁寧に」。畝を立ててから植え付けまでの期間が空いたので、その間、雨が降ったり、30度を超える暑さで乾いたりを繰り返しているうちに、畝の土が固くなってしまっていました。
そこに苗を植えたら、根が伸びにくくなってしまいます。そのため、まずクワで穴を開けてから、その穴の中の土を小さなホーを使ってほぐして、柔らかい土にしてから植えるようにしました。
そして、ナスの定植時の反省を踏まえて、育苗ポットから苗を取りだしたさいに根元を軽くほぐしてやり、根がほぐされて伸びた状態にしてから植え付けてやりました。そして、培土の土が見えないように株元にはしっかりと土を寄せてあげました。
そうすることで、水やりで土が削れて、培土がむき出しになって乾燥してしまう、という事態を防ぎます。
この3つのポイントを意識して、1株1株、スピードよりも丁寧さを心がけて植え付けました。そうすることで畑に植わった苗も気持ちよさそうだったし、何より良いスタートダッシュを切って、この先も順調に育っていける期待を感じられました。
艶々として、ぷっくりとした苗の葉からは、大きく実った光沢のあるピーマンを連想させました。わたしは夏野菜の収穫のなかでも、ピーマンの収穫が特に好きなので、またこの夏にこの畑でピーマンが収穫できる日が楽しみです。
ナスが植わって、ピーマンも植わり、夏野菜たちが続々と畑に飛び出していきます。すでに暑さも厳しいけれど、効率よく、水やりもしていきたいです。
(るりこ)
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「ほのかちゃんの、好きな畑はどこ?」
「うーん、山畑とか、ズッキーニのある、ゆず畑かな」
前日の夜に、ちょうど、そんな話をしていました。この日、私は、ズッキーニの追肥、中耕、そして篠竹を使った支柱作りをしました。なのはなのズッキーニは、山小屋と、ゆず畑上下の3カ所に植えられています。このは、ゆず畑上下でズッキーニの手入れをしました。
「ゆず畑上は、株の片側に穴を掘り、その穴に鶏糞を両手3杯ほど入れて、土をかぶせたい!」
ということを、ズッキーニチームのリーダーまなかちゃんが教えてくれて、まずはみんなで穴あけ。移植ゴテを使うと早いのですが、この日はピーマンの定植作業の人たちが使っていたため、私たちは三角ホーを使うことに。
「三角ホーを使うときに、ズッキーニの葉や茎を傷つけないように、注意できたら嬉しいです!」
と、ももかちゃんが教えてくれて、みんなで慎重に掘り進めました。ズッキーニは横に広がるように生えていて、実も根元から上に広がるようについていました。葉や茎が大きくて、避けやすかったです。
だいたい顔が埋まるくらいの深さで、穴を一通り開け終わり、次は追肥です。
今回、使用したのは鶏糞です。鶏糞は、牛肥と比べてにおいが少なく、即効性があり、リンとカリをよく含んでいます。鶏糞は砂粒のようにさらさらしていて、手でつかみやすかったです。
あっという間に追肥を終え、みんなで水分補給をしました。この日の最高気温は30度近く、汗をかいて火照った身体に、すごく染み渡りました。
次は、ゆず畑下のズッキーニ。
この畑は、ゆず畑上と追肥方法が異なりました。まず株周りに両手4つかみほどの鶏糞を円状にまいて、その後に落ち葉堆肥を畝全体にまく。その後に三角ホーで全体をかき混ぜながら中耕する、という手順でした。
2月に落ち葉を集めて作った落ち葉堆肥の発酵が進み、見ない間に、ビニールの中で葉の色が黒々としている様子がわかりました。土と、円状にまかれている鶏糞とを混ぜ込み、三角ホーで仕上げていく気分は、まるでお料理をしているようでした。
このときも、株周りの葉や茎を傷つけないように注意しました。根元に近いところは手で混ぜ込みました。追肥と中耕が完了した畝を見ると、土の茶色と、落ち葉堆肥の黒とが織り交ぜられて、そのコントラストがきれいでした。
仕上げを、まりのちゃんとももかちゃんがしてくれている間に、私たちはズッキーニの支柱を作りました。あらかじめ伐採してあった篠竹を、80センチ程度の長さで切っていきます。細すぎるとしなって折れてしまうので、頑丈で使える部分だけを剪定ばさみで切り取りました。
切れるときの、剪定ばさみの「ぱつん」という音がきれいで、ずっと聞いていたくなりました。
山小屋のズッキーニ用に1600本、ゆず畑下用に120本ほど必要でした。じっと地面に座っているだけでも、まるで真夏のように汗をかきましたでした。伐採されていた竹をすべて切り終えても、まだ目標数には届かず、時間もあったので、山畑の竹藪で、まりのちゃんとさとえちゃんが草刈り機で篠竹を刈ってくれました。そのたびに、まりのちゃんが軽トラで伐採した竹を運んでくれて、それを引き続き支柱にしていきました。この日だけでは目標数には到達できませんでしたが、かなりの数の支柱を作ることができ、楽しかったです。
今日の手入れで、追肥した鶏糞や落ち葉堆肥がよく効いて、ズッキーニがまた一段と成長してくれたら良いなと思います。そして、たくさん収穫して、おいしく食べられたら嬉しいなと思います。引き続き、水やりや草取り、その他の手入れもがんばります!
(ほのか)