5月12日
●運命を信じる
廊下を歩いていると、卒業生のみんなが贈ってくれたお花が飾られてありました。
ひとつあるだけでも目を引く、ぱっと心を明るくさせてくれるお花は、お母さんのようでした。
わたしたちも食堂の黒板にいっぱいに、お花を描きました。華やかでにぎやかな『母の日ありがとう』黒板を描きながらお母さんを待つ時間は、とても嬉しかったです。
お母さん。
なのはなのみんなのお母さんで居てくださって、いつもありがとうございます。
お父さんとお母さんに出会えたことが、わたしにとってこれ以上にないくらいの宝物です。なぜわたしがわたしとして生まれたのか、わたしがみんなと出会うことができたのか、それがあまりに得難いことで、不思議だと考えてしまうことがあります。もっとお父さんお母さんに早く出会えていれば、と思うこともあります。けれど、確かにわたしはお父さんのようなお父さんを、お母さんのようなお母さんを、なのはなファミリーのような家族を、存在を求めていました。
今まで生きていた場所も年齢も違うけれど、いつもわたしの傍まで降りてきてくださって、気持ちを汲み取ってくださるお母さん。お母さんに「みつき、寂しかったんだね」と頭を撫でていただいたり、時には「みつき、逃げたらいけないよ」と叱っていただいたこともあります。お母さんとお話をさせていただいたあと、それがどんな時であっても、お母さんは別れる際に「みつきのことが大好きだよ」と言って、笑ってくださいます。
そのお母さんの姿や言葉に涙が出てきます。わたしが自分でも知らないわたしまで、包み込んで解放してくださるお母さんが居てくださるから、今のわたしがあると思います。
誰かに出会えたことも、誰かの言葉や笑顔をもらえたことも、ひととの繋がりで嬉し涙が出てくる毎日がやって来るなんて、考えもしなかったわたしです。本当に幸せです。
今のわたしは未熟で足りないところばかりです。でも前向きに進み続けます。お母さんが仲間として受け入れて信じてくださっているから、わたしもわたしの運命を、使命を信じます。なのはなのような存在を求めている誰かを見つけられるような、そして手を取り合えるような、強く優しい大人になります。
なのはなの子として生きていける、この運命、この人生を喜んで、全うしていきます。
お母さんのことが大好きです。