【4月号⑭】「なのはなヨモギ摘み大会 ―― ヨモギの香りと、初めてのヨモギ餅作り ――」 つばめ

 今回の機会で、私は初めてヨモギ摘みをしました。
 私は、ヨモギの匂いも好きだし、食べるのも好きです。
 ヨモギを摘んだら、ヨモギ餅にすると聞いたのでとてもワクワクしました。

 ヨモギ摘みは、チーム対抗戦形式で行いました。
 チームを組むところから面白い催しがありました。まずはじめに自分の額に貼ったシールに書かれている言葉を、私は誰でしょうゲームで質問し合いました。そこで、自分の正体が分かったら、ペアだと思う人と2人組になって、あゆちゃんに報告しに行きます。
 然し、私は最後の最後までペアの人が見つけられませんでした。ちょうど席を外していたこともありますが、質問して得た自分の特徴が、黒くて二足歩行で喋る、でも人でもサルでもない……。全く検討がつかなくなってしまいました。
 答えは、ミッキーでした。

 

 

 全員がペアを見つけたら、さらに自分たちのペアの所属するグループ捜しをしました。
 私は、ペアの人がミニーちゃんであることがわかり、カップルグループの仲間でした。グループが、各自判明したら、いよいよチーム対抗ヨモギ摘みのスタートです。

 私たちのグループは、高台にある、元々ネギの畑だったところへヨモギを探しに行きました。初めてだったので、同じチームの子に摘み方を教えてもらいながら、ヨモギをどんどん袋に集めていきました。

 ヨモギ好きな子がチームにいて、「市販の物と比べものにならないくらい香りがあって美味しいよ」と教えてくれて、一緒に張り切ってヨモギ摘みをしました。
 ヨモギは、新芽を中心とした柔らかいところだけを収穫するので、量をこなさないと、全チーム合わせての目標2キログラムには達しません。対抗戦形式になっていることも相まって、丁寧かつスピード感をもって取り組みました。

 

 

 日陰の方が青々しているけれど、匂いは陽向のヨモギのほうが強いことも、ヨモギ好きのその子が教えてくれました。日陰の植物は、葉緑体を増やして少ない日光の力でも十分に光合成をしようとする、と昔、理科の授業で教わったのを思い出しました。それを目の当たりにして、ヨモギを摘みながら自然の偉大さや生命力を実感し、1人心の中で感服させられました。

 時間が迫ってきて、袋にたくさんヨモギを詰めることができました。袋の中からヨモギのとっても良い香りがして癒やされました。
 ヨモギ摘みをして、チームごとに収量を計量しました。全チームの合計を出して、今年は音楽家チームが優勝しました。
 また、全体の収量は2キログラムを越えて大収穫でした。
 結果発表のあとは、各チームで自分たちの摘んできたヨモギを選別して綺麗に洗いました。みんなで力を合わせてたくさんのヨモギを摘むことができ、とても楽しむことができました。

 

 

■ヨモギ餅作り

 私は、なのはなにやって来た新規メンバーのみんなと一緒にヨモギ餅を作りました。
 ヨモギ餅作りには、あゆちゃんや新規メンバーのみんなの他、須原さん、りゅうさんやひでゆきさんに、ちいちとたけちゃんも参加していました。
 役割を分担して、ヨモギ餅を作っていきました。
 初めに、私は、須原さんと、りゅうさん監修の元、餅米を蒸籠で蒸していきました。

 蒸している間に、みんなでサラダ用のサツマイモを5ミリ幅でカットしていきました。子ども達もサツマイモを洗ってお手伝いをしてくれました。
 20分ほどして、餅米を指で潰して、芯が残らないか見て蒸し上がりを確認しました。
 次に、蒸し上がった餅米と事前にすり潰したヨモギを餅つき機で合わせてついていきました。
 機械の中で熱々のお餅とヨモギが混ざっていく様子に、とても心穏やかにさせられました。お餅が優しい緑色になっていく様子や、ヨモギの香りがしっかり伝わってきて、とても充実感のある一時でした。

 

 

 ヨモギ餅が完成して水にさらして少し冷ましたら、きな粉をまぶして丸く整形していきました。掌でお餅をコロコロ回して作ったのですが、暖かくてとても柔らかいお餅の手触りが気持ち良かったです。ヨモギ餅を作って、みんなでできたてのヨモギ餅を頂きました。ヨモギ餅作りがとても楽しかったし、みんなで作ったこのヨモギ餅は、今までで一番美味しいヨモギ餅でした。

 また、ヨモギ摘みやヨモギ餅作りをしたいです。