
2月24日のなのはな
みなさん、今日は何の日か知っていますか。
そう、2月24日は2(ニン)4(ジン)の日。
つまり、ビワの木畑の人参第一弾をみんなと初収穫する日!!
昨夜から、みんなと人参を収穫するのを楽しみに布団に入り、朝に目が覚めると(今日はみんなとニンジンが収穫できる日だ!)と楽しみな気持ちで起き上がり、夕方の収穫の時間まで、ソワソワと1人、暇さえあればニンジンの事を考えていました。
そして、約束の夕方4時20分。やるべき作業をちさとちゃんたちと終えたわたしたちは、収穫かごを1人1つ持って、ビワの木畑に向かいます。
グラウンドを歩いていると、あゆみちゃんとたけちゃんと出会い「ニンジンの収穫行こう!」と誘ってみると、たけちゃんは何やら用事があったようですが、「ニンジンの方が楽しいよ」とあゆみちゃんに教えてもらって、2人一緒に畑に来てくれました。
畑に着いて、わたしたちは早速収穫できるサイズまで大きくなっているニンジンを探しました。
取れる数は多くても10本位では、と思っていたのですが、連日の雨で大きくなったブロッコリーや大根の様に、ニンジンも太っていて、葉っぱの茂り具合で検討をつけ、首元に寄せられた土を掘ってみると、想像以上に理想的なニンジンのオレンジ色の肌が見え、そのたびに嬉しくなりました。
あゆみちゃんとたけちゃん、その少し後に来てくれたゆりちゃんも、3人で立派なニンジン探し。そして、気が付けば、カメラを持ったかにちゃんまで来てくれて、ビワの木畑、大賑わい。
大きなニンジンを見つけた、たけちゃんは「なつみちゃん! これ見てー!!」と大きな声で呼んでくれて、収穫していいか、聞いてくれます。
見にいくと、おお!本当に立派そうなニンジン。
「大きいね!よし、抜いてみよう」
たけちゃん、人参の葉っぱを掴んで「うんとこ、どっこいしょっ!」と引っ張ると、スポッとニンジンが抜けました。
見て見ると、鮮やかなオレンジで、根っこは太くて長さは18センチほどの、まるでレプリカの様に真っ直ぐで美しいニンジン。思わずみんなで「うわぁ、きれいだねー!」と感嘆の声。
たけちゃんも、嬉しすぎるのが笑顔がニコニコを通り越してニヤニヤしてしまっています。
綺麗なニンジンのあたまが見えると、たけちゃんやゆりちゃんの様に、小さくても採りたくなってしまいますが、その気持ちを抑えて、むかいのよしみちゃんと「これ、どう思う?」と相談して、「うーん、もうちょっと大きくしよう!」とか「すっごくいいじゃん!」と話しながら、宝探しの様に収穫サイズの立派なニンジンを探すのも、とても楽しかったです。
そして、(大きなニンジンないかな~)と探していると、(お! これはどうだ!)と思う人参がありました。よしみちゃんも「おお! いいね~!」と言ってくれています。
わたしもついに、みんなの中で初収穫。
ドキドキしながら、葉っぱを掴んで前後左右にゆすって引っ張り上げると、「おお!」やっぱり、たけちゃんの収穫したニンジンの様に立派で太い人参。
土に埋まっている根菜ならではの、喜びに心が満たされます。
今度はぜひ、一緒にニンジンを担当しているあけみちゃんも一緒に収穫にいけたら良いなと、とても思いました。
ほかのみんなも、人参を抜くたびに嬉しそうで、特に印象に残ったのは、収穫できたニンジンの入ったかごを軽トラで回収しに来てくれたまちちゃんの笑顔。
せっかく畑に来てくれたのだから、ぜひニンジンを抜いてほしい。
そう思って「まちちゃんも、収穫しよう!」と声を掛けると「いいよ、いいよ」と断るまちちゃん。その表情から(ただのニンジンの収穫でしょ~)という気持ちが見え透いています。
その気持ちを良い意味で裏切ってやりたいと思いました。
丁度、さくらちゃんが収穫サイズのニンジンを見つけてくれて、「まちちゃん、これ、収穫しよう!」と言って、まちちゃんに抜いてもらうことにしました。
(どうか、真っすぐな良い人参でありますように!)そう祈っていると、出てきたのは、やっぱりまっすぐで太くてきれいなニンジン。やっぱりみんなで「おぉ!」とびっくり嬉しい声を上げます。
しかし、何よりうれしかったのは、まちちゃんのキッラキラのとびっきりの笑顔。
たかがニンジンですが、されどニンジン。
「うわぁー! すごいね! ほんと綺麗!」と、本気で嬉しそうで、わたしも嬉しいし、あけみちゃんと畑のあんこうチームのみんなと育ててきたニンジンが、立派に育って、みんなに笑顔を届けられたことが誇らしかったし、喜んでもらえて良かったです。
最終的には、50本ほどのニンジンが収穫出来て、総量は11.1キロ。
寒さを乗り越えて、立派にニンジンが育ってくれていることがとても嬉しいです。
(なつみ)

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今日のミーティングでは、昨日お父さんの講義を聞き、みんなで出し合ったり考えたテーマを、更に深めていきました。
私たちの回復にとって、とても大切なことで、摂食障害を回復していく未来を実現するために具体的にしていく大事なテーマでした。
このテーマでは、今まで話し合いをしてきたグループとは別に、摂食障害から回復するための鍵となっているいくつかの課題の中から、今、自分が最も向き合い、乗り越えなければならないと感じるものを自分で選び、グループを作りました。
グループに分かれて、1人ひとりテーマに沿って話していくと、同じグループの人たちは課題が同じなのでとても共感できる気持ちがあり、話していくうちに自分では言葉に出来なかったことも、他の人の言葉を通じて理解できることがありました。
テーマの中でも、予めキーワードとなることとして明記された、さらに小さな項目を意識しながらみんなと話すことで、話が具体的になりました。その中で、自尊心を守ることや、同年代の仲間と信頼し合える関係を作ることなど、たくさんの大事なことを、それぞれが自分と向き合って話し、お互いの話を聞きました。こうして、みんなで向き合い、話し合えることで、自分たちが課題を乗り越えて、回復して生きていく気持ちを高め合えることを感じました。

グループミーティングをしながら、1人ひとりの真剣に未来を求める気持ちや、今仲間と生活する中で成長したい気持ちを感じて、すごく心が正されたような気持ちになりました。
苦しかった気持ちも共有するけれど、これから未来に向かっていくときの希望も、この仲間たちと一緒に共有するのだなと思えたことが、本当に幸せだと思いました。
今日の新しいグループで感じられた気持ちも、まだ見ぬ誰かにつながるように自分の糧にしていきたいと思いました。
私もしっかり課題に向き合って、今日の大事なテーマを作文にして、お父さんお母さんの講義を聞き、また1つみんなと成長していきたいと思います。
(まなか)
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