2月22日(木)「じっくりと歩を進めて 木版画教室の夜」

2月22日のなのはな

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 雨模様が続くこの頃、なかなか外でのランニングや作業には行くことができませんが、なのはなの梅林でも、雨雫をまとって梅の花が開き始めました。また、食堂のそばにあるユキヤナギを見れば、連なったつぼみのなかに1つだけ咲いた上品な花が、小さな全身で、確かにもうすぐ花いっぱいの季節がやってくることを語っているようでした。

 

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〈ユキヤナギの花が咲きました!〉

 

 朝には室内でのフルメニュー、サーキット・トレーニングをし、フルマラソンへ向けて身体を鍛えました。マラソン練習の実行委員チームが、連日の室内メニューにも変化をつけて、みんなが楽しめるようにと、日々、工夫をしてくれています。昼食の席は、そんな楽しかったトレーニングの話題がたくさんのぼります。

 心の傷を解決し、自立へ向かうためのロング・ミーティングは、日々、作文の読み回しや、チームでの討議、作文書きを進めています。この日は、これまでのテーマに取り組んだ上での疑問、質問に答える質疑応答の時間があり、摂食障害のもととなったそれぞれの体験について、一人ひとりの質問をみんなで共有し、お父さんとお母さんの話しを聞いて理解を深めてゆきました。

 

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〈今回のミーティングが始まってから書いた作文の数も、2桁になりました〉

 

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〈木版画教室〉

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 藤井さんが毎週木曜日に来てくださり開かれる木版画教室では、5月の展覧会へ向けて作品を完成させられるよう、2月中には下絵を完成させる、という目標で作品作りを進めています。

 私は今回、なのはなのお客様玄関に生けられていた、蘭の花を題材にしました。
 撮影した写真を見ながら、鉛筆でスケッチをし、さらに筆で墨入れをして、版画の刷り上がりに近い形の下絵にしていきました。

 

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〈日本人形、ウズラ、瓦屋根、ランプ……それぞれが選んだ題材を版画に取り組んでいます〉

 

 使う色は基本的には黒と白、そして中間の灰色。版画では、黒と白の割合が7対3か、6対4くらいが良いことを、藤井先生から教えていただいています。
 基本は黒と白で、とてもシンプルなはずですが、どこにそれぞれの色を配するかで、印象はガラッと変わることを感じました。蘭の花を一番引き立たせる配色は、どうだろうか。頭を悩ませながらも、下絵を3枚ほど、少しずつ配色を変えながら墨入れしていきました。

 蘭の花弁の白さを引き立たせるために、背景は黒、ということを心に決めました。後は、葉や茎の部分を薄墨にして、奥まった花や、花を立体的にする影の部分は、さらに薄い薄墨に。
 下絵の1枚は、試しに花の薄墨を薄い赤にしてみました。この色も、遠くから見たときにはっきりと際立って、いいかもしれないと感じました。色は、最後の刷りの段階で変えることもできるので、そこでも吟味してみようと思います。

 

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 納得のいく配色にしていくことは難しかったけれど、「これでいこう」という1枚を作ることができました。
 藤井先生に下絵の完成をお伝えしたとき、次の彫りの工程でどう板を彫っていくか丁寧に教えてくださりました。

 背景は墨版と薄墨の板を重ねることで、色味が深くなること。影になるところは2枚の薄墨の板を重ねることで、濃淡の差がついて、より立体的になること。
 1枚の下絵から、板を重ねて完成させる版画のイメージを持ち、どうすればより味わいのある版画になっていくか、藤井先生が親身になって考えながらアドバイスをくださったことが、とてもありがたかったです。

 

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 今年は閏年のため、2月にあと1回、版画教室があります。
 6人の版画教室のメンバーは、彫りに入っている子もいて、他のみんなも来週には目標通り、下絵を完成させられそうです。
 私も来週は、下絵を板に写す工程に入ります。複数の板がずれないように下絵を写す作業は、緊張するけれど、じっくりと向かって行きたいです。

(りんね)