1月17日(水)「手から手へ、緻密につなぐ桃花づくり & 勝央金時太鼓『あうん』の練習へ」

1月17日のなのはな

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 雲が柔らかく風にほどけて、青く澄んでいく空。暖かく動きやすい日中でした。
 夕べのアコースティックギター教室で藤井さんから頂いた葉書の、「陽風」の字に呼ばれて、こんな明るい天気がやって来たのだろうか。
 嬉しくなる日光のなか、走り出すランニング2日目でした。

 

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 この日も、2.5キロの梅の木コースを走りました。中盤の登り坂は、「好きな畑作業」のコメントを回して駆け抜けます。
 この日は、津山加茂郷フルマラソン全国大会への出場申込書も、みんなで書きました。

 ランニング後の作業では、桃の剪定、ハウスで栽培しているセロリの水やりや、先日撤去した支柱の竹運び、消石灰を使った白菜の防除、白大豆の選別、桃花づくりなどを行いました。

 

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 桃花、となのはなファミリーで呼んでいる折り紙の花。今は、なのはなで穫れた白桃で作ったジャムに添えるための桃花を作り進めています。

 桃花づくりは、机の上の小さなウィンターコンサート?
 桃花づくりは、紙のカット、折り、丸め、組み立て、そして形を整えて完成、という大まかに5つの工程があり、流れ作業で進めますが、どの工程も一つひとつ、その後の工程に大きく影響を与えます。
 紙を正確な正方形に切れてこそ、次の人が綺麗な花びらを折ることができ、抜かりなくきちんと折れてこそ、花弁も蕊も整った花びらとして丸めることができます。
 どの工程を担当しても、責任重大です。演技や演奏やダンスで、互いにバトンを繋ぎながら舞台を紡いでいく時間と、少し似ているようにも思います。

 

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 そんなふうに丹念に作業を進め、この日は、およそ2時間で、100個の桃花が完成しました。
 今、精力的に剪定をしている桃の樹の枝は、まだ冬の姿ですが、机の上に満開のピンク色を見ていると、春の桃畑が思い浮かびます。

 

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 剪定作業では、池上桃畑の剪定が進み、今は「おかやま夢白桃」に取り掛かっている、と作業に出た子たちが教えてくれました。

 時は進み、夜9時をまわったころ。金時太鼓の練習へ行ったチームは、この日の空に似た清々しい気持ちで、勝央文化ホールから帰ってきました。竹内さんに指導していただきながら、太鼓の音に打たれて心身がリセットされる水曜日は、太鼓チームにとって1週間の始まりとも言えます。

 

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 前週は基礎と『那岐おろし』を中心に練習し、今週は『風の舞』『わかば』を復習しました。
 そして『あうん』という曲を、今のメンバーで新たに練習しはじめました。

 『あうん』は3つの締太鼓、4つの長胴太鼓、3つの大太鼓で演奏します。裏拍のアクセントが多用されたリズムが絡み合い、奇数の小節で場面が変わったりもする、複雑で、そして、とても軽やかで面白い曲です。この曲を上手に演奏できるようになるごと、きっと私たちは、題名通り阿吽の呼吸を備えたチームの一人ひとりとして、心を作っていけるのだと思います。

 

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 太鼓を打つときは、姿勢を正し、真っ直ぐに強くバチを動かし、真っ直ぐな気持ちを作らなければなりません。太鼓へ打ち込むと、鉄が鍛えられるように気持ちを正してもらえると感じます。
 みんなで揃って強打したときは、まるで真空に包まれたようになり、そのあと、勝央文化ホールの壁の反響か、それとも棚いっぱいに並んだ照明機材の金属の共鳴か、残響が耳から頭の芯まで、ずっと染み渡ります。そういうなかで、分厚い牛皮が跳ね返すバチの衝撃を全身で受けつづけていると、余分なものが頭から洗い落とされていきます。

 竹内さんが練習を見てくださるなか、初めて叩くフレーズでも、ためらう間もなく、譜読みが進みました。3ページのうち、この日は、1ページ目のおわりまで。この先の大太鼓の楽譜には、「Solo Ad Lib.」の文字も見えます。次回からも上達していきたいと思います。

 

〈おまけ〉

晩白柚の実が色づいてきています!