「お客さんとの間でつくられる芸術」 あけみ

12月17日

○お客さんとの間でつくられる芸術
 今日の午後に、後半の通しをしました。オーガスタスグループが始まる前に、お父さんと一緒にお客さんが体育館に入られました。その時どんな方なのか、詳しくはわからなかったけれどこの脚本の一部として、プライドをもって伝えたいと強く感じました。
 皆もきっと同じ気持ちだったと思います。言葉や会話はないけれど、皆の音や動き、台詞、空気で強く感じだし、皆とつながっているのを強く感じました。
 今日は、着替えがない部分もあって劇をいつもより落ち着いて見られました。あんなちゃん、さやねちゃん、なつみちゃんの魔女の独白のシーンからあゆちゃんの『オールウェイズ』、そしてまえちゃん、やよいちゃんの台詞の流れから涙が止まらなかったです。

 自分の苦しさも、傷も、過去も、今の私の良い所も悪い所も、全部共有して、そして同じ方向をみて、一緒に前進しようとする仲間が、家族がたくさんいて、そしてこんな風に表現して、受け取るお客さんがいて、受け取る側の方も涙を流して共感してくださっていて、その空間で全力で皆の一部として表現していることで自分が救われているような、癒されていくような感覚がありました。
 お客さんとの間でつくられるのがアート。本当にその通りだと思いました。
 やはりお父さんお母さんたちが教えてくれたように、伝えたい事があって、受け取る人がいて、見てくださる人からの気持ちもあって、一緒につくる瞬間の連続でした。

 お父さんが、お客さんをイメージして練習しているかしていないかで、お客さんがいたときの表現が変わってくるとも教えてくれました。
 今一度、自分がなんのために表現するのか、伝えていく使命があること、忘れずに、覚悟をもって、意識を強く、日々を過ごします。
 今日皆とつくった一瞬一瞬が、私の中で永遠になったと思います。きっと、見てくださった方も同じなのだと思います。
 それが、これからの新しい道につながっていたら、と思います。

 いつもありがとうございます。
 おやすみなさい。