12月15日のなのはな
ウィンターコンサートの練習が本格的に始まった9月中旬。あれから約3か月が経ちました。毎日、習慣練習として欠かさずに行ってきた、ダンスとコーラスの練習も古吉野の体育館でできるのも、とうとう今日が最後になりました。
揃って練習できる平日のラストは、あゆちゃんが大人数ダンスの『ホワイト・フラッグ』を見てくれました。いろいろな曲が少しずつ完成度が上がってきましたが、一番の見せ場といっても良い大人数ダンス曲こそ、最後の最後まで妥協しないで、よりよいものを目指していきます。
まず初めに全体を通して踊ってみて、あゆちゃんが、「良くも悪くも慣れが出てきてしまった。初めの頃はもっとみんなが揃っていたよ」と言いました。振り入れをしたばかりのときの方が緊張感があり、その分だけカウントやポーズの決め、手の角度に緻密でしたが、やっていく内に個人個人の癖や流してしまう部分が出てきてしまい、それが全体の質を落としていると教えてくれました。そこから隊列移動を主に詰めていきました。
列になって横移動をする場面では、後ろの人は前の人の背骨にぴったりと重なって、前の人が行くところ、足を出す位置を読んで、付いていく。前の人は意志をもって、後ろの人を引っ張っていくんだと、あゆちゃんが何度も何度も繰り返し言ってくれました。わたしは列の中で先頭にいますが、自分の動きだけじゃなく、後ろの人のことを思い、実際の言葉はなくても、(ここだよね)という気持ちや電波を飛ばして踊ると、後ろから伝わってく気配から、今ぴったり重なったと感じる瞬間が何度かありました。自分一人で踊るのではなくて、どこまでもみんなと一体となって、動きも気持ちもシンクロしてこそ、伝わるものを作れるのだと、改めて気づいた瞬間でした。
それ以降のサビや最後の隊列移動などでも、「前はできていたけど、今は揃わなくなっているよ」という部分がいくつかあり、もう一度、角度などを揃えました。
練習のなかであゆちゃんが、野球の大谷選手を取り上げて、自分たちもダンスや演奏という手段を使って、まだ誰も知らない境地を目指したり、作っていくことはできるんだと話してくれました。志を表現すること、自分を離れてみんなと気持ちを揃えることの大切さを、話してくれました。コンサートまであと9日と思えば時間はないようにも思うけれど、明日明後日、そしてホール入りをしてからでも、自分たちがもっと上を目指そうと思えば、きっとまだまだレベルアップできて、新境地に辿り着けるはずです。だから最後まで諦めたり、妥協しないで、わたしも必ずできると信じて、本番はみんなの動きも気持ちもぴったりと揃った『ホワイト・フラッグ』をお客さんに見せて、自分たちの心意気が伝わる表現をしたいです。
最後までみんなと真剣に向かっていきます。
(るりこ)
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崖崩れ道路側ハウスで育てている冬キャベツの初収穫をしました。
9月下旬に定植し、1月の収穫予定でしたが、今年の冬の暖かさもあり、生育が予想よりも早く、さらに、第1弾は全て同じ日に定植し、定植時の苗の生育差はほとんどない状態だったのですが、結球し始まってから他のキャベツよりも生育がいちだんと早い株があり、その第一号を今日収穫しました。
この日をとても楽しみにしていました。先週見た時も、大きさはまずまずの大きさだったけれど、まだ巻けそうだと判断し、収穫を待ちました。そして今日、キャベツからも、収穫して良いよとサインを出してくれているように感じました。
キャベツはキャベツで、何の変哲のない野菜かもしれないけれど、これまでの手入れを思い出し、みんなで見てきた冬キャベツの第一号の収穫だと思うと、喜びにも特別感がありました。
収穫したキャベツは、とても綺麗で、虫食いが1つもありませんでした。直径25センチ程で、重さは1.kgほど。大きいけれど、つまりすぎていない。ふわっと理想的なキャベツが出来て、とても嬉しく思いました。
ネットをかけてはいましたが、定期的に害虫駆除を人の手で行い、害虫から守り、水やりや追肥も適度に行えたことが良かったと思います。収穫前に肥料をやり過ぎてしまうとしまりすぎて堅くなったり、味も落ちてしまいます。上手くいったことは、これからの栽培の参考にもしたいと思います。
他の株も、最近は、12月とは思えない程の暖かさで、生育が著しく、日に日に大きくなっています。
美しいキャベツの葉。ぐんぐん成長する姿を見ると、自分が元気を貰います。
私達は、野菜がもともと持っている力を最大限に発揮出来るように手助けをする。子育てにも似ているように感じます。野菜に、自分達の気持ちも伝わるとも感じます。
コンサートに向けて、練習を進めながら、畑作業も進めている中で、作業もみんなと一丸となって、協力して進めています。その中で、みんなと手入れをし、こうして収穫に結びつけること、さらに、良い野菜を作っていけることが、自信にも喜びにもなると感じます。
これからも、野菜作りそして、日々の生活、ステージ、1つひとつの活動を大切に自分のものにし、積み重ね成長していきたいと思います。
(ひろこ)