12月5日のなのはな
来週末の通しに向けて、コンサート前半の劇と曲のつなぎ、出はけの練習を行いました。
あゆちゃんが前から見てくれて、気持ち作りから伝えてもらいました。
大人数でのダンス・コーラスが終わり、次の劇が始まるとき、全員が次の劇の伝えたいこと、面白さを分かって、「どうぞ」という気持ちを持つこと。
どこまでも、劇に気持ちを添わせること。着替えなどで舞台袖を移動するときも、劇の空気を壊さないように。
舞台の上で役者がどれだけ頑張っても、舞台袖に控えているみんなの気持ちが別の方向に向いてしまっていたら、お客さんに届かない。直接には見えない舞台袖で、みんなが劇、役者に気持ちを添わせることが、舞台上の役者にとっても演じやすくなり、舞台そのものの空気が変わる。
コンサートを行う勝央文化ホール館長の竹内さんが、「なのはなは、他のどの団体とも違う」と言ってくださる理由が、舞台裏で控えているみんなの姿勢だった、ということを思い出しました。
なのはなファミリーのコンサートにとって、舞台裏の姿勢が本当に大切なこと、そして、今まで先輩たちが、その姿勢を積み重ねてきてくれたことを、改めて感じました。
曲から劇へ。劇から曲へ。移り変わる場面と空気感、色合い。
その場その場で、あるべき気持ちと表情を作って、見えていてもいなくても、演じ続けられるようになりたいと、思いました。
『セニョリータ』は、物語で重要な役割を担う島に住んでいる、猫になりきった表情をします。
ただの良い子ではなく、「私はいつも、やりたいことを持っているの。誰の言うことも聞かないわ」。そんな、一筋縄ではいかないような、猫ちゃんの笑顔。
その表情から、お客さんが非日常の世界にぐっと引き込まれる。
『バッド・ハビッツ』で演じるのは、主人公たちがこれから行くことになる、今まで見たこともないような世界、島の人々。
『ハウ・ファー・アイル・ゴー』は、海辺の波の音、潮の香りを感じさせるように。
縁日のように、賑やかな場面の前を彩る『金太郎ばやし』の太鼓は、紅白幕の色合いで、明るい空気感を纏って。
まなかちゃんがボーカルをする、『ダンス・モンキー』は、ダンス・コーラス、全員がまなかちゃんになりきることを教えてもらいました。ぱっと、ボーカルの位置に立つまなかちゃんを振り返ったとき、笑顔が輝いていました。
華やかだけれど、独特な味わいのある役を演じる、まなかちゃんの分身がいっぱいになる。想像するだけで、うきうきとした気持ちになりました。
前半ラストの『クリーピン』は、女の子たちを守る島、そのものになります。
そうして、劇に合わせて役を作っていくこと。自分を離れて、いろいろな表情を持った人になりきっていくこと。
それが、普段の自分を作っていくことに繋がると、お父さんから教えてもらいました。
何気ない普段の生活でも、人は演じ続けるもの。コンサートに向かう中で、演じることが、成長につながっていく。
そのことを心に留めて、劇に沿った気持ちを作っていけるように、脚本も読み込んでいきたいと思いました。
後半の出はけも、また練習して、次の通しでは空気感の土台を良くしていきたい、と思いました。あゆちゃんから、出はけの心持の在り方を一つひとつ、教えてもらって、とても嬉しかったです。
(りんね)
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他にも、演劇の練習や、舞台背景制作などの作業が進みました。また、今週はバンドの強化週間でもあり、体育館が空く午前中の時間を使って、集中して合わせをしながら、それぞれの曲のテンポや、各パートが担う役割、強弱、そのとき立たせるべき旋律の共通認識など、演奏への理解を深めて練習していきました。
小豆の収穫、大根の草取りへも出ました。明日は、冬野菜の追肥を一斉に終わらせることを予定しています。