12月3日のなのはな
ウィンターコンサート本番が着々と近づく中、お仕事組さんも一緒の貴重な週末。今週末、2回目の通し練習を行いました。
昨日は、新しいシーンが追加されたり、全曲の衣裳が決まっていたり、本番に近い形での通しになりました。そこで出た改善点を、一つひとつ、みんなで、個人で確認をしてから、今日の通しに向かいました。
私は昨日、衣裳の着替えが間に合わず、そのことに気を取られて、悔しい思いが残ってしまいました。夜の時間に、コンサートの流れ、衣裳の流れをじっくりと確認しながら、どこでどう衣裳をセットするか、少しでも速く、綺麗に着替えられる工夫などを考えました。
また、衣裳部さんもみんなの着替えがやりやすくなるように、考えてくれていました。
着替えの順序を整理して、必要なところではヘルプの子が助けてくれて、今日の通しでは、全曲、余裕を持って、綺麗に衣裳を着ることができました。
前の劇から、曲に向かう気持ちを作ってダンス・コーラスに向かっていけたことで、昨日よりずっと、雑味の無い心で表現することができました。コンサート本番に近い形で、最初から最後まで、無事に役割をこなしていく目途が立ったことが、嬉しかったです。
今週末の通しで、全体のテーマは、『脚本を深く読み込んで、洋子たちの物語を、自分の物語にして、表現する』。
主人公の洋子、カオル、ライス、そして魔女たち。洋子たちが辿ってきた道は、私たちが辿ってきた道で、洋子たちがこれから辿っていく道は、私たちが辿っていくべき道だと、感じます。
お父さんが書いてくれた脚本は、何よりも、私たちが生きていくためのストーリーでした。
私は劇には入っていないけれど、洋子と同じ志を持って、ダンス・コーラス・楽器演奏で、表現していきたいと思いました。
劇を見させてもらっていて、役を演じるみんなの演技が、どんどん進化していっていることを感じました。
面白いところは、より面白く。伝えたい思いがあるところは、より強く、真剣に、気持ちが込められて、心に響いてきました。
音楽劇の中には、主人公たちも、悪役も、いろいろな役があって、コミカルだったり、重々しかったり、いろいろな曲があります。
どの役が来ても、自分に拘らず、あるべき表現を、それぞれの精一杯で演じていることを感じます。そして、一番伝えたい大切な場面では、全員で表現します。
自分を捨てて、その場面場面で、あるべき表現をする。自然と、洋子たちと気持ちが同調していきました。洋子の台詞が、ただの台詞ではなく、自分の心の声になって、強く響きました。
後半のシーンで、胸がいっぱいになるような、これまで生きてきたことが報われたような、感覚がしました。自分を捨てる、という言葉が何を意味するのか、理屈ではなく、心に入ってくるようでした。
そして今、なのはなの仲間と一緒に、このコンサートを作っていけることが、本当に、幸せだと感じました。
今日の通しの反省では、お父さんが、
「良かったです。一人ひとりが真剣に演じていることが伝わってきました。今年も、なのはならしい良いコンサートが作れると思います」
と言ってくれたことが、本当に嬉しかったです。
みんなが同じところを見て、真剣に、自分の人生をかけて、コンサートに向かっているのだと思いました。
まだまだ、改善すべきところはあるけれど、今のベストで通しに向かっていけたことで、何を改善すべきかということが、具体的に分かりました。何よりも大切なことは、心持だと思います。
舞台に立っているときだけが本番ではなく、普段の生活から、みんなでコンサートを作っていくという思いで、さらにいいコンサートにしていけるように、また1週間を頑張りたいと思いました。
(りんね)