11月28日
朝、食堂に入ると、黒板に、ダダダダダダダダダダダイスキの文字と、真ん中に凛とした美しい笑顔の絵が描かれていました。今日はゆきちゃんのお誕生日です! 嬉しくなって、私も、黒板に、ゆきちゃん魔女の絵を描きました。
ゆきちゃんの演じている姿を見ていると、気持ちがスカッとして、元気が出てきます。視線が定まっていて、キレが良くて、気持ちの良いゆきちゃんの演劇が大好きです。
今年のコンサートでゆきちゃんの演じる魔女が大好きで、今、毎日一緒に演劇練習をしている時間がとても楽しいです。自分を離れて魔女になり切るゆきちゃんに気持ちを明るい方へと引っぱってもらっています。ダダダダダダダダダ! と、本当に声だけで弾を飛ばせるゆきちゃんが格好良くて、私も憧れて、ダダダダダダダダダ! と言ってみたのですが、ゆきちゃんのように迫力のある声を出すのはとても体力を必要とすることがわかり、それを大変さを微塵も見せずに格好良くやってのけるゆきちゃんが、本当に格好良いと思いました。
お父さんは、よく、人は自分と似ている人と好きになると、教えてくださいます。ゆきちゃんと作業をしたり、何でもない話をしていると、ゆきちゃんと私は似ている、と感じることがたくさんあります。どんなときも明るさを絶やさないゆきちゃんと一緒にいると、私も心を開いてオープンでいられます。ゆきちゃんのことが大好きです。
今、コンサートに向かって、りゅうさんとちかちゃんと、ピエロの役を練習している時間が、楽しくて楽しくて仕方ないです。数日前にちかちゃんと練習したとき、今まで練習してきたときよりもいきなり迫力が増して、ちかちゃんがドスのある声でセリフを言ったとき、少し泣きそうになってしまいました。
最近、私がルンルンした気持ちで「練習しよう!」と声をかけると、ちかちゃんも同じくらいのルンルンで「行こう!」と言ってくれて、一緒にピエロを研究できることがとても嬉しいです。仲間が前に進んでいるのをそばで感じられると、私も頑張ろうと、力が湧いてきます。
今の世の中でピエロ強盗のような人が増えてきているけれど、こうであってはいけないと、伝えるために、思い切り、悪を演じます。