11月23日
●表現し続ける
木曜日だけれど、家族のみんなが居てくれる、音楽合宿1日目。
わたしたちのためのような祝日がありがたくて、ラッキーな気持ちでした。
1日を通して、コーラス練習をしました。今日、練習した4曲は、コーラスが入っている曲の中でも、特にコーラスが重要な役割になっています。
今日の時間で、みんなとだいぶん進化させることができた実感があります。なにより、この4曲に込める想い、好きな気持ちが、ぐっと増しました。
午後、あゆちゃんがコーラスを見てくれました。
前半のラストの曲『クリーピン』は、今まで考えもしていなかったことだ、とハッとさせられました。
あゆちゃんの解釈、あゆちゃんの見る世界を教えていただけて、うれしかったです。
ソプラノは、主人公の女の子の心情をなぞる。
アルトは、女の子が行き着いた島の住人の心情をなぞる。
台詞のように歌う、ちゃんと最後の一音まで伝える。
「もう自分は、普通には生きていけない」
「誰の手も届かないところまで、来てしまった」
自分をコントロールすることに疲れた傷み、切なさ、不安、シリアスな気持ち。それまでの、前半の演劇のシーンでは語りきれない、わたしたちの気持ちを乗せる。訴えて歌うんだ、と教えて頂きました。
音の高低、強弱、記号……今まで、楽譜にこだわって歌ってばかりいたところから、変わりました。
パートで分かれていることも表現のひとつで、役割がある。
曲の箇所に場面があって、伝える台詞がある。
わたしたちのコーラスも演劇の延長なのだという意識を、もっと持たなくてはいけないと感じました。
あらためて感じました。なのはなのコンサートは、全てがひとつになってこそ、ひとつの物語で、ひとつのメッセージで、ひとつの答えになっている。
「優しく、良く生きていくことでしか、生きていけない」
理想や意志のない表現なんて存在しなくて、わたしたちの気持ちを必ずどこかに持ちながら、問いかけて、訴えながら、時間が過ぎていく。
それは、コンサートの3時間だけじゃない。この先自分が人生を終えるときまで、ずっとそうなのだと思います。
一瞬でも休まる時間なんてないんだと、ずっと表現し続けたいです。
そうやって、表現し続けて生きていきたいです。
あゆちゃんのコーラス練習は、いつも、自分自身の進んでいくべき道も教えていただけるように感じます。
あゆちゃんから教えて頂いたことを忘れないで、明後日の通し練習でも実行していきます。