「歌詞に気持ちを込めて」 ななほ

11月25日

 なのはなにゆいちゃんが来てくれて、家族が増えて嬉しいです。
 アセスメントでOMTをさせていただいた時から、ずっと、ゆいちゃんがなのはなに来てくれる日を楽しみにしていました。

 ゆいちゃんは私にとって、なのはなに来て初めての同級生です。私は3月下旬生まれなので、どう頑張っても年齢的には、私よりゆいちゃんが1つ上になるけれど、学年は同じで、とっても、とっても嬉しいです。
 これから、ゆいちゃんとたくさんなのはなでの活動を楽しめたらいいなと思うし、本当にゆいちゃんのような子がなのはなに来てくれて、仲間になれたことが嬉しいです。

・サツマイモ堀り

 今朝も霧が濃く、畑に出ていると手がかじかむほどに冷たく感じたのですが、あんなちゃんと一緒に梅の剪定をする時間は、心の中が温かくなりました。 
 ここ最近、毎朝畑に行くたびに手がキンキンに冷えてしまうのですが、その分、朝食の席で湯気の立ったお味噌汁や番茶をいただく時間や、夜にみんなと何でもない話で盛り上がりながら温かいお風呂に入る時間がより、幸せに感じて嬉しいです。

 そして、霧が濃い日はよく晴れる。今日はサツマイモ堀り日和ということで、私も朝からサツマイモ堀りモードでした。
 今年は夏の暑さで全国的にサツマイモや夏野菜が不作気味ということで、前回、お母さんやあきこさんたちとサツマイモ堀りをした川向う畑も、一言でいえば「う~ん」というような収量しか穫れていなかったのですが、今日のカチカチ畑大は、予想以上に芋のつきもよく、大きいものではふくらはぎサイズ、二の腕サイズの太さの芋がゴロゴロと着いた場所もありました。

(ああ、あきこさんとのサツマイモ堀りが、この畑だったら……)
 とも思ったのですが、前回は前回で、お母さんやあきこさんたちとヒガンバナのネックレスを作ったサツマイモ堀りが私にとってはいい思い出だし、今度、あきこさんがなのはなに来て来るときは、大きくて甘いサツマイモをかりんちゃんやりひとくんへお土産に持って帰ってもらいたいなと思いました。

 私はりんねちゃん、ちかちゃんと一緒に掘っていたのですが、時々、畝のギリギリはしまでサツマイモがいた時に思わぬ事故が発生したとき(傷芋を出してしまった)、「ああ~」となっていたのですが、相方のりんねちゃんが「いや、それは芋が悪い」と言ってくれて、3人で笑いました。

 カチカチ大の畑は土も、少し硬めだったこともあり、芋が垂直に長く下へと伸びているものについては、スコップで彫り上げる時に折れてしまいがちだったのですが、お父さんが4段階に分けて掘り上げる方法を教えてくださり、そのやり方で掘るとスピードやテンポも上がるし、傷芋は減るしと、さすがお父さんだなと思いました。

 最近は、太ねぎやダイコン、白カブ、ブロッコリーなどと秋冬野菜が採れ始め、私も収穫に入らせてもらうたびに綺麗な野菜に気持ちが上がるのですが、サツマイモもたくさん掘ることができ、今年もいいコンサート、いいお正月が迎えそうで嬉しいなと思います。

・バックグラウンド

 話は変わりますが、夜に明日の『オブリビオン』和訳の朗読に向けて、お母さんに読み方について見てもらえた時間が嬉しかったです。お母さんの言葉や透き通るような瞳を見ていると、どこまでも肯定されて、大きく受け入れてもらい、信じてもらっているのを感じて安心した気持ちになりました。

 毎日、代わる代わるみんながあゆちゃんの訳してくれた『オブリビオン』の和訳を読んでくれていて、私はその時間が大好きです。
 朝一番に、この歌詞を聞くと、心が透明になって、一回一回リセットされるような、雑味のない迷いのないなのはなの一本道を示してもらっているような気持ちになり、「今日も1日、神様にとってよくあれますように」という気持ちになります。

 この歌、この歌詞は私たちのためにあるように感じます。

「今までは逃げ続ける以外に 自分を生き延びさせる方法が見つからなかった」
「助けて 私をガツンと完全にノックアウトして」
「私は すべてを忘れてでも 変わる必要があるのだ」

 すべてを忘れてでも、いや、すべてを忘れるくらいまでちゃんと逃げずに真正面から向き合わないと、この病気は治ることができないし、いつでも深い穴がすぐそばにあるのを感じます。
 私は今、症状も出さずになのはなで前向きに生活していられるけれど、だからと言って、常に自分が苦しかったこと、どれだけ傷ついて、苦しんで、生きにくさを抱えてきたかを忘れてはいけないし、忘れるつもりはありません。

 過去は過ぎたこととしてそこに反省したり、見返りを求めたり、過去を美化するようなことはしないし、すべてを忘れてでも、私はなのはなでちゃんと治って、理想社会を作る1人として新しく、なのはなの気持ちで生きていきたいと、この歌詞を見るたびに思います。

 そして、毎日代わる代わる、みんなが読んでくれる中で、それぞれのバックグラウンドが見えるし、いつも一緒に過ごしている仲間でお互いにいいところも悪いところも全部知っていて、一緒にミーティングも受け、一緒に楽しいことも大変なことも乗り切ってきた仲間だからこそ、みんなの読むときの姿勢や言葉、表情にグッときます。

 みんながこの歌詞に気持ちを込めて、この歌詞を祈るようにして、誓うようにして言う姿が綺麗だなと思うし、1人ひとりの口から真っすぐに発せられるオブリビオンの歌詞は感動します。

 私も自分のバックグラウンドがあるからこそ、訴えることがある、伝えたいことがあって、なのはなを知らないまだ見ぬ誰かにとっても、今、一緒に過ごしている仲間にとっても、そして自分自身にとっても、心に響くものとなるように、明日の朗読を読みたいです。