11月2日
〇チラシ配り
一日を通して、ちさとちゃんとウィンターコンサートのチラシ配りに行かせてもらいました。今日回ったのは、湯郷、美作方面で、約130件のお店や学校に、約4200枚のチラシと、ポスターを配りました。トラブルなく順調に進み、目標を達成することができて、嬉しかったです。
今日の一日は私にとって、人生の快挙、と言えるものだったと思います。
なのはなに来る前、レストランのアルバイト先に、一日目から行くことができませんでした。人が怖くて、仕方がありませんでした。
そのときから比べると、なのはなで今まで心に積み重ねられたものが、外向きに対話していける自信や強さを、支えてくれていることを、感じました。
なのはなで生活をさせてもらって、イベントやコンサートで、なのはなの舞台の一部として、外に出る機会もありました。
でも今回は、ちさとちゃんと2人。みんなの中の一部ではなく、2人がなのはなの顔になるという責任がありました。そして途中からは、手分けをして、どんどん1人でもお店にチラシ配りに行きました。
はじめは緊張していたけれど、ちさとちゃんが、「笑顔さえあれば、究極、後は何もできなくても、大丈夫!」と言ってくれて、ちさとちゃんが笑顔でお店の方に挨拶をする姿を見て、勇気をもらいました。
後に戻る道を断たれた感覚で、どんどんお店を回っていくと、それがとても楽しくなっていきました。ちさとちゃんが言ってくれたように、笑顔さえあれば、どんなに言葉が不慣れでも、好意的に受け取ってもらうことができました。
湯郷では、旅館や、お土産屋さんなどにたくさん行きました。また、地域の美容院、ガソリンスタンド、レストラン、病院、薬局、学校など、湯郷、美作地域のありとあらゆるお店などに行ってきました。
どんなお店があるのか、お店の中はどうなっていて、そこにどんな人がいるのか。たった一日で、湯郷、美作のことを、とても深く知ることができたように、思いました。
たくさんの方に、挨拶をしました。今まで、歴代のなのはなの子がチラシ配りを積み重ねてきてくれたから、多くの方が好意的に受け取ってくださいました。
なのはなのコンサートに、毎年来ていて、楽しみにしています、と言ってくださった方もいました。「なのはなファミリーと申します」と言うと、相手の表情がぱっと明るく、にこやかになることばかりでした。
地域の方にとって、なのはなファミリーが、会うだけでぱっとにこやかになるような存在であることを感じて、心から嬉しかったです。
面白かったことは、職業が同じ人は、似ているということです。
旅館のロビーの方は、気品が高かったり、親しみやすかったり、その旅館の空気感と一体となっていました。
ガソリンスタンドの方は、すぐにチラシを受け取ってくださって、心根が優しくて、どこか似ている空気感がありました。
美容院、理容院の方は、どこも親切で、なのはなのファンだと言ってくださったり、親しみを持ってくださっている方が多かったです。
不慣れでも、親身になって話を聞いてくれたり、温かい笑顔を向けてくださったり、善意の方がたくさんいて、それが本当に嬉しかったなあと思います。なのはなのチラシ配りは、お金の直接的な利害関係はないだけに、初対面でも、その人の人柄が分かりました。
私も、今日、善意で対応してくれた方々のように、利害関係は関係なしに、人に対して誠実でありたいと思いました。
また、今までチラシ配りで、ちさとちゃんたちが積み重ねてくれてきた記録、その通りのルートで回ることで、一筆書きで、短時間で多くのお店を回ることができました。
ちさとちゃんが、今まで試行錯誤を重ねて、決定版のルートが完成していることを教えてくれました。
ちさとちゃんの運転で、ちさとちゃんの常に外向きな空気感を感じていられたことが、ありがたかったです。河原でお弁当を一緒に食べたことも、とても嬉しかったです。
ゆいちゃんの職場の、ネクタイ工場へもチラシ配りに行かせてもらいました。
看板の下で、ゆいちゃんが育ててくれているイチジクの苗が、ものすごく綺麗な3本仕立てで大きく育っている様子が見られて、とても嬉しかったです。今年の冬、ゆいちゃんへ渡したときはどちらかというと弱めな苗だったけれど、ゆいちゃんの愛情深い手入れが、立派な木にしてくれたのだと思いました。
また、あとでゆいちゃんから教えてもらったのですが、今日会ってくださった方が、社長さんだったようです。会ったときは社長さんだとは思わなかったというか、「これを渡すように聞いてるんで」と言ってチョコをくださったのに、実はその方が社長さんで、チョコもその方の計らいだったということでした。
会ったときはそこまで分からなかったけれど、ゆいちゃんが、社長さんが本当に喜んでたと教えてくれて、とても嬉しくなりました。
最後に、思い返して、印象的だったことが、慣れない序盤に行った、旅館のロビーでのことでした。背筋がまっすぐな、長身の年配の男性の方が、対応してくださいました。
高級な気配の漂うロビーで緊張して、かみかみになってしまったのですが、なのはなファミリーのコンサートのチラシ配りをしていることを伝えると、はっと目を見開かれました。そして、びっくりするくらい深々とお辞儀をされました。
そこで感じたのが、支配人のようなその方が、なのはなファミリーを知ってくれているのか、心を動かしておられたということです。何かに感動をして、お客さんではない私を、大切に思ってくれたということです。
最後に「お気をつけて」と声をかけていただいて、思い出しても、私も心を動かされるように感じました。
なのはなのチラシ配りを通して、たくさんの方に会えたことが、本当に貴重な機会だったと思いました。
また、今回配ったチラシが、多くの方に届いて、なのはなのコンサートに、来ていただけたらいいな、と思います。今日は、ちさとちゃんと一緒に、なのはなの代表としてチラシ配りに行かせてもらって、本当にありがたかったです。