11月1日(水)「心躍る香りと色 柚子と柿の収穫 & 小松菜植え付けとザーサイの追肥」

11月1日のなのはな

 木に近づいただけで、ふわりと漂う冬の香り。りなちゃんを中心に、4人のメンバーで柚子の初収穫を行いました。
 なのはなにある柚子の木は、柚子畑、崖崩れハウス裏、開墾野畑、それぞれの片隅に植わっている3本です。今日は、そのうちの2本の収穫でした。

 

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 まずは崖崩れハウス裏の柚子の木から、回りました。普段は足を運ばないハウスの裏へ行くと、綺麗に剪定されている木に、鮮やかな黄色に色づいた実が、たくさんなっていました。
 りなちゃんが収穫基準を伝えてくれて、4人で木にとりついて収穫していきました。
 柚子の木の傍へ寄ると、ふわりと柚子の香りが漂いました。冬の気配を感じるとともに、心がほっこりするような、優しい香りでした。

 

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 高いところは脚立を使い、棘があって届かないところは高枝切りばさみを使い、4人で協力して、7割以上色づいた実を収穫しました。まだ未熟な実を残して、木の全体の8割は収穫することができました。
 あっという間に、持ってきた発泡スチロールの箱がいっぱいになるほど、たくさんの実を収穫できたことが嬉しかったです。

 

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 次は柚子畑の収穫へ行きました。崖崩れハウスから、坂道を登っていくと、遠くからでも、坂の頂上にある柚子畑の柚子の黄色が、たわわに実っている様子が見えました。
 柚子畑の柚子は、大木です。夕日に照らされて、一層輝いて見える柚子を、次々に収穫していきました。
 夢中になって収穫していたけれど、残念ながらタイムアップ。取り切れなかったものは、開墾野畑の柚子と一緒に、次回の収穫になりました。

 

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 収穫した柚子を持ち帰って、計量をすると、60キロになりました。まだ木に残っているものも含めると、100キロ以上になりそうで、豊作ということをりなちゃんが教えてくれました。

 柚子味噌、柚子ジャム、柚子化粧水。余った皮は、柚子風呂に。毎年、河上さんやりなちゃんが中心になって、柚子を余すところなく加工してくれています。今年もほっと心が和む、香り高い柚子を楽しめるかと思い、嬉しかったです。
 農産倉庫前で柚子の計量をしていると、同時に収穫された柿も、まりのちゃん、まなかちゃんが計量をしていました。つややかなオレンジの柿が、コンテナいっぱいに、大量の収穫がされていることに、驚きました。

 今年は、柚子も柿も、生り年のようで、本当に豊かな実りを収穫できたことが、ありがたいなと思いました。

(りんね)

 

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 畑に向かう途中で、ずっと気になっていたのは……柿。
 みんなで歩きながら、「収穫まだかなあ」「柿って大好き!」「採るにはもう少しらしいよ」と柿の話題がよく上がっていました。
 今日は、採り頃になった柿を今期初収穫です! ああ、とっても嬉しい。

 柿の収穫はこの時期の大人気の作業です。
 高いところになっている柿を2人1組でUFOキャッチャーのように採っていくのが楽しいです。

 今日は2人で、熟れが進んでいた幼稚園東畑の柿の木から収穫を始めました。
 畑に着いて柿の木を見ると、柿の実の多さに驚きました。
 今年はなり年なのか、柿が鈴なりについているのを見るだけでとても豊かな気持ちになります。

 

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 最初に収穫基準を確認しました。
 濃く色づいているものや、色づきがまだらでも細かな茶色い斑点が出てきている物は甘さが乗っているそうです。
 畑には3本の柿の木があるのですが、どの木も収穫基準を満たしているものがたくさん!
 まずは剪定ばさみで手が届く所から採っていきました。
 それだけでもコンテナ2つがいっぱいになります。

 今度は高いものを高枝切り鋏で採ろう! と思ったのですが、なんと鋏の調子が悪く、使えなさそうでした。
「どうしようか……」と悩みながら収穫していると、まりのちゃんが、「前に竹で採った事があるかも!」と竹を持ってきてくれました。

 鋸で竹の先に枝を引っかける切れ込みを入れると、即席のちょうど良い道具ができました!
 切れ込みで枝を挟んでパキッと折ると、柿が枝にくっついたまま収穫することができます。
 その場で経験を活かして道具を作ったり、実践できるまりのちゃんが、とても格好良くて、一緒に作業していてとても楽しかったです。

 

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 ずんずん採り進めて、びわの木畑の柿も収穫し終わると4本で55キログラム以上の柿が採れました。
 柿の大収穫がとても嬉しかったです。
 まだまだまわりたい畑があるので、良い時期に採っていけたらいいなと思います。

 農産倉庫で計量をしていると、隣では収穫したばかりの柚子を、同じく計量していて、一気に冬に季節が移り変わっていくことを感じたなあと思いました。

(まなか)

 

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 この日は、畑の活動で新しい試みをしました。
 それは、何かと言うと、間引き菜を定植し、育てる、という試みです。

 小春日和ともいえるポカポカとした気候の中、コマツナが植わっている新いいとこ畑まで歩いて行って、作業を行いました。
 初めに、最近種まきしたコマツナ3弾の間引きを行いました。
 3弾は、草丈が1~5センチほど。間引きするには最適なタイミングでもあります。
 双葉の上に小さく葉を伸ばしている、まだひよっこの株を、根を切らないように、大事に、大事に引き抜きます。

 

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 そして、その抜いた株を真っ新な畝に植え付けていきます。
 そこで味噌なのが、全収穫したコマツナ1弾が植わっていた畝に、その子たちを植え付けたことです。
 畝を一度耕して、また新しく植え付けました。

 これまでたくさんの野菜の植え付けをしましたが、その中で一番、繊細な植え付けでした。
 人差し指を1センチほど土にさして、その穴に、株の根をするりと入れて、土を寄せて固定してあげます。
 少しでも土が崩れると、株がどこかに行って、見失いそうでした。

 植え付けをする間は、間引きした株がしおれていくのが見えてしまったけれど、みんなで「頑張れ、頑張れ」とエールを送りながら植え付けました。
 そして、そのしおれそうなところに、あけみちゃんの水やりホースが登場しました。

 あけみちゃんの持つシャワーヘッドから、サーと小さな株に水がかかります。
 その光景が、株も気持ちよさそうでした。
 水がかかった後、心なしか、株も元気になっていくのが見えました。
 どういう風に育ってくれるのか、これからの成長が凄く楽しみだな、と思います。

 

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 コマツナの植え付けが終わった後は、ハウスの野菜の手入れに向かいました。
 今、なのはなのハウスは、冬仕様で、セロリに春菊にほうれん草にコマツナ、ザーサイ、と多様な冬野菜が植わっています。
 今日は、新ハウスのアスパラ菜と、吉畑手前ハウス、古畑ハウスに植わっているザーサイに追肥、中耕をしました。
 コマツナ、ザーサイは、どちらとも草丈30センチ程度の成長具合です。
 株間に牛肥を置き、手で土と馴染ませて、しっかりとこんもりと土寄せしてあげます。

 

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 私は、ザーサイの手入れをするのも、間近でザーサイを見るのも初めてで、新鮮でした。
 ザーサイの葉は、白菜の葉によく似ていて、どちらも中国料理に使われていそうな見た目で、双方に親近感を感じるなあ、と思いました。
 その時に印象的だったのが、ザーサイ担当の子が、
「ザーサイはこれから凄く大きくなって、下にコブができるから、今しっかりと土寄せしてあげよう」
 と話してくれたことです。
 今日見たザーサイの草丈は30センチほどだったけれど、これからもっともっと大きくなってコブができるのか、と思うと、ワクワクとした気持ちになりました。

 ザーサイの手入れを終えるころには、鮮やかなオレンジ色の西日がハウスの中にも差し込んでいました。
 今日、なのはなで育てている冬野菜の一つであるコマツナやザーサイの手入れに携わって、季節で移り変わる畑の様子も目で見て感じられたことが嬉しかったです。

(ほし)