【10月号⑯】「はくせんデイサービス 敬老会」ふみ

  
 デイサービス「はくせん」の敬老会で、フラダンスショーを披露しました。
 会場について中に入ると、デイサービスに通われている方々が、あたたかく迎えてくださいました。

 今回は六人でフラダンスを踊り、一人がパーカッションを担当し、七曲を見ていただきました。
 はくせんの出演に向けて練習をしているとき、
「出演人数は少ないけれど、なのはなのみんなが後ろにいる、そのバックグラウンドを思いながら踊ろう」
 と、ゆりかちゃんが話してくれて、みんなの姿と気持ちも見えるようなステージにしたいと思いました。

 そして、練習のときには、今はまだ途上であっても今の精一杯で見せるということを、以前、イベントに向かうときにお父さんが話してくださったことを思い出しました。
  
  
 人生も同じで、いつでも途中経過であること。その途中経過を楽しみながら、成長していくこと。成長し続けていくという気持ちを持ち続けて、今を全力で生きること。お父さんが話してくださったことが、頭に浮かびました。

■微笑みと表現の喜び

 最初は、『ウリリ』という曲から始まりました。『ウリリ』は今度のウィンターコンサートでも披露する予定のダンスで、ゆりかちゃんやあけみちゃん、のんちゃんが踊りました。
  

『ウリリ』

  
 私は、次の曲『カアナアレ』のために待機していて、ウリリが終わると、みんなが笑顔で捌けてきて、あゆちゃんのMCが入り、カアナアレに続きました。

 カアナアレのMCと共にステージに出ると、見て下さっているデイサービスの方がこちらを見てくれていて、踊っているときに客席に目を向けると、まっすぐにステージを見てくださっていました。私は一番に、前に座ってくださっている女性の方が口角を上げて目尻を下げて、微笑んで見て下さっているのが見えました。

 他の方の表情も、笑顔で見て下さっている方が多くて、好意的に見て下さっていることを感じて、そのなかでステージで表現させていただけたことが本当に嬉しかったです。

■アンコール

 はくせんの演奏に向けた『カアナアレ』の練習のときに、ゆりかちゃんが、人数は少ないけれど、後ろにはなのはなのみんながいるから、そのバックグラウンドを思いながら踊ることを話してくれました。

 『カアナアレ』は『ハナミズキ』がハワイアンとしてアレンジされた曲です。なのはなでは母の日に『ハナミズキ』を歌いますが、『カアナアレ』を踊るときには、お母さんから感じる優しさや強さを、今度は自分がまだ見ぬだれかに繋げて希望になるという気持ちで踊ろう、と気持ちを統一しました。

 ステージから捌けるときも、客席をみて、お客様の気持ちを離さずに、次の曲へ繋げていきました。今まで私は、目線の先として定めたポイントだけを見てしまうときがあったけれど、客席に目を向けると、お客様が喜んでくださっている表情が見えてすごく嬉しかったです。

 カアナアレのあとは、ゆりかちゃんのソロの『ア・レヴァ』があり、『オテア・ルミア』『ハウ・ファー・アイル・ゴー』『オヴァイ』『ビューティフル・ピープル』の順でステージが進んでいきました。

 私は、このなかの何曲かステージに立たせてもらって、ステージが進むごとに、見て下さっている方の表情がどんどん笑顔になり、空気も明るくなっていくことを感じました。
  
  
 『ビューティフル・ピープル』を踊っているときには、職員の方が、手の振りを一緒にして踊ってくださっていたり、身体を揺らしながら見て下さっている方もいて、気持ちが前に出しやすくて、はくせんデイサービスで表現させていただけたことが本当に嬉しかったし、次のステージへの力にもなりました。
    
 『ビューティフル・ピープル』が終わって、ステージを捌けたあとに、アンコールの声と拍手が聞こえてきて、アンコールは『フラガール』を踊りました。
 
  
 フラガールのときも、一緒に踊ってくださっている方もいて、喜んでくださっているのが本当に嬉しかったし、人数は絞っての演奏だったけれど、なのはなのみんなが後ろにいると思うと、心強かったです。

 はくせんデイサービスの方に喜んでいただけたことが何よりも嬉しくて、私も踊っていて表現することが楽しいと感じたステージでした。

 これから、ウィンターコンサートに向けて、はくせんのステージで感じた気持ちを、次のステージに繋げていきたいです。