「心を鍛えることに繋がっている」 りんね

10月28日

〇脚本の読み合わせ

 夜、リビングで、書かれたばかりの、前半の脚本の読み合わせがありました。
 内容は、今までの脚本以上に、ぶっ飛んでいるな、と感じました。魔女、悪魔、恐竜……、そしてお誕生日会に登場した、いろいろな非常に濃いキャラクター達。
 役者さんが、お誕生日会そのままで読み合わせをしていることもあって、すでに色濃く役作りがされていることに、お腹を抱えて笑ってしまいました。
 特に、ゆきちゃんの口だけで機銃掃射をするところが、本当にコンサートになってしまった……と、面白かったです。

 でも、そのぶっ飛んだ要素は、現実の風刺だと思いました。魔女は、摂食障害、依存症の人そのものでした。
 お父さんお母さんが、今の東京で、摂食障害の人や依存症の人がとても多くなってきていることを集合で教えてくれます。街中で、オーバードーズの印である青い舌を見せ合うこととか、ぞわっとしてしまうような、人が人でなくなってしまうような、そんな現実が、どんどん深刻になってきているのだと、思いました。
 そして私も、一度は悪魔に魂を売って、苦しさから逃れた魔女だったのだと、思います。

 まだ後半がどういう展開になるのか、わからないけれど、主人公が辿る道が、私たちの辿るべき道になるのだろうと思いました。
 お父さんが、読み合わせの後に、「自尊心の地雷」のお話をしてくれました。摂食障害の症状が出るか出ないかは横に置いて、自尊心の地雷を踏まれることで、爆発してしまう。そのことで、安定した心を保てなくなること。成功体験から得る自信を、積み上げていくことができなくなってしまうこと。
 自分の持っている地雷を理解して、除去していけば、安定して生きていけることを教えてもらいました。
 また、コンサートで表現をすることが、自己肯定感を上げることに繋がること。
 改めて、お父さんやお母さんが考えていること、脚本も、コンサートも、日々の生活も、私たちが回復して、強い自立した心を鍛えることに繋がっているのだと思いました。
 そんなお父さんお母さんの元で、自分を、まだ見ぬ人のための材料にして生きられることが、本当にありがたいなと思いました。
 まだまだ未熟だけれど、お父さんお母さんの力になりたいと思いました。ウィンターコンサート、みんなの歯車の一部として、役割を果たしていきたいです。

 

〇ホワイトフラッグの振り入れ

 今日は、午前午後と、あゆちゃん、あけみちゃん、のんちゃんから『ホワイトフラッグ』の振り入れをしてもらいました。1曲の流れが、1日で形になりました。
 全員が白いバチのような棒を持って、踊ります。中央で踊る人の背景で、大勢が太鼓を叩く振りがあって、舞台全体を鼓舞しているようだと思いました。
 フォーメーションも次々と変わって、最後は人が次々に加わって全員でサビを踊るようになっていて、振り付けも全体が勇ましくて、ラストのこの曲に相応しい、見ごたえのあるダンスが完成しただろうな、と思いました。
 卒業生ののんちゃん、あゆちゃんたち、なのはなの子の力が集結して、これだけのものが作り上げられることが、本当にすごいことだなと思いました。

 私はまだ、振付が体に入っていなくて、みんな以上に混乱中ですが、練習と、イメージトレーニングをして、みんなの中でしっかり一部になっていけるようにしていきたいです。
 棒を持ってのダンスなので、自分の棒の先が指先になったように、神経を行き届かせるつもりで、まっすぐ、みんなと揃えていけるようにしたいです。
 『ホワイトフラッグ』を大人数で作って、形にしていけたことが本当に嬉しかったです。