「冬が来る」 ゆき

10月24日
〇冬が来る

 数日前に、早朝作業でタンク補充と、水やりに入りました。その時は、まだ小さな、小さなほうれん草が出始めたばかりでした。みんなが、毎日欠かさず水やりを続けてくれて、日に日に大きくなっていき、台所に届けられる日が楽しみだなと思いました。

 植えたばかりの苗、それとは別で永く永く植わっていて、毎年時期になると実を実らせてくれる梅、今のチームではあんなちゃんも居てくれるので、とても心強く、今月は、追肥をしたいので、草木灰と鶏糞をたっぷりやる予定があり、しっかりと梅も見ていきたいなと思います。

 梅の木を見ると、毎回、お父さんが話して下さる、水戸のおばあちゃんのお話を思い出します。きっと、これからもずっと、梅を見るたびに、おばあちゃんを思い出すのだと思います。そのことも、嬉しいです。

 自分の中では、新しく植わったばかりの野菜も、ずっと植わっている木々も同じように大切で、自然の中で生かされている強さを感じます。野菜の成長は自分たちの成長です。写し鏡のように、野菜たちは直に手入れの効果を表してくれるし、また元気を失くしてしまうこともあります。

 その度に立ち止まり適切な処置をして、足りない部分を補い、元気づけ、良い野菜や実が取れるようになるまで見守っていきます。私は、台所で届けられた野菜を調理させてもらうことが多いのですが、河上さんが、毎回栄養面を考えて下さり、バランスを見ながらメニューをたてて下さることも、有難いし、勉強させて頂けることが幸せです。

 いつも、自分が置かれた場所で出来るだけ多くのことを吸収して、自分を高めていきたいと思っています。そして、すべてを受け入れて、その中で自分の役割を果たしていきたいなと思います。

 苦しい事も、悲しい事も、辛いことも、全部自分に神様が与えて下さった試練だと思うようにしています。乗り越える力や、強さを身に着けるための手段であり、喜んで苦しみ抜こうと思っています。(本当は、苦しすぎると、悲しくなってしまうこともありますが)よりよく、生きるために、人の役に立てるような人間になるための手段なら、乗り越えていけそうな気がします。

 お父さん、お母さん、いつも大きな心で見守ってくださって、理解してくださってありがとうございます。至らないところばかりですが、自分の中での精一杯でやっていきます。私は、成長が遅いけれど、それでも回復することを諦めないし、いつでも、利己心が隣にいて足を引っ張られる可能性が有ることを、忘れません。

 利他的に生きるしか私の生きる道はありません。それを、心に置いて、いつも生活していきます。

 今日は、あんなちゃんと一緒に桃の作業をしました。あんなちゃんと一緒に気持ちの良い天気の中で、桃に関わることが出来てとても、幸せでした。

 台本書き、大変だとは思いますが、お父さんに心を添わせて私も、自分の出来ることを精一杯やっていきます。応援しています。