10月22日
●演じる自分になりたい
今日で、3日間の音楽合宿が終わりました。
ダンス、コーラス、楽器、係作業……。抜けているものがいっさい無い、もりだくさんのスケジュールで、充実した時間になりました。
『Oblivion』のダンス練習を、なおちゃんと一緒にすることができました。
曲の1番では、なおちゃんをはじめ、主要役者の子が出てきて、踊ってくれることになっています。わたしは振りつけの目線が下なので、がっつりは見せてもらうことができなかったけれど、目の端に見えただけでもわかるくらい、変化を感じました。
何かを探しているみたいに、さまよう主要役者の子たち。余裕たっぷりで居て、魔方陣まで出現させてしまう、魔術師のなおちゃん。本当に「この曲からなのはなのコンサートが始まる!」という、非日常の空気が大きくなるようでした。
なおちゃんが、
「わたしはダンスが苦手だけれど、その役者になって演じていると思ったら、できるなあって感じた」
と話していました。なおちゃんの言葉を聞いて、ハッとしました。
わたしは、まだ「素の自分」が残っているから、ふとしたときに恥ずかしくもなるし、怖くもなるし、不安になったりするのだと感じました。自分なりの理想を持って、求める姿になりきって、ステージに立たなくてはいけないです。
簡単に「素の自分」を捨てられる、いや、いつも「演じる自分」で居続けられるなおちゃん、みんなだから、あんなコンサートが作り上げられるのだと、あらためて感じました。
コンサートももちろん、自分自身をいくつもレベルアップできるように、もっともっと頑張りたいです。
お母さんが「『Oblivion』の歌詞を、みんなで朗読していこうね」と話してくださいました。
わたしも『Oblivion』の歌詞がものすごく好きです。
あゆちゃんが貼りだしてくれて、はじめの一文を読んだところから、心臓がぎゅうっと掴まれるような、バクっとするような気持ちになりました。
「きっと わたしの声は天には届かないんだ
わたしが地獄にいるような気分なのはきっとそのせい」
今までに自分がこころの中で訴えていたことが、全て文字に起こされているみたいな歌詞でした。
何回歌詞を読んでも、何回踊っても、まだ涙が出てきそうになってしまいます。
けれど、この曲は、やっぱりわたしたちにしか伝えることができない世界のものだと、自信を持って言えます。
涙が出てこなくなるくらいに理解しきって、苦しかった過去も記憶も、全部わたしたちの強みへと変えて踊ることができるまで、曲に向かい続けたいです。