「一つの社会」 ななほ

10月21日

 夜の集合でお父さんが質問に答えてくださり、自分の中でもより気持ちがハッキリして嬉しかったです。

 数カ月前から急に、自己否定や被害感情が自分の中から消えたと同時に、怒られる怖さがなくなったなと感じていました。

 怒られてもいいからよくなりたい、何を言われても、例え誤解されたとしてもよく生きたい、治りたいと思ったら、誰にどう思われていようが、前向きな気持ちを持ち続けることができるようになったように感じるのですが、これは正しい感じ方ですか? という質問に対して、お父さんがそれは良いことで、日々の生活から常に発信する側として生きているから、特に何かきっかけがあったわけではなくても、どんどんなのはなでの生活が積み重なっていっていると話してくださり嬉しかったです。

 お父さんがお話の中で、表現する側として生きていて、外の人と会ってもなのはなのことを話したり、自分のことを話す中で、案外、自分の言葉にできることを実感できたり、世間で通用すると感じたことで、より、怒られるという怖さがなくなったんじゃないかと話してくださって、確かにその通りかもしれないなと思いました。

 実際にスクーリングに行ってから、何か一段、自分の中で成長できたように感じています。
 なのはなで教えてもらうこと、なのはなの考えが世間でも通用して、通用するだけではなく、世間で重宝されるくらいに、なのはなの子として生きている私のことを好きになってくれる人や、なのはなの仲間になりたいと言ってくれる人、すごいねと言ってくれる人がたくさんいました。

 私は学校という学校には、ほとんど小学校までしか行っていなくて、そのために社会性や見ている世界が狭いところ、経験が少ないこともあるかもしれないのですが、なのはなで毎日、お父さんとお母さんのお話を聞いて、同世代や年齢の異なる仲間とともに活動して、畑に出たり、桃を育てたりする中で充実感や達成感を味わったり、なのはなファミリーという一つの社会の中で生きている中で、ちゃんと、確実に年齢に応じて成長してこれているのがありがたいなと思います。

 ウィンターコンサートで表現することもそうだし、普段の生活を通して誰かと話したり、日々の食事のコメントや日記、山小屋だよりとか今日のなのはなの編集なども全部、発信する側として私にとってはありがたい発信できる機会だし、本を読んだり、外でのイベントに出演したり、お父さんお母さんやあゆちゃんなど、尊敬する人、憧れの人と話をする中でも、自分の理想像、どう生きていきたいかがはっきり見えてきて、一般的な経験は乏しいかもしれないけれど、十分社会で生きていける能力や基礎がなのはなで培われていて、そのことが本当にありがたく、すごいことだなと感じます。

 すごいというのは、私はただみんなと過ごしているだけなのに、ちゃんと年齢とともに感じが得ることや感じる幅が広がっていて、今までと同じ、いつもと同じようにいるつもりでも、気が付いたら考え方が変わっていたなと感じることがあって、それがすごいな、面白いなと感じます。

 そして、世間で通用する以上に、世間ではなのはなの考え、お父さんとお母さんの考えが普遍的なもので、今、本当に利他心でよく生きようとする人が見えにくくなっている、ヘタしたら真面目な人がいじめられ、不真面目でいいというような風潮の中、ちゃんとした気持ちで生きられるのがありがたいし、なのはなを求めている人は摂食障害に限らず、たくさんいるんだろうなと感じます。

 話が膨らみすぎてしまいそうなので、そろそろこの辺りにしますが、お父さんのお話を聞かせていただけて嬉しかったし、常に今に満足することなく、もっと高みを目指していきたいです。

 

・アコースティックギター

 午後の時間にアコースティックギターアンサンブルの練習の時間があり、まえちゃんが『流星』と『タイムトラベル』を見てくれたことが嬉しかったです。

 この2曲は、ハンマリングやプリング、スライドに加えて、チョーキング、スラム奏法、ハーフミュートなど私にとっては初めての奏法も多いのですが、まえちゃんに改めて、奏法のポイントを教えてもらえて嬉しかったです。

 2時間が跳ぶように過ぎてしまい、1日中練習しても、まだ足りないほどに、やればやるほど、もっとこうしたい、もっときれいに演奏したいと思う気持ちが出てくるのですが、1つ1つの音や奏法を曖昧にせず、確実に正しいやり方、音で練習していったり、みんなと揃えられた午後がとても貴重で、充実していました。

 ギターを弾いていると、本当にギターが好きだなと思うし、まえちゃんの演奏はやっぱり、流れがよくて、雑味が無くて、私も曖昧にしたり流したりせず、いつでも美しい音を求め続けていたいと思いました。

 まえちゃんが作ってくれる真剣だけれど、時々ユーモアのある面白い表現のある温かい空気の中、集中してギターに迎えた時間が嬉しかったし、今後の個人練習もやりやすくなったなと思い、気持ちが引き締まりました。

 今日の音楽合宿では、『ホワイトフラッグ』の振り入れや係作業、ダンスに楽器と今まで足りていなかった練習も含め、コンサートへ向けて着々と、準備が進んでいく様子が嬉しかったです。

 昼食の時、あゆちゃんが、「お父さんから、昨日の夜にみんなのダンスを見てから、今日は脚本を書くので昼食は不在です、と連絡が来てね」と話してくれて、お父さんの脚本書きも始まっていると思うと、私も今できる練習を大切にしたいなと思いました。

 もうコンサートまで2カ月ほどとなっているのですが、一瞬一瞬を色濃く、透明な気持ちで向かいたいし、日々の積み重ね、今の心持も全て、コンサートの本番やその後の私たちの人生に繋がっているという気持ちで、明日も音楽合宿に向かいます。