「心の栄養になる音」 えつこ

10月20日

 

 

 昨日はまちちゃんと、河上さんにお米研ぎを教えてもらえた時間がとてもありがたかったです。河上さんが、ひとつひとつ手を抜かずにしっかりと作業することの大切さを話してくださいました。それは、お米研ぎ以外の作業でも大切なことだと思いました。
 ひとつひとつの工程を、丁寧に教えてくださいました。お米研ぎの奥深さを感じました。河上さんは、とても軽やかな手つきで手早くお米研ぎをされていましたが、自分がやってみると、腰を使って米を研ぐ、というのが難しかったです。回数を重ねて、慣れていきたいです。
 みんなのために出来ることがひとつ増えたことが、とても嬉しいです。河上さんが、お米の研ぎ方でご飯の味がとても変わるということを話してくださいました。お米を研ぐときは、心をこめて、繊細に、研ぎたいです。

 

 

 夜の集合での、音楽についてのお話も嬉しかったです。何かが足りないと感じているとき、特定の物を食べると満たされることがある。あるときはチョコレート、あるときはヨーグルト。欲している栄養が、食べ物じゃなくて、音楽などの芸術であることもある。
 そのお話を聞いたとき、私にとって、『ブエノスアイレスのマリア』がそれだと、思いました。この曲を聴いたとき、曲に理解されている、と感じました。そして、私がこの曲に勇気づけられたように、私も誰かに勇気を与えられる表現が出来るようになりたいと思い、今、練習に向かっています。
 また、今アンサンブルで練習している『アミューズメントパーク』も、心のおやつだと思いました。この曲を聴くと、音楽に味はないけれど、音楽を味に例えるとしたら、心を込めて作られた手作りケーキの味を感じます。
 『アミューズメントパーク』では、バリトンサックスの楽譜をトロンボーンで吹くため、トロンボーンでは吹くことのない連符が出てきて、出来るだろうかと、少し不安を感じているところです。しかし、私はこれを、吹きたいです。

 今日は夜に、1時間も練習できる時間があるので、1小節ずつ、テンポ60からはじめて、だんだん原曲のはやさに近づけていって、練習します。それから、やはり、私は大雑把過ぎてしまう傾向があるので、どの曲も、1音ずつチューニングするのは、私にとって欠かせない工程です。

 それから、メトロノームで一番ゆっくりな早さで、チューナーを見ながら吹いて、それから少しずつ少しずつテンポを速くして吹けるようにする、というのが、今の私にとって一番やりやすい練習方法です。地道ではありますが、一音一音を大切に吹きたいです。密度の濃い音にこだわっています。理想をハッキリと思い描いて、自分は出来ると信じて、練習に向かいます。私はとても上達が遅いですが、それでも、トロンボーンが好きで好きで仕方ないです。

 誰かのための心の栄養となる演奏が出来るように、頑張ります。