「音楽合宿第6弾」 りんね

10月20日

 

 

 今日から3日間の音楽合宿が始まりました。ステップアップシートに、あと残り9回と書かれてあって、あっという間にウィンターコンサートが来てしまうんだろうな……と感じます。

 今日ははじめに、OMTをしました。3人組になって、5分ずつ2回しました。 テーマは今の自分の目標と課題。合宿をする前に、改めて言葉に出来たことがありがたかったです。
 私は、ダンスに関しての課題は、まず『オブリビオン』のサビの回転の成功率が低いこと。これは、上手な子に聞いてみたら、体を上からつられるイメージ、そして成功するイメージを持つことを教えてもらいました。フィギュアスケーターなら、いくらでもスピンをしていられるから、1回転くらいなら、できるはず。そういう気持ちで、なりきって踊ればコツを掴んでいけるということでした。

 やっぱり、強い気持ちがダンスに結びつくのだと思いました。私はまだ気持ちがへっぴり腰になってしまいがちです。自分から離れて、卒業生ののんちゃんになったつもりで踊る気持ちを作っていきたいと思いました。

 毎日練習も重ねて、成功率を上げていきたいです。

 また、ダンスだけではなく、視野が狭くなりやすいことも課題です。自分がついていくことに必死で、自分しか見えなくなってしまうと、早取りになったり、テンポが乱れたり、全体を乱してしまいます。
 自分はそうなってしまいやすいことを自覚して、どんなに未熟でついていくのに必死だったとしても、視野を広げること、合わせるべき人に心を向けることを意識して、どの練習にも向かいたいです。

 去年、お父さんから「みんなに合わせる」というのは抽象的で実現できない。誰か一人、その人に合わせると決めることを教えてもらいました。『オブリビオン』では、主にとなりで踊るちさとちゃん、よしみちゃんに気持ちを添わせて、シンクロするイメージで踊りたいと思いました。また、コーラスではバディで練習するよしみちゃんと、1本の音に重なるイメージを持ちます。

 練習のたびに、本番をイメージして表情を作っていくことも、課題だと思いました。今の一つひとつの練習の積み重ねで、本番があります。
 練習、そして普段の生活が本番に表れると思います。普段から本番をイメージして、気持ちや表情、ふるまいを作っていきたいです。

 そのことについて、自分は0か100かになりがちで、正直、1日目にして午後は燃料切れになりかげんでした。いくら本番をイメージするといっても、自分に出来る範囲で、ひとまず落ち着いて淡々と、できることに向かっていきたいです。

 楽器演奏については、ギターアンサンブルで2つの課題があります。1つはテンポキープ、二つ目はメロディとベースの区別をはっきりさせることです。
 以前エレキギターを教えてくださった盛上さんから、「ギターを練習するときはメトロノームが必須」と教えていただきました。それなのに、今までメトロノームを使って練習していなくて、今、テンポキープして演奏することができていない状況です。

 メトロノームに合わせて練習すると、一定のテンポとメロディがどう組み合わさるのか理解できるし、自分が弾けていないところも明確になりました。これからも個人練習には必ずメトロノームを使って、みんなとの合わせで確実にテンポキープできるようにしたいと思いました。

 また、メロディとベースの区別も、まえちゃんから大切と教えてもらっていたのですが、なかなか区別できずにいました。ギターはメロディもベースも同時に弾くので、以前は、曲を聴いてもどこがメロディなのか分かりませんでした。けれど、改めて落ち着いて曲を聴いてみると、メロディがどこかはっきりと分かるようになっていました。
 今までギターの曲を口で歌うとき、メロディもベースも両方歌ってしまっていたのですが、メロディラインだけで歌えるようになりました。

 メロディにはマーカーで線をつけて、際立たせて弾けるように、意識して練習していきたいです。

 全体演奏のクラリネットは、まだ指使いや音が体に入っていません。指使いと音を体で覚えて、暗譜していけるように練習したいです。

 今日は、『ナチュラル』と『クリーピン』のコーラスの音入れを、それぞれ、かにちゃん、せいこちゃんがしてくれました。

 どちらも怪しい空気感のあるコーラスが、かなり印象的な曲でした。

 『ナチュラル』はとてもシンプルですが、かにちゃんが原曲にはないコーラスのフレーズを、作ってくれました。サビで、打楽器になったように、腹筋を使って思い切り破裂音を出します。

 よしみちゃんと、鉄筋校舎2階で窓に向かって練習していると、遠くまで声が飛んでいく感覚がして、とても気持ちが良かったです。

 『ナチュラル』を練習していると、霧の中に集まってくる石頭族が思い浮かび、『クリーピン』を練習していると、丸眼鏡にシルクハットの怪しげなひろちゃんが思い浮かびました。お誕生日会、本当にみんなが作る世界観が強烈だったな、と思います。

 私はコーラスが苦手でした。喉が開かなくて、苦しく声を出すことしかできませんでした。でも、今年の新しい発声練習をするようになってからか、すごく声が出しやすくなりました。腹筋も強くなっていて、息が長持ちするようになりました。

 自由に歌える幅が広がった感じがして、とてもコーラスが楽しくなりました。よしみちゃんの張りのある声と1本の音になれるように、これからも練習していきたいです。

 コーラス練習後、体育館へ行くと、なのはなバンドが『バット・ハビット』の合わせをしていました。

 原曲をそのままに再現されていて、本当にすごいなあ、と思いました。エレキギターなど、指の微かな動きがそのままスピーカーを通して大音量に流れます。全てを音にして、音楽にして演奏するバンドメンバーの心の強さを感じました。

 夕方と夜、『オブリビオン』の最後のフォーメーションが決まって、曲を通して踊れるようになりました。

 あゆちゃんが、「みんなが主人公になって、生まれてきた答え、生きる意味を求めて求めて……答えは、ないのか!」と訴えるようにして、答えのある劇に繋げることを教えてくれました。なのはなに来るまで、ずっと感じていて、でも言葉に出来なかった、表現できなかった気持ち。

 それを大人数のダンスで、なのはなバンドの演奏で、思い切り表現できることが、心のしこりを発散できるようだな、と思いました。

 現段階でお父さんお母さんたちに見てもらって、良い感じと言ってもらえたことが嬉しかったです。正直なところ、まだまだついていくことに必死で、とても余裕のある見せられるダンスにはなっていないのですが、これから踊りこんで、全体でも、個人でも、ちゃんと美しいダンスになるようになっていきたいと思いました。

 音楽合宿1日目、とても濃い時間でした。明日は『ホワイト・フラッグ』の振り入れがあって、とても楽しみです。

 夕食の席で、ちさとちゃんが美作に住んでおられる方で、なのはなのイチジクを楽しみにしてくださっているというお話を聞かせてもらいました。

 藤井先生に剪定枝を頂いた、『バナーネ』が、味も美味しくて、育てやすくて、それがなのはなでいい風に育ってくれていて、本当によかったなと思いました。

 水やりとか、肥料とか、もっといい風にすれば、もっといい実をたくさん収穫できるはずだと思います。手入れが至らないことばかりで、まだ本来の力を出せていないと思うのですが、イチジクを楽しみにしてくれている方がいてくれることが、とても嬉しかったです。