「与えられた体と心を精一杯に使って」 えつこ

10月17日

 短い期間ではありましたが、はなこちゃんたちご家族と過ごせて、たくさん力をもらえたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 夜の集合での、お父さんが、ボランティアの説明会をされたときのお話が、心に残りました。はなこちゃんたちご家族のマンションの下の階に住んでいるという人が、足音がして天井が揺れるので訓練はやめてほしいということを言ったときの、それに対するお父さんの言葉。
 下の階の天井が揺れるほど足音をたてて歩くのは、どれだけ足に負担がかかることか。静かに歩けるように、足に負担をかけずに歩けるように、訓練をするべきではないか。

 私は、このエピソードを聞いて、泣きそうになりました。お父さんは、こんな風にして、私の生きにくさも理解して、解決を示してくださっているのだと思いました。

 また、その後の、お母さんを守りたいという気持ちでいた、というお話も、嬉しくなりました。お互いを強く大切にしながら、同じ方向を見て走り続けている、お父さんとお母さんの娘でいられることが、とても幸せです。

 夜に、あきこさんやはなこちゃんと、スプリングコンサートの動画を見た時間も、心が潤いました。音楽がかかると、はなこちゃんが、ジャンベを叩いて喜んでくれました。少しの時間だったけれど、一緒に過ごせた時間が嬉しかったです。
 誰と比べるのでもなく、ただ、自分に与えられた体と心を精一杯に使って生きていることが、尊いのだと、感じました。私も、自分に与えられた心と体を使って精一杯で生きたいと、たくさんパワーをもらいました。

10月18日

 今日、仕事場で嬉しいことがありました。私は、仕事で、グリスト(浄化槽)の掃除を頼まれることが多いです。しかし最近は、入る時間帯の都合で、私がグリスト掃除をすることはあまりありませんでした。

 今日、久しぶりにグリスト掃除を頼まれて、掃除しました。今日は、油汚れが強めでしたが、それだけにやりがいがありました。私が掃除するのは久しぶりだけど、グリスト掃除はすごく楽しいと、思いました。グリストが綺麗になると、心も掃除されたみたいにスッキリとします。

 先輩の方が、「滝本さんがやるとすごく綺麗になる。やっぱり、グリスト掃除は滝本さんだ」と、言ってくださいました。その言葉がとても嬉しかったです。私は、不器用ではありますが、グリストは、誰よりも早く綺麗に掃除できるという自信があります。小さなことでも、この仕事は私だ、と言ってもらえることが私にもあるんだと、大きな自信になりました。

 もうひとつ、朝のオープン準備をスピーディーに終わらせるコツを最近発見しました。朝のオープン準備は、2人でやるときは余裕を持って終わらせることができますが、1人で準備してオープン時間に間に合わせなくてはいけないときもあります。
 厨房のセッティングと、フライヤーのフィルタリングという作業を、約1時間半で終わらせなくてはいけません。ゴミ捨てと、バンズの搬入もしなくてはいけません。いつも、ギリギリになってしまうことで悩んでいました。

 いつもは、フィルタリングの作業と同時並行で厨房のセッティングを進めていました。それを、厨房のセッティングを30分で終わらせてから、残りの1時間でフィルタリングの作業をしてみました。すると、1つずつの作業を集中してはやく終わらせることができるので、効率が良いということを発見しました。これからは、気持ちに余裕を持って、オープンを迎えることができます。このことも、小さな自信になりました。