「空芯菜と、草刈り」 るりこ

10月18日

○空芯菜と、草刈り

*空芯菜
 今朝は霧が出ていなくて、最近のなかでは朝方にしては暖かい方でした。
 天気が良いとやっぱり嬉しくて、空芯菜の収穫に行けることがいつも以上に嬉しかったです。空芯菜は伸びが緩やかになってきたけれど、今朝は意外とたくさん収穫することができました。

 この夏は毎朝ひたすら、空芯菜の収穫をしてきました。
 この夏から河上さんが見てくださり、手でポキポキ折る収穫方法に変わりました。鎌や剪定バサミでなく、手で折る収穫方法だと、自分の手で直接、柔らかさを確かめることができるので、固さに敏感になれて良かったです。
 あまりの暑さに茎が固くなってからは、寒冷紗を増やしました。寒冷紗の下や周辺の空芯菜は柔らかくて、収穫していても変化が明らかにわかるほどでした。紗の下の空芯菜を収穫できる日は特別嬉しかったです。

 空芯菜を来年も同じ畑で育てられたら、水入れがしやすいので良いと思います。
 ただ、空芯菜畑は日陰が一切できない立地なので、次回育てるとしたら、今年より早めの時期に寒冷紗を張りたいです。それも今年のように4枚は確実に張りたいです。

 追肥は3回しかしていません。それも草木灰と硫安のみです。
 空芯菜は本当に水さえ十分にあれば育ってくれて、作業の手間もかからないのに、あれだけワサワサと茂って、コンスタントに収穫できるところが好きです。

 株間は基本30センチにしましたが、苗が余った都合で手前の2畝のみ、5センチ間隔で植え付けたところがあります。当初の予定では大きくなる前に間引く予定でいたのですが、結果的に間引かなくても問題なく、むしろ密集して茂るので収穫がしやすく、特にその2畝が他の畝に比べても常に元気な状態に見えました。
 来年植え付けるとしたら、株間を5センチとまではいかなくても、もっと狭めても良いのではないかと思いました。そうしたら、あの畑に植え付けられる株数も増やせると思います。

 今年良かったところは害虫被害が少なかったことも挙げられます。9月に入ってから、芋虫系の食害がちらほら見受けられましたが、収穫のさいに見つけ次第、捕殺するようにしたら、被害が止まって、広がりを防ぐことができました。

 今月いっぱいはまだ収穫できそうです。11月に入って、霜が降りるようになってきたら危なくなってくると思います。それまでになるべく取り尽くしたいです。

*草刈り
 今日は午前午後と草刈りができて、とても楽しかったです。
 この夏は草の伸びが本当に早くて、真夏はひたすら草刈りをしていた記憶です。今年の夏と言えば、草刈りが真っ先に思い浮かぶくらい、草との戦いでしたが、おかげで草刈りがより好きになりました。今のところ、好きな作業ナンバーワンが草刈りです。

 9月、10月に入って、気温も落ち着いてきたら、雑草が伸びる勢いも弱まってきて、寒さで枯れたり、しなびた草が主になってきました。夏の草は刈っても倒れないぐらい強いイメージがあったけれど、今の時期の草は柔らかくて、刈ったらすぐにぐったりして見えます。
 最近、草刈りがなかったので、今日は久しぶりの草刈りが嬉しかったです。

 午前と午後の前半は梅林奥と奥々の斜面の草刈りをしました。梅林の斜面は、場所によっては80度くらいあるんじゃないかと思うくらい、急斜面だと感じます。池上桃畑の上の斜面の次くらいに急だと個人的には思っている、手強い斜面です。
 今日は1人だったので、何が何でも終わらせるぞという気持ちで、初めから斜面用スパイクを履いて、気合いを入れてから向かいました。

 初めに下から手が届く範囲を刈り上げて、もう斜面に立てないくらい急な場所からは、上から刈っていきました。スパイクを履いていても急なところは滑るので、改めて手強いなと思いました。久しぶりに汗もたくさんかいて、何度か呼吸を整えたりして、地道に刈り進めていきました。

 ようやく梅林奥の斜面が終わり、続いて奥々に移りました。奥々の方が斜面の傾斜が急なのと、木が生えているので、継続してストロークを続けることができなくて、やりにくさを感じました。でもやるしかないと思って、頑張って斜面に上り、両足を大きく広げて踏ん張って立ちました。体勢がきつかったけれど、確実に進んでいくので、やり甲斐は十分でした。

 そして梅林の斜面をすべて刈り終えたときは、一人だけど、「やったー!」と声に出して言いたいくらい嬉しかったです。(実際は心の中で)
 もう少しきれいにできたら良かったなと思う部分もありますが、達成感はありました。

 後半は吉畑ハウス下に移動して、白菜畑の斜面を刈りました。こちらも同様に斜面でしたが、梅林の斜面を刈ったあとだと、何てことないように思えました。
 実際に刈っていても、イラクサは目立ちましたが、そこまで草もひどく伸びているわけではなく、比較的刈りやすかったです。
 吉下の斜面は予想よりも早く終わったので、そのまま畑の外周や横の小道も刈り進めることができました。

 今日は草刈り機の調子が本当に良くて、オイルの補充でエンジンを止めても、またすぐにかかるので、最後まで止まることなく草刈りを続けることができました。
 自分の体力や気力もだけど、それ以上に草刈り機が1番頑張ってくれたなと思って、草刈り機に感謝の気持ちでした。
 17時のチャイムが鳴り、(もう少しやりたかったな)というところで終わりました。草刈りは何時間やっていても飽きが来なくて、時間を気にせず、1日中やってみたいです。

 古吉野に戻ってきて、スパイク長靴を脱いで、普通の長靴を履いたら、あまりの軽さにびっくりしました。自分の足が宙に浮いているような、このまま飛んで行けそうなくらい軽く感じました。
 斜面用長靴はそれくらい重たいけれど、やっぱり滑らないから、斜面を刈るときには最適です。

 今日は1日斜面と戦って、足腰が鍛えられたような気がします。
 でも改めて、草刈りは楽しくて、やった分だけ目に見える形で成果が出るところが好きです。

 別チームでは、永禮さんが来てくださり、大人数のみんなが竹取りに行っていました。
 この時期の竹は虫がこなくて良いそうです。
 昼食の席で、永禮さんが先日の鵜の羽フェスティバルの感想を話してくださったことが嬉しかったです。