10月16日
*マクドナルド
今日からまた1週間が始まりました。昨日は鵜の羽フェスティバルから始まって、役者オーディション、『オブリビオン』のダンス練習があって、1日の中身とは思えないほど充実した1日でした。そのせいか、夜は布団に入ってからの記憶がないくらいに深く眠って、今朝は気持ちの良い目覚めでした。
今日はマクドナルドに行ってきました。えつこちゃんと一緒に出勤したのですが、今朝は霧がものすごく濃くて、朝なのに車のヘッドライトをつけないといけないほどでした。マックにいると外の気候はわかりませんが、今日はよく晴れそうだと思いました。
オープンカウンターでは、今日もシェイクとソフトの機械の掃除を担当させていただきました。前回は目標の20分間に届きませんでしたが、今日は前回よりもスピードを上げることができて、9時までに終わらせることができました。ふみちゃんからも、「速いね」と言ってもらいました。他にもオレオのセッティングやカフェのミルクの補充など、できることが少しずつ増えてきて、できることが増えると、また楽しさが大きくなります。
オープンからはレジに立ち、お客様の対応をさせていただきました。だいぶ慣れてきて、程よい緊張感と落ち着きをもって、冷静に向かうことができました。何度かポス打ちで戸惑いそうになった場面もあったのですが、そういうときほど、一度、気持ちを落ち着かせたら、自分一人でも対処することができて、それが小さな成功体験でした。
回数を重ねるごとに、これまでなかった場面に立ち会います。例えば、商品券を使用できるかや、クーポンでドリンクのサイズを指定できるか、など、(このパターンは初めてだ)という展開です。そういうときはマネージャーのふみちゃんに対処法を教えていただいて、あとからフィードバックをしてもらいます。イレギュラーがくると焦ってしまうけれど、その分また1つ、自分のなかに対応パターンが増えていくと思うと、決してマイナスなことじゃなくて、かえってプラスになります。イレギュラーなときこそ、自分を鍛えさせてもらえていると思います。
今日嬉しかったことは、約1週間前に、わたしが初めてレジに立って、初めて注文を受けたお客さんがまた来店されたことです。前回は初めてのお客さんでどぎまぎして、緊張で何も言えず、わたしのあまりの動揺がお客さんに伝わってしまい、完全に初心者だとばれて、苦笑いされてしまったのですが、今日は堂々と注文を受け、スムーズにお会計まで持っていくことができました。
そのお客さんがわたしのことを覚えていたがどうかはわかりませんが、個人的には3日前(出勤日で数えて)の自分から大きな成長を感じて、心の中で小さくガッツポーズをしました。
10時のオープンから休憩の14時まで、4時間が本当にあっという間です。
今日はお客さんの数もわりと落ち着いていて、レジに立ちつつ、タブレットで付属品の勉強なども並行してやらせていただきました。
マックで働いているなかで1番嬉しいときは、お客さんと円滑なコミュニケーションがとれたと感じたときです。「いらっしゃいませ、こんにちは」と挨拶をすると、「こんにちは」と笑顔で返してくださる方がいたり、少し言葉を交わしたりするときに笑顔で意思疎通ができると、やっぱり嬉しいです。
しばらくはレジを完璧になることが目標で、カウンターに専属で立つことが続きますが、1人ひとりのお客様を大切にして、一緒に働く仲間にとっても、お客様にとっても、信頼の持てるカウンターになっていきたいです。
*ハウスミーティング
夕方はノームのハウスミーティングがあり、人数が少なかったこともあり、4回も質問をさせてもらい、お父さんからたくさんお話を聞かせていただけて嬉しかったです。
1つ目は、記憶の仕方について質問させていただきました。
わたしは見て覚えるより、見たものを一度自分で書いた方がより記憶が強まるのですが、それは脳の使い方の違いかということを質問させていただきました。
その答えとして、お父さんが記憶の仕方はそれぞれだけど、見たものを書いて覚えるというのは、記憶したことをアウトプットする前に、一度自分でアウトプットの練習をしているということだと教えてくださいました。
お父さんの場合は、見たものを写真のようにして記憶して、思い出すときにそれをそのまま頭に浮かべて、思い返すようにしていることも話してくださいました。
覚えることによって、記憶の仕方は変えていって良いということを教えてくださり、自分に合った記憶の仕方も使いつつ、必要に応じて、記憶法も変えていきたいと思いました。
2つ目は、個人的にずっと気になっていたことを質問させていただきました。
わたしは人一倍、自分を着飾ったり、お化粧をしたりお洒落をすることに抵抗があり、自分に見合わない感覚、変わった自分を見られたくないという気持ちが強くあります。それは小学生高学年ころからあった気持ちで、一体どこからくる気持ちなのかということを質問させていただきました。
お父さんが人生は攻めの生き方と守りの生き方があり、わたしの場合は小さい頃に心を挫かれて、小学生の頃から守りの生き方になってしまったのだと話してくださいました。だから自分が目立ったり、着飾ったりすることで、攻撃を受けることが怖く、なるべく目立たないように、人に埋もれるような格好、存在でいることで自分を守るようになってしまったのだと教えてくださいました。
お父さんの答えを聞いて、ものすごく納得しました。
特に、自分が普段と違う格好をしたり、目立つことで攻撃を受ける怖さがあった、というところが、自分がずっと言葉にできなかった気持ちで、引っかかっていたものをお父さんが言葉にしてくださったような感覚で、ちょっと泣きそうになりました。
お洒落なんかしていませんよ、というのが自分の格好になっていて、それは守りの気持ちから来ているということが、よくわかりました。
そのなかでお父さんがお母さんを挙げて、お母さんは毎日、その日のスケジュールによって、自分をどう見せるかを決めているということを話してくださいました。それはお父さんも一緒で、男の服装はシンプルなようだけれど、お父さんも服装や格好には気を配っているということも話してくださいました。
それを聞いて、改めて自分をどう見せるかというプランを持つことが必要で、それは自分がどう見られるかということももちろんですが、一緒にいる相手を守ることにもなるのだと思いました。
わたしはずっと守りの姿勢で生きてきてしまって、目立たない、何でもない自分でいることに安心を持つようになってしまいました。
けれど、守りの壁を壊していって、攻めの気持ちで生きられるようになったら、本当の回復に近づいていけるのだと思います。もうここでは誰からも咎められることもないし、自分をくじいてきた相手にどう思われようなんて、今のわたしには関係のないことです。だから、もっと身体も心も強くなって、自分一人でも立てるくらい(実際にはなのはなのみんなに助けてもらうこと)、攻めの気持ちに進化していきたいです。
他にも本のことや、音楽のことなどを質問させていただき、1つひとつにお父さんが丁寧に答えてくださいました。
自分のした質問のお父さんの答えを聞いたり、みんなの質問の答えを聞いていてもそうですが、本当にお父さんが自分たちのことを自分以上に理解して、知ってくださっているのだということを、今日改めて強く感じました。
自分が幼かった頃の辛かった気持ちも、お父さんは知ってくださっていて、そういう苦しさがあった上で今の自分の生きづらさがあり、でもそれをどう解決していけばよいのかという答えも、すべてお父さんは教えてくれます。
今日、ずっと気になっていたことについてお父さんに答えをいただて、自分はお父さんに理解してもらっているということに安心を覚えたのと、もう怖がらなくていいということも強く感じました。
少し遅くなりましたが、お父さんのお誕生日の日記が書けなくて、今日のハウスミーティングのこととこじつけてしまいますが、お父さん、いつもありがとうございます。
最近、働かせていただくなかでも、自分がこうして社会で働けているということが奇跡だと感じます。今、世間では、摂食障害は治らないものだから、一生、付き合っていくしかないと考えられていて、わたしも症状の最中にいたときには、自分が働けるなんて考えられもしないことでした。
まだまだ未熟だけど、お父さんお母さん、みんなに助けてもらいながら、症状を出さずに毎日を過ごせていることや、これからの未来に希望をもって回復に向かっている今の状況にいられるのは、なのはなに出会えたからです。
お父さんお母さんに生き直させてもらった人生や、育て直してもらった身体と心を、まだ見ぬ誰かのため、人のためになるように使っていきます。
未熟で理解が遅くて、抜けていることばかりですが、必ず良い方向に成長していくので、これからもなのはなの子として、よろしくお願いします。
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました。
おやすみなさい。