10月15日
今日は永禮さんの地元、一宮で行われた鵜の羽フェスティバルへ出演することができて嬉しかったです。
お祭りの会場へ着くと、消防団の服装をした永禮さんが仲間の方たちと一緒に私たちが来るのを待ってくださっていて、笑顔で迎えてくださりました。
鵜の羽フェスティバルは4年ぶりの開催ということだったのですが、大勢のお客さんでにぎわう中、私たちの演奏とダンスをたくさんの方に見ていただけたことが嬉しかったです。
『グレイテストショー』から始まり、『チープスリルズ・シェイプオブユー』や『オテア・ルミア』『ビューティフル・ピープル』など、今年、春から夏にかけてのお祭りで踊ってきた演目で、踊り自体は踊り慣れては来ているけれど、お客さんが変われば、気持ちも変わるし、毎回、緊張はします。
特に今回は、永禮さんの地元ということもあり、永禮さんのことを思うとより一層、気合が入ったのですが、永禮さんを思うと気持ちも作りやすく、無事に良いステージができて嬉しかったです。
また、全ての演奏が終わった後には、すぐにアンコールの声もかかり、小さな子どもから私たちと同世代の方、年配の方までがこちらを向いて大きな拍手を送ってくださりました。
その空気がとても温かく、嬉しかったです。
そして、最後には一宮の『一宮小唄』を地元の方々と一緒に踊らせてもらいました。永禮さんの地元だからか、私たちが踊っていると、地元の方々が好意的に手を叩いてくださっていたり、一緒に踊っていて、どんどん輪が大きくなっていきました。
ふと前を見れば、永禮さんが満面の笑みで手を振ってくださっていたり、話に聞いていたように、マック組さんの職場の先輩の方も旦那さんとお子さんと見に来てくださっていて、何度も手を振ってくださりました。
温かく、賑やかな空気の中、鵜の羽フェスティバルに出演させていただけて嬉しかったし、今回の演目の中には、もうみんなで踊るのが今回で最後というものもあったのかなと思い、夏の最後のお祭りをみんなと精いっぱいで向かえたことが嬉しかったです。
・オブリビオン
音楽合宿が残り10回と聞くと、少し信じられないような、焦るような気持ちにもなるのですが、今回の音楽合宿では全員で踊る『オブリビオン』の振り入れを完了させる目標で、あゆちゃんやあけみちゃん、のんちゃんが進めてくれていて、ダンスが形になっていくのが嬉しいです。
卒業生ののんちゃんが振り付けてくれた『オブリビオン』のダンスと、あゆちゃんたちが考えてくれた振り付けやフォーメーションが1つになり、今までサビだけのものだったダンスが、1つひとつ曲になっていきます。
何もないところから1から作るのはとても難しいけれど、大人数だからこそできるフォーメーションやステージ、私たちにしかできない表現があって、あるべき形を求め、完成形をイメージしながら、そのあるべき形を目指して作っていく時間はとても楽しいし、この過程がコンサートだなと感じます。
まだ振りも難しく、形が揃えられていない部分も多いのですが、練習のための練習にならないよう、いつも本番をイメージして真剣に向かいたいです。
また、今日はドキドキの役者オーディションもありました。
実を言うと、役者オーディションで自分の番が回ってくるギリギリまで、とうこさんのセリフを言うか、たかおさんのセリフを言うか迷っていたのですが、(もうどっちでもいいから、全力でやろう!)と思い、たかおさんのセリフを言いました。
大きな声で、何者かを演じてセリフを言うと、やっぱりすごく面白いし、気持ちよくて、私はこれを求めていたんだなと感じます。
どのセリフを聞いていても、(私も一度、このセリフを言ってみたかったんだよね!)と思うくらいに、清々しく、潔くて、みんなのセリフを言う声や動きを見ているだけでも、すっきりしたし、今年のコンサートにどんな役が生まれるのか、誰がどんな役をするのか、どんな物語なのかとても楽しみになりました。
ダンスも演劇も、改めて私たちには表現することが必要で、私自身も表現することを求めているのを感じるし、こんな風にダンスで表情を作ったり、演劇で何者かを演じていく中で、視野が広がったり、生きることに彩が増したり、より自分の未来に対しても希望を持てるような気がして、コンサートを通して回復していけることが幸せだなと思います。
・体罰と脳と癒し
話しは変わってしまうのですが、先日、夜の集合でお父さんに保育の勉強をしていて感じたことを質問させていただけて嬉しかったです。
保育の勉強をする中で、体罰を受けた子どもは、前頭前野の一部である右前頭前野内側部の容積が19%小さくなっていることや、集中力・意思決定・共感などにかかわる右帯状回も減少しているとありました。
前頭前野は、感情や思考をコントロールし、犯罪抑制力にもかかわるそうで、それを聞いた時、だから、児童養護施設などでは体罰を受けてきた子どもが、施設へ入ってからも感情をコントロールできないままに、試し行動をしたり、嫌なことがあればすぐに暴力・暴言を使う、児童養護施設から出たら犯罪に手を出してしまうというようなことが実際に起きてしまっているのかと思いました。
この減少してしまった前頭前野や右帯状回は、癒しを得ても元には戻らないのか、増加することはないのかを質問させていただいた時、摂食障害の人も視床下部が腫れて増加しているけれど、症状が治まって、摂食障害から回復したらその腫れも元に戻る。
それと同じで、虐待を受けた子どもも癒しを得ることができたら、その減少してしまった脳が元に戻ることがあるかもしれないと話してくださりました。
また、虐待を受けてきた子どもは、自分が親になった時に自分も子どもに同じことをしてしまうという負の連鎖が止まらないという現状から、今、どの保育の教科書にも虐待を発見した時の対応・対策や、家庭への支援、虐待の見極め方などが必ず書かれていて、この虐待の負の連鎖も、精神的な問題だけではなく、前頭前野と右帯状回の減少も関係しているのかについて、質問しました。
お父さんがそれについて、それは関係しているということを話してくださり、もしそうならば、負の連鎖は止めることができる、なのはなファミリーで私たちが摂食障害の症状から離れられたように、自分の心の傷や受けてきた傷に解決を与え、癒しを得ることができたら、この負の連鎖も止めることができるのだと思うと、希望を感じました。
なのはなで保育の勉強をする意味。それを考えると、自分の気持ちもびしっとするし、なのはなの未来に希望を持てます。
今の時代は、摂食障害などの精神的な病気の世界だけではなく、保育の世界でも、虐待をはじめ、保護者の子育て問題、子どもをうまく育てられない、子育ての変化に大きな問題があって、それがゆえに、子ども達も生きにくさを抱えたり、反対に手の付けられないほど、我儘で好き放題になってしまったり、小学校だけではなく、保育園・幼稚園でもモンスターペアレンツ、ヘリコプターペアレンツがいて、本当に大変で、問題だなと感じます。
でも、なのはなファミリーの考え方、なのはなファミリーでやっていること、なのはなファミリーで教えてもらっていることが保育の世界でも、全部、活かされて、救いがあって、そこにあるべき答えがあります。
それを理解できる人、共感して賛同してくれる人は最初は少ないかもしれないけれど、本当に求めている人のために私は生きていたいし、なのはなで勉強させてもらえることがありがたいなと感じます。
ここ2週間ほど、全くというほど勉強をしていないので、今月中までに残りの勉強が終わるよう頑張りたいなと思うのですが、今、みんなと畑に出たり、ダンスを踊ったり、新しい子のシスターとして動かせていただく中でも、全部、私をより成長させてくれたり、色々なことを考える中で視野が広がったり、自分の欠点や未熟さを痛感することもあるけれどだからこそ、よりよくなっていけると思うと嬉しいです。
本当になのはなでの生活すべてが、今の私たちを作り、未来の私たちを作っているんだなと思うと嬉しいです。
今日もありがとうございました。おやすみなさい。