10月9日
●お互いにとってプレゼント
なんだか、旅から帰ってきたような感覚につつまれています。
身体にはほんの少しの疲労感、でも、こころは、たっぷりの満足感でほくほくと満たされている…。
今日は、お父さんのお誕生日会ができて、本当にうれしかったです。
「あーっ! もう少し時間が欲しいね-!」
なんて、みんなで言っていたはずなのに! いつの間にこんなものを用意していたのか、どのチームも、おどろきがいっぱいの、とっても楽しいパフォーマンスでした。
あんな衣装、どうやって作ったの!? と、じっくり見せてもらいたいと感じてしまうチーム、演技やダンスの迫力に、思わず息を止めて、見入ってしまうチームなど……。どこを取っても、本当にクオリティが高くて、今までにないものばかりでした。
これからのコンサートを何度もイメージすることができて、自分も仲間に入りたい! やってみたい! と、うずうずさせてもらえました。
わたしは『バッド・ハビッツ』チームのみんなとパフォーマンスをしました。
ありのままで一生懸命、当たり前に優しく生きるブタたちが住む国に、家出少年が迷い込む…。という物語でした。
正直、120パーセントの完成度で演じることはできませんでした。小さなミスもいくつかありました。けれど、それも全部、今となってはみんなと笑い合えます。
練習中、何度もチームのみんなに助けてもらいました。
細かくメモを書いてまとめてくれていたり、小道具を作ってくれたり、ダンスを考えてくれたり、アイデアを出してくれたり……。自分の頭では分からないこと、不得意なことも全部、チームのみんながどこかでカバーして、フォローしてくれていました。
その空気が優しくて、あたたかかったです。
少年がブタに出会って心が癒されていったように、この物語を作っているなかで、わたしも、チームのみんなに癒されていました。チームのみんなが、本当に大好きです。
「こころをオープンにしないと演じることはできない」
「何度も演じることで、その人のこころが変わっていくんだよ」
お父さんお母さんが、そう話してくださいました。
今までの自分、今の自分がどうであれ、みんなが居てくれて、演じる機会を頂けることが、本当にありがたいです。
みんなと演じていくなかで、いつかは、それが演技ではなくなって、未来の自分に繋がっていく。自分を変えていくことができる。
わたしは、1番の幸せ者だなあと思いました。
お父さんへのプレゼントのはずが、自分たちにとってもプレゼントになっていた1日でした。おやすみなさい。