「まえちゃんの様になりたいと」 なつみ

10月3日

 昨日、まえちゃんが話し相手をしてくれて、それから夜にお父さんと相談をさせて頂いて、やっと抜け出せるような気がしてきました。

 まえちゃんが、
「あたしがみんなから良い人間に見えるとしたら、良い人に見える分、穴ぽこが大きいんだよ」
 と話してくれたことが、一番刺さりました。

 上手に書き表せないのですが、まえちゃんはいつも、まえちゃんの体験を通して希望を見せてくれます。でも、昨日はまえちゃんの努力を知りました。
 お父さんは、昨日、わたしに不真面目だとは言いませんでした。
 でも、自分は不真面目だったのだと思います。真面目とは、畑を走り回ることだけではなくて、物を大事にすることも、時間を守ることも、真面目のうちでした。
 何がどう不真面目か、自分には、解らないことが多々あると思います。そして、まえちゃんも、そうだったのだと思います。まえちゃんも、解らない中で、たとえ怒られることがあっても、必死に真面目になろうとやってきて、積み上げてきた今なのだと思います。

 自分が目指すのは、“ビューティフルな人”ではなくて、いつも、自分が目指す理想に向かって努力するまえちゃんで、そうなりたいと思うなら、本気で自分の穴ぽこを、まえちゃんの様に埋める努力をし続けることに尽きると思いました。

 

10月4日

 今日は、白菜(第3弾)の定植をしました。
 白菜第1弾を、担当者が不在の最中に、かなりの株を夜盗虫に食われてしまった為、そこに第3弾を補植し、ネットは30センチほどにカットした篠竹を50センチ間隔で、畝の両端と、条間に刺して、ネットをべた掛けできるようにしました。
 夜にお父さんに相談させていただいて、もっと、株すれすれにネットが来るように、してきたいと思います。また、コンパニオンプランツで春菊を植えられるのも楽しみで、どのくらい効果があるか、しっかり見ていきたいです。

 作業でモヤッとしたり、どう思ったらいいか、わからない事があるとき、こう考えるようになりました。
 相手対神様で、私対神様の問題だから、相手の問題はわたしの問題ではないことと、わたしは神様からプレゼントされた穴ポコを埋める努力をしている過程なのだと、そしてわたしが穴ポコに対してしっかり向き合って、まえちゃんの様になりたいと願い続ければなれるのだと、願えばかなうことをまえちゃんは話して、保障してくれました。

 穴ポコを知ること、知られることが怖い、逃げたい、隠したいと思う気持ちが強かったけれど、まえちゃんは、穴ポコをマイナスではなくて、プラスに捉えていて、それがまえちゃんの魅力なのだと思うし、まえちゃんが、まえちゃんの穴ポコを努力して埋めてきたことが、わたしの大きな希望です。

 だから、わたしもしっかり自分の穴ポコと向かい合って、自分の分かる精一杯で真面目でありたいし、それが足りなくて怒られるときは、素直に反省して、真面目さを深める機会にできるようにしたいです。

 一昨日、まえちゃんと話していて思ったことを思い出したり、作業していて思うことがあったり、書きたいことは沢山あるけれど、気持ちを上げすぎずに、コツコツ地道にいきたいです。

 お客様玄関に飾ってある、花瓶に活けられた野花が、野花と思えないほど上品で、綺麗だなと思いました。野花を、綺麗に魅せられるお母さんがすごいなと思いました。
 お客さんにも見てもらえるのが、嬉しいです。