10月3日(火)「やはり魅力のサツマイモ掘り & ヒガンバナのネックレスで願う豊作」

10月3日のなのはな

 ザクッ、ザクッ!
 空は秋晴れ、心地の良いそよ風。そう、今日は火曜日だけれどサツマイモホリデー。

 なのはなファミリーでの日々は、毎日が楽しい休日のように、ワクワクすること、楽しみなことがやってきて、毎朝、(ああ、今日はどんな1日になるだろう)と晴れやかな気持ちで目が覚め、毎晩、(今日も、充実した1日だったな。明日も楽しみ!)という気持ちで布団にもぐります。

 本日の畑は、川向こう畑。スコップ片手に、みんなと一列になってなのはなの坂を下っていけば、すぐそこに、サツマイモ畑が広がります。

 前日にみんながサツマイモの蔓回収をしてくれていたお陰で畑に行けば、「ほら、ここを掘って!」と言わんばかりに濃い赤紫色をしたサツマイモの鳴門金時さんたちが、チラチラと顔を出しています。

 よーし! 頑張るぞー!
 気合十分で、いざ、サツマイモ堀り開始。

 

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 私は、あきこさんと、ももかちゃんとトリオになってサツマイモを掘っていきました。
 今年は全国的にも、気温の高い日が続き、6月の梅雨時期に雨が多かったものの、その後は蒸し暑いけれど雨が降らない、突然雨が降ったと思ったらすぐに止んでしまう、もう、10日も水やりになるような雨が降っていないという日が続きました。

 これも地球温暖化や異常気象の影響で、私たちが自主的にホースで水やりをしなければ、野菜たちに水は行き届かなくなってしまいました。

 なのはなファミリーでは年間を通して多種の野菜や果樹を育てているため、夏場の水やりは大忙しなのですが、今回、このサツマイモの畑は畝間潅水をして水やりをしていました。

 というのも、この畑の名前は『川向う畑』。畑のすぐそばに綺麗な小川が流れていて、そこから畝間潅水ができるのです。

 しかし、蓋を開けてみれば、今回の畝間潅水では畑全体に十分な水が行きわたらなかったらしく、サツマイモの収量は少なめでした。

 なのはなファミリーだけではなく、今年は全国的にもサツマイモのほかに、夏野菜やブドウなどの果樹も気候の著しい変化、夏の異常気象で上手く収穫に結び付かなかった野菜や果樹が多いようでした。

 でも、お父さんが、
「これは水不足だから、来年は畝間潅水ではなく、ホースでしっかり水をやろう」
 と話してくださり、このことをしっかり覚えていたいなと思います。

 

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 とはいっても、サツマイモ堀りはサツマイモ掘り。私の大好きな秋の作業です。
 スコップをグサッと畝の端の方へ刺し、向かい側にいるももかちゃんと「せーの!」で持ち上げると、中からサツマイモが飛び出してきます。

 この、何も見えなかったところに、何かがあり、それを掘り上げるというのは何度やっても、お宝探しのようでもあり、「はなさかじいさん」の犬になったようでもあり、とても楽しいです。

 

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〈小ぶりになってしまったけれど、やはり掘れると嬉しいサツマイモ掘りです〉

 

 また、畑へ着くと誰よりも速くスコップを土にさし、サツマイモを掘り続けるお母さんの力強さや逞しさに、力が倍増したし、サツマイモ堀りをしていると至る所で「せーの!」「わー。見てみて!」という声も聞こえてきて、そちらの方を向かなくても、みんなの笑顔や真剣なまなざしが目に浮かびます。

 

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 そして、無事に川向こう畑のサツマイモを全部、掘り上げることができました。
 サツマイモの鳴門金時は赤紫色がとても綺麗で、私たちの冬から春にかけての食卓を支えてくれます。

 この日は、なのはなの食卓へカボチャが豊富に使われていて、お昼にはお母さんが、
「大井が丘に盛男おじいちゃんが挿し木してくれた利平栗がたくさん落ちててね」
 と大きな栗を見せてくれて、サツマイモ堀りと芋栗南瓜の秋を満喫した1日でした。

 また、サツマイモ堀りだけではなく、もう1つ秋を感じた嬉しいエピソードがあります。

 サツマイモ堀りが終わって帰ろうと思った時、ふと、お母さんの方を見れば、お母さんが畦に座って何やら、黙々と作業をしています。

 

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 すると、「ほらできた! 見て、ヒガンバナのネックレスだよ」と真っ赤なヒガンバナで作った素敵なネックレスを見せてくれました。

 お母さんが、
「みんなも1人1つ作ってみてごらん。これを覚えていたら、将来、子どもに教えてあげられるからね」
 と言ってくれてみんなとヒガンバナのネックレスを作りました。

 

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 ヒガンバナの茎の部分をポキポキと左右交互に折っていくと、あら不思議。それは気が付けば、素敵なネックレスに早変わり。

 でも、自分ではつけられないので、隣にいたつきちゃんへネックレスをかけると、つきちゃんが満面の笑みで応えてくれました。

 周りを見れば、みんながお互いに自分が作ったネックレスをお隣さんの首にかけてあげていて、そこには温かくて優しい空気がありました。

 お母さんもとても嬉しそうだったし、私もお母さんに教えてもらったヒガンバナのネックレスを、私もお母さんになったら、保育者になったら、出会う子どもたちへ教えていきたいです。

 

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 サツマイモ堀りの帰り道、みんなが真っ赤なヒガンバナを首に下げて、頬をほんのりピンク色に染めて歩いている光景は、秋らしく、心が落ち着きます。

 サツマイモ堀りはまた後日、『カチカチ畑大』に行く予定なのですが、ヒガンバナで豊作を願っていたいです。

(ななほ)

 

〈夜は、お父さんのお誕生日会準備やダンス練習など進めています。なのはなではあまり無かった試み、フェイスペイントの練習をするチームもありました!〉