奈義町にある、蛇淵の滝へ川遊びに行きました。
家族みんなでの川遊び。あきこさんやかりんちゃん、りひとくんと、従妹のさくらちゃんも帰ってきてくれて、八月二十日、みんなで遊びに行けたことが嬉しかったです。
まず最初は、川の周辺でお宝を見つけてお宝鑑定団をしたり、マクワウリ探しをしました。
マクワウリ探しでは、実行委員のみんなが川や山のなかに隠したマクワウリを見つけたチームに点数が入りました。
マクワウリ一個で一点。私は、お父さんチームで、お父さんが、「見つけやすいところからどんどん見つけていこう」と声をかけてくれて、近場から探して行きました。マウワウリは、お父さんが大好きな和風メロンで、なのはなのみんなにも大人気です。
マクワウリの緑が、山のなかの葉の緑と同化して見つけにくいところもあったり、川を見ていたら、川のなかの石の上に一個マクワウリがちょこんと乗っていたりして、そういうときは、水のなかに取りに行きました。
■マクワウリゲット
川のなかに右足を入れると、ひやっと冷たくて、少し汗ばんでいた身体の温度が下がっていき、透き通った水が心地よかったです。水の抵抗を感じながら前へと進みました。マクワウリのところまで辿りつき、一個ゲット。チームのみんなも、山のなかの木の根元や、石と石の間など、色々なところでマクワウリを見つけてくれて、お父さんチームは合計十四個のマクワウリを見つけました。
マクワウリ探しとともに、お宝鑑定団に向けて自然のお宝も探していると、お父さんの、「一回集合しよう」という声が聞こえて、チームで集合しました。
お宝を探すのと同時に船作りの遊びもあって、船を作るための材料を探すチームも作られました。
私は、船の土台となる木の枝や、紐の代わりとなるツルを探しました。みんなと、川を近くに感じながら歩いているだけで、楽しかったです。

川が私は好きだなと感じました。川の水を感じたりとか、川のなかの魚を見つけたりとか、セミの抜け殻を見つけたりとか、そういう自然と触れ合うなかで感じる心を動かされるもの、心が解放的になる家族との時間が本当に嬉しかったです。
■たった一つの船
船の材料を集めたあとに、お父さんチームで集まり、船作りがスタートしました。
まずは、船の土台となる枝の長さを揃えていきました。
最初は、みんなで、なんとなくわけていたら、お父さんに、「だめだよ、もっと正確に揃えてよ」と言われてしまい、みんなと笑って、枝を折りながら、基本となる枝の長さに揃えて枝を折っていきました。
船の土台となる枝は、少しアーチ状になっていて、「いいね!これを土台にしよう」とお父さんが言ってくれて、土台となる枝を何本かまとめて、ツルで縛りました。

土台が完成すると、浮かせるために、苔を葉で包んで枝と枝の間に入れて、土台の上に乗せ、さらに、その上に枝を乗せました。
そのあとは、葉とツルでアーチを作って飾ったり、りのちゃんが見つけてくれた木の実を船の目にしたり、後ろにつけたりして、お父さんが「ブレーキランプだ」と言って、みんなで笑いました。

お父さんチームで作った船が完成して、世界でたった一つの船が嬉しいなと思いました。
制作時間が終了すると、みんなが見つけたお宝にオリジナルの物語をつけて「お宝鑑定団」で披露したり、船を実際に川に流して、浮いてくれるのか、流れるのかを検証しました。
各チームで作った船を川に流すときには、テーマやコンセプトを一言言ってから流しました。
笹の葉を主体に船を作ったチームがあったり、いかだの形の船のチームがあったり、それぞれのチームで作った船は、どれもたった一つしかない私たちの船なんだと思ったら、どのチームの船も輝いて見えました。
お父さんチームの船は、「沈まない船」がタイトルでしたが、実際に流したら、意外と沈んでしまいました。
流れている途中で、川のなかの石の間に挟まって、止まってしまったけれど、お母さんがちょんと押して助けてくれて、船は、下流の方で待っているチームのみんなの元へと辿りつきました。

途中、お母さんに助けてもらいながらも、力強く流れてくれて、嬉しかったです。
船を流したあとは、お昼を食べました。川の水の流れ、山のなかの空気を感じながらみんなで食べたおにぎりは格別に美味しかったです。
■尻相撲
お昼の後は、尻相撲をしました。今回は、各チームのなかから身長の小さい人と大きい人を選んで、トーナメントで遊びました。
お父さんチームからは、身長が小さい人がまよちゃん、大きい人はお父さんが出るのかと思っていたら、お父さん以外で身長が一番高かったのが私で、お父さんは行司をするので、私が出ることになり、身長が高いリーグに出場しました。
身長が小さい人リーグから始まり、みごと、お父さんチームのまよちゃんが勝ち、まよちゃんの笑顔が素敵でした。身長が高い人リーグになり、私は、一回戦目は、りひとくんとの試合でした。
お父さんの「よーい、はじめ!」の声とともに、お尻を突き出すと、りひとくんが後ろ側で倒れていて、りひとくんの優しさを感じた試合でした。
りひとくんに勝った先は、りゅうさんとの試合でした。
りゅうさんにはなかなか勝つことは難しいと思ったけれど、思いっきりやろうと思いました。お父さんの「はじめ!」の声とともに、お尻を突き出そうとした瞬間に、私は、突き飛ばされました。

一瞬、宙に浮いた感覚があって、全身がびしょ濡れになりました。後ろで笑っていた、りゅうさんは強かったです。どうしたら、りゅうさんに勝てたのかまだわからないけれど、思いっきり遊べて楽しかったです。
全てのゲームが終了して、自由時間が少しありました。
せっかく、蛇淵の滝に来たのだから、滝に打たれに行こうと思い、まちちゃんやゆずちゃんと一緒に、滝へと向かいました。
ゴーゴーという音を立て、滝が水しぶきを上げていました。
滝の存在の大きさと勢いに、息をのみました。滝のなかへと近づくたびに、足がとられて、滝の勢いに呼吸がしにくかったです。滝のなかへ入ると、思いっきり頭を打たれて、「六根清浄」と叫びました。
思いっきり打たれたことで、気持ちがしゃんと整った感覚があって、すべてが洗い流された感じがしました。滝に打たれる前は、少し川で遊んで濡れていたからか寒かったのですが、滝に打たれたあとは、なぜか身体がぽかぽかして、寒さがなくなっていました。
一緒に滝に打たれたまちちゃんやゆずちゃんと、「すっきりした」と笑顔になって山を下っていくと、みんなが帰る支度をしていました。「そろそろ帰るよー」
みんなの声が聞こえて、帰りの車は、遊び疲れて、心地よい疲労感とともに帰りました。みんなと思いっきり川で遊んで、今年の夏、私は、海より川派になったかもしれません。
自然のなかで遊ぶと、心が解放的になって、いつもの毎日のなかに遊びが入ると、心がより彩られていくことを感じました。
川でたくさん遊べて嬉しかったし、明日からまた畑作業を頑張ります。