夏野菜が活躍し、食卓で私たちをたくさん喜ばせてくれています。そんな働き者の野菜たちに、感謝と応援の気持ちを込めて、牛肥の追肥にまわりました。
その日、ナス、ピーマン、ゴーヤ、オクラ、キュウリの五つの主要野菜の追肥を終わらせるというミッションがありました。作業の隊長のさきちゃんがメンバーを割り振ってくれて、「強そうなえつこちゃんたち三人で、ナスの追肥と草敷きをお願いします。その他の人で、四つの野菜の追肥にまわりましょう」
と言いました。
ナスの畑は、とても長くて広いです。そして、追肥だけじゃなくて草敷きもある。しかし、強そうだと言われると、やってやろうじゃないかという気持ちになりました。 私たちのチームはナスの追肥と草敷きで時間いっぱいかかってしまうかもしれないけれど、はやく終わらせて、さきちゃんチームに合流してみんなで終わりたい。その思いを胸に、畑へと走りました。
まりのちゃんが牛肥を積んだ軽トラを畑の中へ入れてくれて、そのからてみに牛肥をとって、三人でひたすら牛肥をまきました。一畝に対して、てみに山盛り三杯分と、たっぷりと追肥しました。
軽トラに積んだ牛肥がなくなったら、まりのちゃんと私とで牛肥を取りに行きました。その間、なつみちゃんは、まえちゃんとさくらちゃんが刈ってくれた畝間の草を株元に敷く作業を進めてくれました。
なつみちゃんが猛スピードで草敷きを進めてくれて、私たちが牛肥を積んで戻って来たときには、畑の半分近くの草敷きを終えていました。残りの追肥を終え、三人で草敷きの続きをしました。
なつみちゃんが、とても速い方法を見つけて教えてくれました。熊手を使って、畝に対して垂直に草をかいて株元に寄せると、とても速かったです。サッサッとリズミカルに熊手を動かすのが楽しかったです。大変かもしれないと思っていた草敷きが、畑の半分を三人で十分弱で終わらせることができました。ナスの追肥と草敷きを、三人で一時間くらいで終わらせることができました。
■五か所の畑を
しかしここで達成感に浸るのはまだ早い。
さきちゃんチームのみんなが、ピーマンとゴーヤの追肥を進めてくれています。一秒でもはやく合流したくて、私たちは次の畑へと走りました。
さきちゃんたちのチームに合流したら、さきちゃんが、「えっ。もう終わったの?」と、嬉しそうに驚いてくれました。ピーマンの追肥も、八割くらい終わっていて、残すは滝川奥のピーマンと、ゴーヤだけでした。十五分ほどで残りの追肥を終え、次はオクラの畑へ行きました。
オクラの追肥は、株間にスコップで穴を掘って、そこに牛肥を入れて埋めるという方法で行いました。スコップで掘る人と、牛肥を入れていく人とにわかれ、私は、最初は穴を掘る部隊にはいりました。
追肥の人が速いので、追いつかれないように猛スピードで穴を掘っていきました。すべての穴を掘った後は、追肥に入りました。しかし、私が穴を掘り終えたころには、追肥する畝は残り二畝ほどでした。
オクラの追肥を終え、作業時間残すはあと十分強。この勢いでキュウリの追肥も終わらせてしまおう!
と、猛ダッシュでキュウリの追肥をしました。
途中で牛肥が足りなくなってしまったので作業を終了しましたが、本当に残り一畝と半分くらいだったので、後日に追肥をすることができました。少なめの人数ではあったけれど、五か所の畑の追肥を終わらせることができ、気持ちの良い午後でした。