
9月21日のなのはな
池上桃畑の奥に1本だけひっそりと植わっているポポー。収穫が始まっています。今年は、花が咲く5月ごろに、新しい試みで人工授粉をしました。人工授粉が、どのように収穫に繋がっているか、ドキドキワクワクしていました。
夏の時期に、また一段と枝が伸び、葉が茂りました。ポポーの木の周りは、その一部分の空間だけまるで切り取られたかのように、別世界に来たような気持になります。ポポーの葉は、手の平を広げてもまだ足りないぐらい、一枚一枚がとても大きいです。その大きい葉に隠されて、ポポーの実は着実に大きくなっていました。
収穫は、9月12日から始まりました。去年よりも、10日ほど早い初収穫でした。収穫期になると、ポポーの木の周りに来るだけで、トロピカルな甘い香りが強く漂ってきます。
ポポーは、他の果物と少し違う、面白い特徴があります。それは、収穫基準です。ポポーは、木の下にぽろっと落ちた実を収穫します。最初は緑色だった実が、熟れてくるにしたがってだんだんと靄がかかったかのように、緑色が薄くなってきて、やがて落ちます。自然とへたのところから採れる仕組みが備わっていて、とても面白いなあと思います。
枝の高いところまで実が付いていて、実の数は多いようでした。やはり人工授粉の効果が大きいことを感じて、新発見でした。
枝をよく見ると、葉1枚1枚の根元に、しずくのように、ほんの小さな来年の花芽が付いているのが見えました。丸くて、ビロードのようにふわふわした毛におおわれている花芽がとても可愛く感じたし、こんなに小さな花芽が、やがて花開いて、こうして大きな実になるのかと思うと、とても不思議な気持ちがしました。
収穫はそろそろ終盤に差し掛かっています。今年の人工授粉の結果や、収穫を踏まえて、来年も、もっと良くポポーを育てられるように、積み重ねていきたいです。
(りな)
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あと少しで秋分。古吉野の畑も夏野菜から秋冬野菜へと次々と変わり始めています。なのはなの玄関下スペースでは、小さな生命が鮮やかな黄緑の色の葉を次々と大きくしています。そんな苗たちを植える前に、住みかになる場所を整えていきます。
今日の午前中は、崖崩れ下ハウス3棟の元肥入れを行いました。次にこのハウスに植わるのは、セロリです。元肥には牛肥を使用しました。作業をしにハウスに向かうと、朝のうちに、あゆちゃんが牛肥を取りに行ってくれて、ハウス前にトラックをつけてくれていました。荷台から直接てみに牛肥を入れ、すぐにハウスへ牛肥を入れることができ、とてもやりやすかったです。その場にはあゆちゃんはいなかったけれど、あゆちゃんの心づかいをそばに感じて嬉しかったです。
作業の前には、作業メンバーのみんなと大体の作業の時間などを予想して、ハウス内を耕うんするところまでできるのではないか、という話がありました。相談して、今日は耕うんまですることにして、作業に向かう時に管理機を2台持っていきました。畑に肥料をまきながら、量をみながら1棟につき牛肥をてみで40杯ずつ入れました。
荷台で牛肥を積む人、受け取って下に降ろす人、カウントをしながらハウスで撒く人など、それぞれお互いの得意な動きや、作業の効率性を考えたり感じたりしながら、スムーズに進んでいきました。
およそ1時間弱で牛肥撒きは終了。その後、管理機がけを2人が午前のうちに終わらせてくれました。ハウスの元肥入れという作業一つだけれど、そこでもたくさんのチームプレーがありました。美味しいセロリをたくさんの人と喜べますように。
(あけみ)