9月20日のなのはな
「くららが立った!」
さやねちゃんの喜びの声。
そうなんです。オクラの『まるお くららちゃん』が真っ直ぐに立ちました。
先日、激しい雷雨があり、その影響でくららちゃんが20株ほど倒れてしまいました。
雷雨の次の日、倒れたくららちゃんを見るのは心苦しかったです。くららちゃんも大変だったなと思います。
今日は倒れてしまったくららちゃんを救出するため株起こしをしました。
株起こしの方法は竹支柱を打って、その支柱にオクラを誘引しました。
さやねちゃんとももかちゃんがかけやで竹の支柱を立ててくれました。どこに支柱を立てたらくららちゃんにとって良いかを2人が考えながら立ててくれました。
私はるりこちゃんと一緒に、立ててくれた支柱にくららちゃんを誘引しました。私たちも、どこで誘引すればくららちゃんがきつすぎたり、緩すぎたりせずに伸びていけるかを考えながら誘引して、くららちゃんに気持ちを向けながら作業をしていきました。
くららちゃんを起こすことができて一安心しました。
「くららが立った!」のさやねちゃんの言葉がどこかで聞いたことのあるフレーズで面白かったし、私もくららちゃんが立ってとても嬉しかったです。
株起こしと一緒に、オニヤンマの設置をしました。
まよちゃんたちが作ってくれたオニヤンマ。昆虫界のライオンと言われているオニヤンマの、黒と黄の縞模様は、いろいろな虫を追い払ってくれるのだと言います。害虫対策で、オクラの畑にも設置しました。
オニヤンマが飛んでいるように株に取り付けていきました。
葉の間から見えるオニヤンマがとってもかわいかったし、本当に飛んでいるように見えました。
オニヤンマがくららちゃんを虫から守ってくれたらいいなと思います。
くららちゃんは9月に入ってから急成長をしていて、草丈もぐんと伸び、収量も上がっています。今の気候がくららちゃんにとって過ごしやすいのかなと思います。
くららちゃんの花もとても綺麗で、私の好きな花でもあります。
寒くなるまでオクラが沢山収穫できるように手入れも頑張りたいです。
(しなこ)
***
午後から、光田んぼ下の紫黒米の籾摺りをしました。
はじめに前日の作業の続きで掃除を終わらせて、16時から籾摺りをはじめました。
9月16日に機械刈りをした紫黒米は、かねてから乾燥機で水分量を調整していました。籾摺り機と計量機のスイッチを入れて、乾燥機から籾を籾摺り機に排出します。るりこちゃんとどんな紫黒米が流れてくるだろうかとドキドキしていました。
籾摺りロールをゴゴゴゴと通り、コンベアで運ばれた米が選別板の上を流れてきました。紫黒米の色の黒さがとても嬉しかったです。
るりこちゃんと計量して袋に入ったものを見ると、紫黒米の黒がツヤツヤとしていて、籾殻から型取りをしたようにすっと入った線がどの粒にもあって、1粒1粒から稲の強さや美しさを感じました。
残すは、みんなで手刈りをしてはぜ干ししている光田んぼ上の紫黒米の籾摺りです。盛男おじいちゃんが教えてくださった方法で建てたはぜは、先日の雨風にあっても、干したときと同じ姿のまま立っていました。
(さくら)
***
栗の収穫が始まっています。畑に1本だけある早生品種が、2日前から穫れ始めました。
栗畑に行くと、一見、どのイガも緑で熟れていなさそうに見えるのですが、木と木の間を歩いて畑の奥のほうに行ってみると……。その木のしただけに茶色いイガが落ちているではありませんか!
ひっそりと植わるその木の下には、ころころと栗やイガが落ちて、ちゃんと茶色に色づいて熟れています。
イガの中から中身を取り出し、栗の実を見てみると……。大きくてつやつやでふっくらとした立派な栗が出てきて、とても嬉しい気持ちになりました。
収量は両手に受けられるくらいの量だったのですが、剪定や肥料やり、防除や草刈りなど、手入れをしてきて、こうして栗が立派になって、収穫できることがとても嬉しく思いました。
この日も収穫や、草刈を進めました。栗の木の下は最近草を刈り終えていたため、この日は畑全面を刈り進め、全体をきれいにすることができました。
栗畑は、ひっそりとした、奥まった場所にあります。初めて行くときには、曲がるところに気づかず通り過ぎてしまいそうです。でも、小道を進むと、別世界に来たかのような、とても豊かな場所です。近くには、牛がいたり、緑が多く、癒されます。
きれいな畑に良い作物が宿るよう、こまめに草を刈り、栗畑を綺麗に保ち、良い畑にしていきたいです。
そして、これからもっと収量が増えてくると思うので、畑と共に心の準備をし、良い収穫に結び付けたいです。
また、みんなと収穫できる日が楽しみです。
(ひろこ)