9月19日
○雷の被害、バッドニュース&グッドニュース
今日は驚くべき、残念なニュースがありました。
昨日の17時半から19時ごろにかけて、強い雨と雷が襲いました。17時ごろから古吉野の校舎の上に怪しい雲がもくもくと広がって、那岐山の方面は白みがかって、稲妻が落ちるのが何度も見えました。夕食時にはみんなのコメントが聞こえないくらい雷が鳴り出し、しまいには電気が消え、近くで落雷が起きかねないためにブレーカーを上げられなくなってしまいました。ピカッと光ってから、すぐにゴロゴロとものすごい大きな音がして、雷が校舎のすぐ近くに落ちたことがわかりました。
今朝、ナスの収穫に行ったやよいちゃんから、
「交番先のサトイモが一部だけ、クタッと株がしおれていた。異常事態を感じる」
と教えてもらいました。
わたしは昨日の夕方17時ごろ、雷が鳴る前にサトイモの畑に見回りに行ったばかりでした。その時点ではいつもと変わった様子は見受けられず、一体、一夜のうちに何が起きたのだろうかと考えました。
昨夜のことを考えて、ひどい雷を思い起こしました。田んぼに雷が落ちると聞いたことがあります。もしかして、元田んぼである、サトイモ畑に雷が落ちたのではないかと推測しました。
午後の見回りの時間にサトイモ畑を見に行きました。やよいちゃんが言っていたように、那岐山方面の畝の中央5メートル四方くらいが、遠くからでも明らかにわかるくらい、ぽっかりと穴が開いたように、株がぐたっと首を垂れていました。
一部の株は株元も茎も葉も真っ茶色になり、完全にやられていました。その周辺の株は茎はまだ緑で生きているようでしたが、葉が茶色く焦げたようになっていました。
異常事態を聞きつけた、あゆちゃんも畑に来てくれて、一緒に見てくれました。
雷を疑いましたが、不思議なのはサトイモはぐったりしているのに、周辺の草はしおれていないということです。サトイモは水分が多いからかなと話しました。
昨夜の大雨もあって、畑中が水浸しになっていたので、水を伝わって被害が広がったのかとも考えました。
その後、あゆちゃんがネットで調べてくれて、「やっぱり雷だと思う」と教えてくれました。雷が落ちた木は見たことがあったけれど、こんなに身近で、しかも畑に雷が落ちるなんてことが、自分の担当野菜で起きるなんて信じられないような気持ちでした。
交番先のサトイモは葉っぱの大きさもストライクゾーンで、以前お父さんが、「ここは(交番先)は豊作だろうね」と言ってくださっていて、わたしもとても期待していました。交番先は灌水ができるので、魚とり奥畑に比べても、調子がよかったです。
古吉野の坂からも畑の様子が見下ろせて、全面に青々としたサトイモの葉が茂っている景色が気に入っていた分、昨日の雷で穴が開いたように一部がはげてしまった景色が残念で仕方ありません。しかも、その一部だけ収量が落ちてしまうと思うと、そのことも残念でならないです。
でも以前、お父さんが雷が落ちた田んぼは次の年の豊作になることを話してくださいました。リンの吸収が良くなるという理由だったような記憶です。
だから今回、雷が落ちたことで、それが他のサトイモたちの刺激になって、逆にプラスの効果をもたらしてくれないかなと願っています。
こんな体験は初めてでした。大雨や台風の被害があるけれど、雷も気を抜いてはいけないのだと知りました。
サトイモが弱ってしまったことは残念な気持ちが強いけれど、その分、残った株を大切にして、絶対に豊作に繋げたいです。
でもやよいちゃんやななほちゃんが言ってくれたように、なのはなの校舎や人に直撃しなかっただけ、本当にそれは良かったと思います。
ここまで書きましたが、雷や雨がプラスに働いた野菜もありました。空芯菜です。
稲作が終わって、水路の水が止まってしまい、ここ1週間ほど、空芯菜畑にも水がこなくなっていました。日に日に水がひ上がり、沼地のようになってしまっていました。
ですが今朝、空芯菜の収穫に行ってみたところ、畑一面に水が行き渡り、その中で空芯菜が水に浸かっていました。まるで水路から水を入れたかのように、ちょうど良い水の高さで、空芯菜も雨で洗われて、いつにも増してピンピンして見えました。
この雨が空芯菜には恵みの雨だったようです。
また空芯菜の嫁入り方法をもっとよくできたらいいなと考えて、また新たな収穫方法を考えてみました。今朝、それをまよちゃんと試してみたのですが、上手くいきました。
いつもより嫁入り作業がスムーズで、しかも茎元が揃った、美しい見た目にすることができました。
自分の課題ですが、ちゃんと頭をつかって、もっと良くするにはどうしたら良いかと考えることが楽しいことだと、空芯菜の収穫方法のことを考えていて思いました。
しかもそれが自分のイメージ通りにいったら、なお嬉しくて、やり甲斐を感じられます。
まだまだ直していかなければいけない自分自身の課題ではありますが、こんなふうに任されたことに対して、ただ言われたとおりにやるのではなく、もっと良くできないかと考えて行動できるようになれたら、責任感のある人に近づけるだろうと思いました。
そうなれたら、自分の人生に対してももっと意欲的になれて、自分の足で自分の人生をつくっていけるのだろうと思います。
地這いキュウリには、炭疽病の被害が広がってしまいました。定植後の草取りが遅れて、生育初期の段階から一部の株に症状が出ていましたが、ここ最近の雨と晴れとの繰り返しでカビが繁殖してしまったのか、また被害が少しずつ広がり始めています。
できたらこれ以上広がる前に、防除をしておきたいです。
農業は天候にも左右されて、自分が及ばないところで、思いがけない被害が出ることがあって、やっぱり野菜を育てることは難しいと、今日の出来事を通して思いました。
でもここで諦めたり、投げ出したらいけないです。
自分が今ちゃんと野菜に向き合うことで、自分が鍛えられることを思って、無責任にならないで、自分ができること、気がついたことは手を打って対策していきたいです。
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午後にさくらちゃんと、モチ米で使った、籾摺り機と計量機の掃除をすることができました。わたしは計量器の掃除が特に好きで、さくらちゃんもそのことを知ってくれていて、計量機の掃除をわたしに任してくれました。
いつも通り、掃除口をすべて開けて、それから最近新たに見つけた掃除口にエアーコンプレッサーを吹き付けて、モチ米を1粒も残さない気持ちで取り除いていきました。
前回よりも早い段階から、出てくる残米の量が減りましたが、なかなかその最後の数粒が完全には取り除くことができなくて、苦戦しました。でもここで、(まぁ、1粒くらいいいか)と手を打ってしまえば、あとからが大変になるので、本当に1粒も逃さないように最後まで丁寧に掃除をしたいです。
さくらちゃんが現在、乾燥機に入っている紫黒米が水分値が15.8%くらいになってきたと教えてくれました。今夜中には乾燥が終わり、もしかしたら明日、籾摺りができるかもしれません。
稲刈りは終わってしまったけれど、まだ残っている籾摺りをさくらちゃんとやらせてもらえることが嬉しいです。最後の紫黒米までしっかり見届けて、来年に向けて、乾燥機や籾摺り機、そしてコンバインをきれいに掃除をして、今年の稲刈りに区切りをつけたいです。
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今日はコーラスのバディが発表されて、わたしはまよちゃんとまことちゃんとチームになりました。コンサートの係のように、まよちゃんとまことちゃんと力を合わせて、一緒に前に進んでいける、良い仲間でありたいと思いました。
これから3人で練習していけることが、とても楽しみです。
読んでくださって、ありがとうございました。
明日も頑張ります。おやすみなさい。