
9月15日のなのはな
中庭ロータリーに広がる、秋冬野菜の苗の数々。育苗チームのみんなが種まきから発芽まで、水やり、液肥やりなどの管理を毎日こまめに見てくれています。細やかな気遣いでどの苗も良く育ち、現在は秋冬野菜の定番のキャベツ、セロリ、ブロッコリー、カリフラワー、ミズナなどが育苗トレーやポットのなかで芽を出して、少しずつ大きく成長しています。
この日はこの中から、2つの野菜が畑へと旅立ちました。白菜1弾とブロッコリー2弾です。白菜1弾の苗は本葉が2~3枚出ていて、ふわふわとした柔らかそうな葉で、虫食い1つない、とてもきれいな苗でした。
今季、白菜はゆず畑で育てることになりました。ゆず畑に行くと、ユズの木にまだ緑色ではありますが、ユズがなっていて、ほんのりと良い香りもしました。白菜とユズのコラボレーションは、なのはなの冬の白菜料理の定番である、白菜サラダがぱっと思い浮かんできました。ゆず畑で育つ白菜。ぴったりだと思いました。
作業は畝立てからです。今季、白菜は2条植えということで、畝幅を広くとって畝を立てました。昨晩に雨が降ったので、畑のコンディションが気がかりでしたが、その心配はまったく無用でした。ふかふかの土を上げて畝を立てるのがとても楽しかったです。この土質なら、白菜も育ちやすいだろうと思いました。
流れるように作業は植え付けへと進みます。まえちゃんの指揮のもと、植え付け、水やり、草敷きまでがハイペースで進んでいきました。最後の工程のネットがけに入ろうとしたところ、ある問題が起こりました。それは畝幅が広すぎて、ネットの幅が届かないという事態です。どうしようかと頭をひねっていたら、まえちゃんが、「2枚がけにしよう!」とナイスアイディアを生み出してくれました。1
畝に対して2枚のネットを両側にかけて、重なり合った部分を洗濯ばさみで留めます。そうすると、ネットがパカッと観音開きで開き、手入れのたびに1回1回、ネットを開けて、閉じて裾に土をかける、という手間がなくなります。これにはみんなが口を揃えて、「いいね!」と賛同しました。起きた問題に対して、頭を使って考えて、結果的にプラスに転換してしまう、まえちゃんがすごいと思いました。観音開きのネットになった白菜をみて、これなら気軽にネットを開けることができて、手入れがしやすいと感じました。この冬の白菜の手入れが楽しみになりました。
引き続き、午後からも秋冬野菜の植え付けです。続いて中庭から旅立つ野菜は、ブロッコリー2弾です。ブロッコリーは先日、保育園前畑に第1弾を植え付けましたが、この暑さや害虫被害の影響で欠株が出てしまい、この日は1弾の補植分も含めて、約800株のブロッコリーを植え付けることになりました。
畝は前回立ててあったので、すぐに穴開けを始めて、苗を置いていき、全穴に苗が置き終わると、一斉に全員で植え付けに入りました。保育園前畑はとても畝が長くて、畝の端にいると、反対側の端にいる人がとても小さく見えるほど遠くに感じますが、全員で1畝に入って、等間隔で自分の範囲の苗を植え付けていくと、さくさくと進み、改めて人数の力を感じました。
みんなと夢中になって苗を植えていたら、畝の1番端にいた、まえちゃんが、「みんな、すごく真っ直ぐだよ! きれい!」と言ってくれました。そう言われて、両端を見ると、みんなで植え付けた苗が畝の中心に横一列に並んでいて、それが畝の端まで真っ直ぐに伸びていて、本当にきれいでした。その光景がまるで、みんなの心が1つになっている証のように思えて、横一列に並ぶみんなが一本の糸で繋がっている気がしました。
通常の植え付けなら、このあとの工程で根切り虫対策用の草敷きをすることになっていますが、今回は草の代わりに消石灰を株周りにドーナツ状に撒いてみることにしました。消石灰を嫌って、虫たちが株周りに近づいてこないようにすることが目的です。蟻は消石灰を嫌いますが、果たして芋虫や根切り虫には効果があるのか。初めての試みでまだ結果はわかりませんが、新しいことを試してみるのはどきどきするけど楽しみでもあります。もし効果があれば、草敷きよりもうんとシンプルになるので、作業の時短にもなります。消石灰が良い結果に結びついて、今度こそブロッコリーが害虫から守れたら嬉しいです。
収穫はまだまだナスやピーマン、オクラなど、夏野菜がメインですが、作業は着々と秋冬野菜の植え付けや手入れが増えてきて、野菜が次の季節に向かってバトンタッチしていっているのを感じます。それでもまだまだ気温は高くて、植わったばかりの苗は体力がないので、まずは水やりをたっぷりして、虫にもやられないで、上手く活着してくれることを願います。
次々と秋冬野菜へ移り変わっていく畑を見ていると、新しい野菜の成長がスタートが嬉しいです。この冬はどんな冬になるのか、何の野菜の担当になるのか。秋冬野菜の今後の手入れを考えると、寒い冬でも、楽しみに変わります。
(るりこ)

***
10月8日に行われる勝央町金時祭り。ふるさと総踊りを、文化ホール前の広場で勝央音頭保存会の方と踊ります。今日は公民館のホールで、保存会の方との練習がありました。
踊るのは、『勝央音頭』『勝央ヤットサ節』『きんとくんサンバ』『四つ拍子』の4曲です。背の順で列になり、当日の会場をイメージして、出はけから練習しました。
最初2曲は1重の円、『きんとくんサンバ』はA,Bグループでそれぞれ3列になり、『四つ拍子』では2重の円に。流れを確認しつつ踊りました。
勝央音頭保存会の一員としてイベントで踊るのは、勝間田天神涼み以来です。あのときと同じ白と紺の浴衣に、赤い裾よけとたすきをつけて金時祭に出ます。
7月末の天神涼みが終わったころは、10月の金時祭りはまだまだ先のように感じていたけれど、気づけば9月も半ばになり、金時祭りが近づいていました。
また、ふるさと総踊りをお祭りで踊って、勝央町の文化を受け継いでいけることが、嬉しいです。

円や列になって踊っていると、見せる側として踊る楽しさを感じ、みんなの一部として踊れることが嬉しく思いました。
今日ゆりかちゃんに振り入れしてもらった『きんとくんサンバ』も、まだ振りが揃いきっていない『四つ拍子』も、天神涼みで揃えたように、本番へ向けて、これからみんなで練習をしていきたいです。
(りんね)