「存在感のある一人の人間に」 えみ

9月14日

 夕方のハウスミーティングや夜の集合でのお父さんのお話を聞かせていただけたことが嬉しかったです。

 ハウスミーティングでは、ふと疑問に感じたことで、摂食障害や他の精神的な病気は、どうして動物の中でも人間だけが抱えてしまうのかということを質問させてもらいました。
 そのことに対してお父さんが話してくださったことで、上手くはまとめられないのですが、1つには、動物は本能だけで生きていて、まずは食べ物を探したり生きることで精一杯であるということ。もう一つは、構造的な問題で、人間の生活が豊かになってからは、金持ちな人、貧乏な人の差ができるようになり、その中で競争が生まれて、生きにくさを抱える人が出てきたということ。経済の仕組みも利己的な競争心を動力にしているから、そこに幸せが生まれるはずがなくて、苦しむ人が増えてきてしまっていることを話してくださりました。
 本当に利己的なところに幸せはなくて、幸せは人を写し鏡にして初めて見えてくるものであるということを改めて話してくださって、その話が嬉しかったです。

 もう一つ、自分がさせてもらった質問の答えの中で、自分が、ここまで人の顔色ばかり窺って自分を出すことに怖さを感じてしまうようになったのは、小さい頃に、人との信頼関係の作り方が分からないまま育ってきたからということを教えていただきました。
 たけちゃんを見ていると、たけちゃんはまだ幼いけれどすでに人との信頼関係が作れていて、それもどういうものかが分かっている。
 子供は、どんなにいい子でも関わらなければ育たないし、逆にどんな子でもきちんと関わってあげられていたらいい子に育つということを話してくださったことが心に残りました。

 また、集合の中でも似たような質問があって、これからその自分の穴ぼこの部分を埋めていくという時、
「自分の頭の中が、雑木林や砂漠になってしまっているとイメージしたらいい。それを、これから自分で開墾して、いい作物ができるように手入れしていく」
 というお父さんの言葉が分かりやすかったなと思います。
 後ろを向いて絶望するのではなくて、少しずつでも木を切り倒していったらいつかは切り開けると信じて前にちゃんと進みたいなと思いました。

***

 別のことで、夜にお父さんに少し相談しに行かせていただいたときに、勉強も含めて、何事も、「全部自分のこととしてとらえる」ことを教えていただきました。
 勉強は、自由になるためのものであるということ。何をするのでも、知識や知恵があった方が一番いい方法に最短でたどり着けるし、それを使って、何かを成し遂げるためのものであること。どこか少し焦る気持ちが出てくると、それが目先の試験に受かるためのものみたいになってしまって、それだと単に自分のための勉強になってしまいます。
 どっしりと構えて勉強に向かったらいい。焦って上滑りになるのではなくて、一つひとつしっかりかみ砕いて自分の中に入れていくことを教えていただいて、嬉しかったです。

 今は、どこに行っても怖がっていて、目立たないように隠れている忍者みたいだよ。と言われて、自分でもそうだなと思いました。誰でも自分の役を代われてしまうのは致命的で、○○ちゃんがいないと回らないというくらい、ちゃんと存在感のある一人の人間にならないといけないと思いました。 

 なのはなの世界を広げていく人になっていくためにも、まずは自分がちゃんと回復する。
 そのことをちゃんと心に置いて、これからの3か月を自分のものとして積み重ねていきたいです。

 読んでくださりありがとうございました。