9月5日(月)「太ネギの土寄せから、協力プレーのブロッコリーへ」

9月5日のなのはな

 夏に植えた太ネギも、暑さを乗り越え順調に育っています。
 葉の緑もよい、勢いもよい、そして病害虫も今のところなさそうです。

 そんな太ネギも、乾燥との戦いで、かなりへこたれていました。
 しかし、草を敷いて水をたっぷりやるようにしてから、徐々に葉先が黄色から緑へと変わり、今では葉丈40センチ。

 そろそろ、2回目の追肥・土寄せの時期です。4回目が最後の土寄せで、止め土となります。
 昨日牛肥の追肥をしてから、管理機をかけてくれて、畑がとてもきれいになっていました。

 

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 今回は、首元の下までの土寄せで、両側からしっかりと土をかけていきます。
 土寄せをした部分が白くなるには、9月だと15日ほどで、10月以降になると30日から40日かかるようです。
 土寄せをすればするほど、太ネギも長く太く、おいしく食べられると思うと、1回1回を大切に土寄せしたいと思いました。

 

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 あゆみちゃん、たけちゃん、たいちゃんも来てくれて、暑い中だったけれど、声を掛け合いながらしました。
 土がさらさらだったので、土寄せもやりやすくて、サクサク進められてとても楽しかったです。

 

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 約1時間半ほどで終わり、クワをもってそのままブロッコリーの畑へ。
 秋冬野菜の定植がまだ少しですが、始まっています。今回は、午後に定植をするブロッコリーの畝立てをしました。

 こちらも、須原さんがトラクターがけをしてくださっていて、土がふかふかです。

 

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 これは、畝立ても楽しくて、どれだけやっても疲れをあまり感じないほどでした。
 まっすぐなラインにそって、みんなで追い越していきながら、どんどん畝を立てていきました。

 

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 保育園前畑は、とても広いけれど、同じ畑では草刈りをする人や、ライン引きをする人。そして畝立てのメンバーがいて、賑やかでうれしかったです。

 午後、ブロッコリーの畑へ行くと、作業で定植をしてくれたみんながいて、午前に立てた畝にもうブロッコリーが整然と植わっていました。まだ小さいけれど、これから大きくなってほしいなと思います。

(さき)

 

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 畝立てチームのさきちゃんからバトンタッチして、午後からは保育園前畑にブロッコリーの苗を植え付けました。まだ少し幼い苗でしたが、ポットの中であまり元気がなかったので、根も伸びやすい畑に植えて大きくさせることになりました。

 午前中にさきちゃんリーダーでみんなが立ててくれた畝が、なのはなの中でも上位を争う面積の広い、広い保育園前畑に真っ直ぐに伸びていました。数日前に元肥を入れて、トラクターで耕したばかりの土はふかふか、さらさらで最高のコンディションでした。

 

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 ベッド畝にならし、そこへ50センチ間隔で苗を植え付けていきました。1人がひたすら穴を開け、次の人が苗を置き、さらにその後を追って植え付けていく。3人チームをつくって、一人一工程作戦でテンポよく、植え付けが進みました。

 続くは、根切り虫対策用の草敷きです。植え付けに欠かせない、この工程。株周りに刈ったばかりの柔らかい草をドーナツ状に敷いてやると、根切り虫の被害を防ぐことができるのです。でも最も難しさを感じる工程でもあり、適切な質とスピードを掴めるかどうかで、作業の質や楽しさも変わってきてしまう、難易度の高い作業です。
 ブロッコリーの苗は小さくて、さらに約450株もあり、1畝も長くて、とやりにくさを感じるポイントが3つもありました。

 初めは1人1スパンを担当して、1人完結で進めようと思ったのですが、いまいちペースが奮わなくて、悩んだところで、(あっ!)と思い出しました。以前、お父さん指揮の下で行った、サツマイモの植え付けです。サツマイモの苗も株数が多くて、草敷きがとても大変だったところを見かねたお父さんが、草敷きも工程を分解して、1人がする動きをなるべくシンプルにワンアクションでしたら良いことを教えてくださいました。

 

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 つまり、ペアをつくり、1人はひたすら株間に草を置いていき、それを追いかけてもう1人の人が草を広げて株周りに敷いていくのです。そうすることで1人の動きが簡潔になって、スピードが2倍、3倍にもなって、とても画期的でした。そのときのスピード感のある楽しかった草敷きを思い出し、今回も実践してみようと思いました。

 みんなにそのことを伝えると、「いいね、やろう!」と賛同してくれて、4ペアになって、1ペア1畝担当で草敷きが再開しました。ペア制の草敷きに変更すると、どんどん、どんどん、スピードが上がっていきました。気がつけば、長かった畝が半分を過ぎ、3分の2を過ぎ、あっという間に最後のスパンまで辿り着いていました。見る見るうちに草の色に変わった畝。幼い苗を守るように、きれいな円状の草が敷かれました。

 

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 いくつもあった工程もいよいよ、ラストスパートです。硫安を追肥したところに水やりをして、防虫ネットをかけました。長い畝の端から端までをネットの先端をもって、ダーッと走り、畝の端々で留めたら、あとは間を土で留めていくだけです。

 夕方になると、暑かった日差しも弱まり、眩しいくらいの夕日で空はオレンジ色に染まっていました。その景色が秋、そして寒くなっていく冬を連想させて、このブロッコリーたちが収穫できる頃にはうんと寒い季節になっているのだろうなと思いました。時間いっぱいかかってしまいましたが、チームメンバーと最後まで協力して、無事、植え付けが完了しました。夕日の中を古吉野に帰っていくとき、4人のパワーが大きなパワーになっていくような気持ちになりました。

 

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 帰ってきて、玄関をくぐると、お母さんが中庭ロータリーに打ち水をして迎えてくれました。日中は残暑が厳しかったけれど、水で濡れたロータリーを歩いていると、その暑さも忘れてしまうくらいに涼しさを感じて、走っていた頭も身体も一気に落ち着いていくような感覚になりました。

 みんなが、「おかえり」「ブロッコリー終わったんだね! よかった!」と声をかけてくれて、今日は一丸となって、ブロッコリーの畝立てから植え付けまでを進めることができて、みんなと協力プレーの1日が秋冬野菜の良いスタートになりました。

(るりこ)

 

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〈古畑で、コスモスの花が咲き始めています〉