「畑へ」 ななほ

8月19日

 今年、できるレポートは残り3つ。
 科目試験はまだあるけれど、1年間で目標にしているレポートは約8割がた終わったこともあり、今週1週間は、朝にみんなと畑に行きます。

 今朝はマクワウリとナスの収穫から始まりました。と、その前にマクワスムージーと共に朝を迎えたのが始まりでした。
 お風呂上がりに飲むコーヒー牛乳がとっても美味しいように、朝一番に飲む牛乳入りのマクワスムージーは格別です。

 マクワウリがたくさん収穫できていることはもちろんなのですが、こんな風に毎朝、台所さんがマクワスムージーを用意してくれるのがとてもありがたく、みんなが畑に向かう足取りもどこか、身軽でした。

 マクワウリは第一次ピークが過ぎたこともあり、今は次のピークに向けての準備期間といった感じで収量は落ち着いていたのですが、私にとっては今日が、今季初めてのマクワウリ収穫で、とても嬉しかったです。
 全体的に色も抜けてきて、大玉のマクワウリを手に取ると、ポロっとヘタが採れて収穫できます。それがいかにも、(私、完熟しています。採ってね!)と言っているようで、小さな甜瓜たちが話しかけてくれているようでした。
 また、土曜日ということもあり、隣にはりゅうさんの姿があったり、向かいには卒業生のりかちゃん、おとちゃんもいてくれて収穫ができたことが嬉しかったです。

 そのあとのナスは、30分以内に収穫を終わらせる目標で進めました。
 収穫するときは、収穫した実の状態を声に出しながら進めました。そうすると、今、ナス畑がどんな状態なのか、この畝や範囲はどんな状態のナスが多いのかが分かったし、みんなの声が多ければ(この辺りは、収量が多いんだな)と気持ちを作り、声が落ち着いてくれば、(この辺りは、少し株に水や栄養が行き届いていないのかな?)と感じたりしました。
 また、声を出すことで集中はするけれど、気持ちが外向きでいられるため、継続してスピード感のある収穫が楽しかったです。

 この日は全体的にどの野菜も収量が落ち着いていたので、7時からはナスの草取りに行きました。
 ヒエなどの厄介な草も、土が柔らかいこともあって、スポスポと抜けました。
 最初はさきちゃんが、「みんなで頑張って、終わるか終わらないか」と言っていたのですが、収穫が終わったチームのみんなが数人ずつ来て合流してくれて、段々と草取りの人数が増えていきました。

「10人来たので、1人5.5畝で終わります」
「12人になったので、1人4.3畝くらいで終わります」
 段々と、さきちゃんの声も明るくなり、次第には、「早く終わったら、空心菜の草取りに行けたら嬉しいです」となりました。

 最終的には15人ほどのみんなが集まり、8時ごろに梅見畑全面のナスの草取りが完了しました。
 私はバナナと晩白柚以外で、畑の草取りをするのが久しぶりになってしまったのですが、クマになったつもりで黙々と草を取り進めていくのが本当に楽しくて、ただそれだけなのに、単純な草取りは魅力的だなと思いました。

 そして、空心菜。ここは大物です。
 噂には聞いていたものの、空心菜の畑は水を張っていることもあり、草の伸びも早く、生えている草もヒエやホタルイなど田んぼに生えているようなものばかりで、これまた厄介でした。
 でも、ズボンをたくし上げて、はだしになって空心菜の、畑と言うんだか、田んぼというんだかに足を踏み入れれば、もう強いです。
 思っていた以上に水が深く、足を一歩前に出すのにも足がはまって動きにくいところはあったのですが、時間いっぱいやって畑の8割くらいまで草を取ることができました。
 草を取っていると、まえちゃんの「わー。やったー!」という笑い声が聞こえてきそうな感じがして、肥料袋に入れた草が増えて重たくなるたびに、達成感を感じました。

 朝の3時間で、野菜の収穫からナスや空心菜の草取りまで進められたのが嬉しく、汗をかくのが気持ちよかったです。

 それと、水辺の下の方にはイトトンボやオハグロトンボ、上を見上げればナツアカネがわんさかと飛び回っていました。

 きっと、大きな大きな網で、目の前の空に飛ぶ全部のトンボを集めたら1万匹にもなるのではないかと思ったほどなのですが、オニヤンマではないけれど、トンボさんたちが畑の害虫を食べてくれていたらいいなと思いました。

 畑に出ると、どこかホッとします。
 もちろん、勉強が行き詰っているわけではないし、日々の生活でも困ったことや悲しいことがあるわけではないけれど、やっぱり、みんなの中にいて、みんなと同じように生活すると、安心感があって、身体の底から元気になるような、力が湧いてきます。

 こんな風にいつでもみんなの存在がある中で勉強組として勉強したり、畑に出たり、桃を収穫したり、ダンスを踊ったりできるのがありがたいなと感じます。
 当たり前と言えば当たり前で、日常と言えば日常な生活が私にとっては尊くて、大好きな日々で、改めてなのはなにいる意味を感じる朝でした。

・あきこさん、かりんちゃん、りひとくん、さくらちゃん

 東京からあきこさん、かりんちゃん、りひとくんと従妹のさくらちゃんが遊びに来てくれました。
 さくらちゃんにお会いするのは初めてだったのですが、小学6年生ということで、何だか夏休みのようです。

 6年生教室にいても、かりんちゃんやりひとくんたちがいてくれるだけでとても嬉しいし、さくらちゃんもとってもかわいくて、優しくて、家族が増えて、妹が増えて嬉しいなと思います。

 りひとくんに会うのは去年の夏に行った短期合宿セミナー以来だったのですが、その時にも身長は越されていたのに、また大きくなっていて驚きました。

 りひとくんに会うたびに、身長を越されて、気が付けば背伸びしても届かないくらいに身体も大きくなっているのですが、それでも気さくに声をかけてくれたり、「山小屋で、アトラクション作ってきました!」と言いながら嬉しそうに話しかけてくれるのがとても嬉しいです。

 かりんちゃんも高校1年生で、数カ月ぶりに合えばかりんちゃんもまた、背が伸びているような感じがして、私も「まだ頑張ったら伸びる!」という気持ちで過ごしていたいなと思いました。(小学校5年生から、ほとんど変わっていないので……)

 でも、あきこさんたちが1週間いてくれて、明日には川に行ったり、縁日に行けたりと嬉しくて、また子ども会議もしたいなと思いました。

 それと、お母さんから、「縁日に来る子どもたちにお面を作って」と頼まれて、とても嬉しいです。
 かりんちゃんやりひとくん、さくらちゃんたちとお面を作れるのが楽しみです。

 たけちゃんやゆりちゃん、たいちゃんにりとくん、おとくん。
 子どもたちがアンパンマンやドキンちゃん、バイキンマンのお面を喜んでつけてくれるように、張り子でお面つくりも頑張りたいです!