「堅実に走り続けられるように」 りんね

8月16日・18日

 

〇植村直己さんの言葉

 

 野口健さんの『確かに生きる』の中で出てきた、植村直己さんの言葉が印象的でした。

 「僕はいつまでも子供の心を失わずに、この世を生きようとしてきた。不思議なもの、すべての美しいものを見るために。子供の純粋な魂を持ち続けることが大切なんだ。いいかい、君たちはやろうと思えば何でもできるんだ。僕と別れた後も、そのことを思い出してほしい」
 植村直己さんが、マッキンリーで消息を絶つ直前に、ミネソタの野外学校で子供たちに話したという言葉でした。
 この言葉を深く理解できたわけではないけれど、何となく、自分の気持ちに深く共感するように感じました。私は、こんなに生きることが下手なのに、どうして生きたいのか、という一つの答えのようにも思えました。また、なのはなのお父さんお母さんも、思い浮かびました。
 野口健さんや、植村直己さんの本は、まだ少ししか読めていないのですが、2人から、生きる力をもらえると感じていて、これからたくさん読みたいです。心から読みたいなと思える本ができたことが、とても嬉しいです。

 

 

〇集合のお話から

 

 昨夜の集合でのお話から、感じたことがあります。

 お父さんに聞いてみようで、「まえちゃんのように、パワフルにあり続けるには、どうしたらいいですか。私は最近、夜になったら疲れてしまいます」というような質問がありました。
 お父さんは、それに、この質問者は頑張りすぎているというか、気を張りつめすぎているということを答えてくれました。

 それで、私も質問者と同じだと思いました。

 ずっと外向きで、パワフルで、打たれ強く粘り強い、そんなまえちゃんのことを思うと、自分との違いが見えてきました。
 まえちゃんは、まず怒らない。小さなことに拘らない。心が開いているというか、いつでもフラットな心持をしている。作業ではただ、目的に向かって、その場にいる人でできる最善を尽くそう、という純粋な気持ちでいる。

 私は、まえちゃんに比べて、人からの評価とか、自己否定とか、いらないところで、頭の容量とか、気力を消耗しすぎていて、肝心な目的に向かって行く力が、極端に少なくなってしまっていると感じました。
 なぜそうなってしまうのか、という1つの原因に、人生に対する焦りがあると思いました。なるべく早く、変わらなければならない、良くならなければならない、評価されなければならない。それなのに、上手く行かない現状。じわじわと焦って、現状を認められず、心が狭くなっていく。そんな思いを、知らず、知らず持ってしまっていたと思います。
 でも、まえちゃんがなのはなに来たころから、今に至るまで、打たれ強く成長していったというお話を聞いて、私もそんな風になれたらいいな、と思いました。

 人生も、成長する過程も、マラソンのように、長期戦だと思いました。

 自分を過大評価しすぎず、過小評価しすぎず、ゆっくりのスピードで、堅実に走り続けるイメージかなと思いました。

 

 それで言うと、私は自分を過大評価しすぎて、コースさえ逸れて突っ走って、立てなくなる。また、必要以上に人目を気にしすぎて、頭の中だけで気力を消耗してしまう。そんなことを繰り返して、着実に成長していくことができにくくなっていたと思います。
 もっと広い視野で、長く見て、成長していくイメージを持ちたいです。長期的に持続できる気の張り方を意識して、打たれ強く、堅実に走り続けられるようになりたいと思いました。

 

 

〇畑について

 

 昨日は、お昼の集合でみんなと、お父さんお母さんとの野菜会議があったことが、とても嬉しかったです。
 チーム1,2の全野菜の現状、これから行っていく手入れについて、知ることができて、お父さんお母さんの意見をたくさん聞けて、勉強になりました。
 自分の担当していたカボチャは、後は収穫を待つのみ、という状態だけれど、水やりはしっかりやっていくべきということを教えてもらいました。

 それで、これまでは全然、水やりができていなかったなと思いました。
 もっと、水やりを積極的に行うべきだったんだな、と申し訳ない気持ちがしています。

 今回の雨で、ひとまずカボチャの株も復活しており、新しい蔓が元気に伸びてきています。全ての玉に、食品トレイを敷いているため、まだ実の腐りは大丈夫でした。
 カボチャの実は、後から後から増えてきていて、結果的に1株4玉以上は確保できたと思います。まだヘタが青いものも含めて、今ついている実が完熟できるように、これから水やりをやっていきたいです。

 

 イチジクについても質問させてもらって、これからの方針を固められたことが、ありがたかったです。オニヤンマのカミキリムシの対策が、とても楽しみです。
 今、梅林手前のバナーネの収穫が、ぼちぼち始まっています。かなり大玉の夏果です。
 けれど雨が続くと、完熟前に実が弾けてしまって、傷みやすくなり、少し心配です。
 また各品種の収穫ができたら、収穫基準の確認も含め、お父さんお母さんに味見をしていただけたらありがたいなと思います。

 いい作物を作るために、自分に出来ることは何か、もっとしっかり向き合って考え、実行していけるようになっていきたいと思いました。野菜会議で、作物との向き合い方を、お父さんお母さんに教えてもらい、嬉しかったです。