
8月17日のなのはな
午後に、野菜会議をしました。
各チームの野菜の状況報告、やりたい手入れについての相談、野菜についての質問などを、畑のチームリーダーや、作物の担当者が、お父さん、お母さん、みんなに向けて発表し、質問についてはお父さんが答えてくれました。
今なのはなで育てている野菜の成長具合や必要な手入れについて共有できた時間が嬉しかったです。
毎年、担当野菜の記録を積み上げてきていても、天候が違っているので、同じように育てることはできなくて、今年は水不足が課題になっています。
今年の暑さは今までやっていたくらいの量の水ではすぐに乾いてしまい、倍の量をやって普通であることや、水やりの方法も、少人数で短時間で多くの量を水やりできるように道具を選んで水やりすることをお父さんが教えてくださいました。
水やりをしたと思っていても、実は根に届いていないこともあり、野菜の葉を見て、カサカサ乾燥していればそれは水不足であること、葉が柔らかければ水が足りている証拠ということもお父さんから教えてもらい、野菜をしっかり見て判断したいと思いました。
水の力はすごいなと思いました。雨が降った後はどの野菜も収量が多くなり、株も元気になります。野菜には水が絶対に必要だというのを感じたし、まずは水不足を解消していきたいです。
野菜会議の後は、チーム作業の時間があり、会議で出た、やるべき手入れを進めました。
チーム2ではやよいちゃんが手入れの優先順位を考えてくれて、モロヘイヤの追肥と草刈りとマクワウリの葉面散布をしました。
私はももかちゃんと、モロヘイヤの追肥とマクワウリの液肥散布をしました。
モロヘイヤの追肥では、牛肥をたっぷりめにやって、土となじませました。今は葉が少なめなので、この追肥で葉が茂ってくれたらいいなと思いました。
作業時間は1時間半で、目標としてはモロヘイヤは30分で終える目標でした。でも、始めた時間が15分おしていて、「残り15分だ!」と2人で走って畑に向かいました。
牛肥はまりのちゃんとなつみちゃんが運んでくれていて、すぐに追肥ができてありがたかったです。牛肥を素早く筋状にまき、三角ホーで中耕をしました。スピード感を持ってできて、約20分で終えることができました。
畑の周りではまりのちゃんとなつみちゃんが草刈をしてくれました。2人が高速で刈ってくれる姿はかっこよかったです。草は害虫を呼び寄せることもあるので、草刈りもできてよかったなと思います。
追肥のあと、私とももかちゃんはマクワウリの石の下畑に行き、リン酸の葉面散布をしました。
マクワウリは収穫の第1ピークを迎えたのですが、第2ピークも起こしたいです。そのために株に栄養補給し花をたくさん咲かせます。牛肥の追肥も後日しますが、今日はすぐにできるリン酸の葉面散布をしました。
マクワウリの畑は2枚あり、今日は石の下の畑を終わらせる目標でやって、無事にまき終えることができて嬉しかったです。
各野菜でやるべき手入れはまだあるのですが、みんなと力を合わせて美味しい美しい野菜を作っていきたいです。
(しなこ)

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夜の版画教室を楽しみにしていました。なぜならこの夜は、できあがった風景を額縁におさめる日だったからです。
藤井さんの額縁と、須原さんがこのために作ってくださった額縁、あわせて5つの額に、5つの風景版画が入りました。
額縁に入れるときには、手順がありました。藤井さんが、マットの枠のなかに、どのように絵をおさめるかを実演して教えてくださいました。きちんと絵の位置を決めて、そして紙がピンと張るようにテープで固定していくのです。そういうことをきちんとする手順を教えていただけることが、何も知らないうちは全くいい加減なことしかできなかったであろう自分には、ありがたく嬉しかったです。
藤井さんが、一つひとつの作品を、大事に大事に思ってくださっていることを感じながら、すべて完成品が額に入ってならびました。
クリーム色の額には、ほしちゃんの作った牛。栗林のそばにいつも佇んでいる焦げ茶の牛です。
深い青色の額には、ひろこちゃんの滝川。古吉野なのはなの目の前にある小さい滝の流れと、水が落ちて泡立っているところとが、紺の絵の具の一色刷りで表されています。
薄い青緑色の額には、まことちゃんの、梶谷池の木立です。すこし刷りが薄く出たものを完成品としたのは全体に朝もやがかかっているようで、池のほとりの空気がより表れて見えるからでした。
そして薄黄色の額には、しなこちゃんの作った橋の風景。滝川にかかる橋で、連なる欄干とそこから伸びる影のリズムが描かれています。
白い額のなかには、私の那岐山が入りました。コントラストを効かせることや、全体を見渡すのが苦手な私にとっては難しかったけれど、雪の稜線が引き立てば良いなと、いつも見ている大好きな那岐山を版画にできて嬉しかったです。
どれも一色刷りか、黒とグレーの2色の絵の具のみを使って、少ない色で表現しました。額におさまって、みんなにも見てもらえることが、とても嬉しいです。
教室では新しいメンバーが、次の作品に取り組んでいます。
ひろこちゃんの滝川や、まことちゃんの池もそうですが、水を表現することはとても難しい、と藤井さんが何度もおっしゃいますが、今回もまた川を題材にした作品があります。それに、石生田んぼの規則的な模様、田んぼにやってきたサギや、橋の構造物の面白さ……一つの机を囲んで、藤井さんに教えていただきながら作っている版画教室はなにか一つの研究室のような楽しさがあります。
同じ図書室ではアコースティックギターのメンバーが、『流星』『シンキング・アウト・ラウド』を合わせていました。近く発表会が予定されている2曲です。
(かに)