8月16日(水)「白皇物語 & 作って期待のオニヤンマ」

8月16日のなのはな

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 今日、桃チームでは、「白皇」という品種の初収穫をしました。
 白皇は、開墾26アール畑に栽培していて、今年で、6年目の樹になります。
 白皇は、桃の品種の中でも特に栽培が難しく感じる品種で、今年は、扁形果や落果が多く出てしまったり、台風の影響での落果など、心配もしていました。
 白皇は、摘果の時期までは、生育が他の品種よりも早く、実が大きくなっていましたが、そこからは、じっくりじっくりと実を太らせていき、ようやく収穫を迎えることが出来たのですが、ここまで来るまで、本当にいろんな出来事があり、ハプニングもあり、でもそれは、私たちの白皇物語となるのだなと思い、どんな大変なことがあっても、それは、私たちの勉強であり、これからの強みにもなることだと思いました。

 

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 昨日の台風では、なのはなの野菜、畑には被害が及ばなかったのですが、北側になにも遮るものがない畑にある白皇は、強風による落果が出てしまい、それは、とても残念で、悔しい気持ちになりました。でもその分、生き残ってくれている実や、これからも生き続ける木を大切にしたい。そして、これからの対策を入念に行いたいと思いました。

 『初収獲』は、やはり嬉しいです。剪定、肥料やり、水やり、防除に摘蕾、摘花、摘果、袋掛け、草刈りにネット掛け、など1年を通して手入れをしてきて、この時のために手入れをしてきて、収穫を迎えられることは、本当に嬉しいです。そして、半分は緊張です。袋を開いてみないとわからない。適切な判断で、良い収穫をしたい、という気持ちでいっぱいになります。

 

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 今日は初収穫で、目星をつけて、熟れていそうな実の袋を開き、桃の熟れ具合を見て、判断しました。白皇は、日光があたることによって、緑色になるとあんなちゃんが教えてくれたのですが、多くの桃の品種は赤くなるのに、不思議に思いました。
 袋を開けて見て、熟れていなかったら袋を閉じるのですが、日の光があたらないように、袋を丁寧に閉じます。

 収獲は、ペアもしくはトリオになって行っていて、熟れていたら「採る」と言って採り、まだ熟れていない、待てると判断した時には「待つ」と言っています。その言葉も、ハキハキと、潔く言うことで、言葉からスピード感が出たり、潔くなれるように感じます。また、他の人にも、自分がしていたり、判断したことが、客観的に分かったり、その場所は、熟れている桃が少ない、多いということも分かりやすくなります。

 白皇は白桃で、乳白色をしていて、とても美しいです。採れた白皇がコンテナに並んだ様子を見ると、とても嬉しくなりました。持ってみると、大きさの割にずっしりとして重量感があり、美味しさ、甘さが凝縮されていることを感じました。甘さの乗る品種なので、またみんなといただけることが楽しみに思いました。

 

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 台風の被害も心配していましたが、強風による実の傷は少なく、良かったです。

 まだ熟れ初めで、枝先の日当たりが良いところの実がいくつか熟れていたというくらいでしたが、これからの収穫が楽しみですし、しっかりと収穫基準を入れて、心の目で見て、ベストな採れごろの白皇を収穫してきたいと思います。

 なのはなの桃の夏。私たちの新しい1ページが作られたような気持ちです。桃メンバー、一人ひとりが大切な仲間で、心強くて、みんながいたら、どんなことでも乗り越えられると思えます。私たちの桃物語。桃が良いかたちで、収穫を乗り越え、そして私たちも成長できるよう、桃メンバー一同気持ちをそろえ、桃に向かっていきます。

(ひろこ)

 

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 オニヤンマは、虫の中で一番強く、ハエ、アブ、ハチ、蚊などの虫がオニヤンマを怖がって、逃げて行くのだそうです。それで、お父さんがオニヤンマのバッジが、巷で虫除けに使われているということを話してくれました。もしそれを、なのはなの桃メンバーが頭に着けていたら、やぶ蚊も寄りつかない、桃もヤガから守られるのではないか。是非、試してみようということで、早速お父さんがオニヤンマの模型を買ってきてくれました。

 先日、お仕事組の何人かの子が、バッジを着けているおばさんや、おじさんを見たよ、と話していたのを聞きました。農業をしている方なのかなと思い、効果があるのか気になるなと思いました。お父さんのユーモアが素敵だと思ったし、なのはなの子たちの頭にオニヤンマが付いているところを想像すると、とても可愛くて魅力的だと思い、それを是非作りたいと思いました。

 

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 りのちゃんと一緒に、今日、幾つか作らせて頂きました。初めは細部に拘りすぎ時間がかかってしまったので、相談に行きました。虫が、オニヤンマだと認識するために、黒に黄色のシマ模様と、頭があればよい。羽根や脚はいらないよ、と教えて頂きました。りのちゃんと2人で、見本を見て紙粘土と石粉粘土で作ってみました。りのちゃんが「楽しい」と言って笑ってくれて、笑顔が本当に可愛くて嬉しかったです。

 りのちゃんは意思を持って、尻尾、胴体、頭の形を決めていて、形がとても綺麗で作業が素早いなと思いました。竹串を芯にし、尻尾から頭が入る長さにペンチでカットして、針金を胴体がくる辺りにペンチで取りつけます。バッジにしたり、または部屋のドアの辺りにぶら下げたりできるように、針金を背とお腹の部分に取り付けておきます。それから尻尾から粘土を巻いていき、頭には目玉を付けていきました。

 

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 りのちゃんが、一体、二体と、画版の上に並べて行くほど、同じ形をした真っ白なオニヤンマが並んでいるのがとても可愛く見えました。部屋を覗いた子達も、並んだオニヤンマを見て「バッジにして着けたいね、可愛いね」と言ってくれて、嬉しくなりました。私は今日は、どうしたら作業が早くなるかと思い、竹串を同じ長さに揃えてカットしたり、竹串に針金を取り付けたものを量産したりしました。色付けも、効率よくできるようお父さんに相談し、黄色を全体に塗ってから黒いラインを描いてみようということになりました。
 ひとまず、この粘土を全部使い切るまで、オニヤンマの量産を頑張ります。

(まよ)

 

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〈キャベツの草敷きと防虫ネット張りや、空芯菜の草取りなども進めました。朝の収穫では、雨のお陰で艶のある野菜が大量に収穫でき、特にゴーヤは普段の3倍ほどにのぼりました〉

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