
8月13日のなのはな
夏祭りのイベント出演、締めくくりとなる北和気納涼祭。やぐらを中心に、提灯が灯り、屋台が取り囲む芝生広場のステージで、フラダンスの6曲を披露しました。
北和気は、アコースティックギター、版画を毎週教えに来てくださっている、藤井先生の地元です。藤井先生が繋いでくださり、なのはなファミリーが毎年、納涼祭に出演することになりました。
コロナの影響で、4年ぶりとなりましたが、変わらずに出演できたことが、嬉しかったです。

お母さんやあゆちゃんに見てもらう、本番前の場ミリ、出はけの確認では、これまでに夏祭りを経てきたこともあり、スムーズに進んでいきました。
出はけは、お客さんに目線と気持ちを向けること。お人形さんのように、ただ決められた目線を見ていては、心が通わない。お客さんに気持ちを届けるためのステージであり、出はけでお客さんの心を掴むこと。
これまで、あゆちゃんに教えてもらってきたことが、少しずつ身体に入ってきていることを感じました。1回で「OKです。これでお願いします」と言ってもらうこともあり、自信も強くなりました。
控室では、お父さんがみんなに話をしてくれました。
「いつもと変わらない」と言われるには、ちょっとずつ進化していかなければならない。進化したステージを見せ続ける。
進化していくということは、ダンスが上手いとか、美人の子が多いとか、そういうことではなくて、気迫で、そう見せてしまうこと。いかに外向きな気持ちを前に出すか、気持ちの強さが、何よりもステージを良く見せる。
心はまだ自信が無くても、笑顔は自信たっぷりに、演じる。
お父さんの話を聞いて、改めて、なのはなのステージが、私たちが気持ちを作っていく手段であることを感じました。例え、心がまだまだ未熟でも、笑顔は堂々と、自信たっぷりな人を演じていく。
よし、自分の心の未熟さはさておき、なのはなのダンサーを精一杯演じよう、と思いました。
今回のバンドは小編成ですが、それぞれのメンバーがよく似合うムームーを着ていました。
ボーカルのあゆちゃんはオレンジ、さきちゃんは緑。ギターのまえちゃんは青。ドラムのかにちゃんは黄色。キーボードのせいこちゃんはオレンジ。
ムームーの衣装に、キラキラしたレイや花をつけたバンドメンバーが、フラダンスの演目にぴったりで、華やかでした。
夏らしい色鮮やかな衣装の、舞台上のバンドメンバーの前で、踊れることが嬉しかったです。
1曲目は、『チープ・スリルズ&シェイプ・オブ・ユー』。スキップするかのように、軽快な足取りと笑顔でステージへ出ました。
ステージに出ると、りゅうさんがいつものように、にかっと笑ってカメラを構えてくれている姿が目に飛び込みました。芝生に座っている方、立って見ている方に混じって、浴衣を着た、華やかな応援組のみんなの姿。やぐらの前には、お母さん、そらちゃん家族の笑顔がありました。作東よりも少しアットホームな空気感の中、伸びやかな気持ちで、思い切り楽しんで踊りました。
2曲目は、『ア・レヴァ』。ゆりかちゃんがソロで踊る1曲です。
お客さんの心を、たった一人で魅了するゆりかちゃんの気迫、美しさ。あゆちゃんの厳かな歌声を聞きながら、舞台裏から、ゆりかちゃんの踊りを感じていました。
ゆりかちゃんがはけてきたとき、にっこりと大きな笑顔を向けてくれて、嬉しくなりました。
3曲目は『オテア・ルミア』。
打楽器のみの演奏で、ゆりかちゃん、あけみちゃん、ふみちゃんの3人を中心に、後ろではプイリ、イプを持ったダンサーが音を鳴らしながら踊ります。
アマゾンのおさるさんのように、原始的に、本能的に、生きる喜びを感じて、はつらつと生きているイメージ。オテア・ルミアの最後の決めポーズをするとき、いつも誇らしい気持ちになって、お客さんの拍手を感じます。
曲が終わってお客さんの方を見ると、目の前に、藤井先生の姿が。地域の方と並んで、いつものように優しく微笑んで、ステージを見てくださっていました。藤井先生の地元のお祭りでなのはなの演奏が行われることを、喜んでくださっていることが感じられて、とても嬉しい気持ちになりました。
4曲目は、『ハウ・ファー・アイル・ゴー』。
透き通るような南の海を、どこまでも渡っていけるかのような、美しい景色が浮かび、力が湧いてくるような曲です。観ているだけで、自然と笑顔になって、胸に希望が灯って、私はこの曲が大好きです。
さきちゃんの伸びやかな歌声に乗せて、笑顔を輝かせるダンサーたちが踊りました。
5曲目は、『オ・ヴァイ』。
雰囲気はがらりと、大人に変わって、白いドレスを纏ったダンサーたちが、しなやかに踊ります。爬虫類の捕食、をテーマにしたどこか不思議な動きの中に、原始的な美しさを感じて、惹きつけられる。
曲中で、ダンサーが士気をあげるために叫ぶ声にも、胸が高鳴ることを感じます。
6曲目、ラストは『ビューティフル・ピープル』。ダンサー全員で踊りました。
この曲は、コンサートからずっと踊り続けていて、みんなと一体となって踊っていることが感じられる、大好きな曲です。ダンサーたちだけでなく、お客さんも私たちの気持ちと一体になって、観てくださっていることを感じました。
瑞々しく、毎日を精一杯で生きる、なのはなファミリーそのものを伝えるような、曲。曲が終わって、お客さんの方を見たとき、どの方も、こちらを満面の笑顔で見て、私たちを大きく肯定してくださっていることが感じられました。
そのことを感じると、なのはなファミリーの一員として踊らせてもらったことが、本当に誇らしく、嬉しくなります。
お父さんが、なのはなの子は、ずっと誰かを楽しませ続ける存在になって生きていくことを教えてくれました。
こうして、精一杯の笑顔で気持ちを前に出して踊り、それがお客さんの心を掴んで、お客さんから大きく肯定してもらうことで、自信につながることを感じました。
北和気納涼祭に、いい形でみんなと演奏することができて、嬉しかったです。
(りんね)
