8月11日のなのはな
「まちこちゃん、お帰りなさい!」
なのはなファミリーの山小屋時代の卒業生であるまちこちゃんが、旦那さんとお子さんを連れてなのはなファミリーへ来てくれました。
卒業生のまちこちゃんとご家族にお会いするのは初めてだったのですが、毎年、お正月にまちこちゃんが家族で撮った写真と共に年賀状を送ってくれていたり、これまでにも何度か、お父さんとお母さんから「山小屋時代に、こんな卒業生がいてね」と卒業生のまちこちゃんと旦那さんのとの出会いのエピソードや、山小屋でまちこちゃんの結婚式をしたことなどを聞いていたりしたこともあり、初めましてだけれど、どこかでお会いしたことがあるような、場所も時間も違うけれど、ずっとなのはなファミリーという心で繋がっていたような気持ちがしました。
まちこちゃんが、
「お父さんも、お母さんも、なのはなファミリーも進化しているけれど、何も変わっていなくて……」
と言いながら嬉しそうに笑っている姿を見ると、私も嬉しくなりました。
まちこちゃんの旦那さんが、
「子どもたちだけは大きくなっていくけれど、なのはなに帰ると、何だか時が止まっているような感じがして……」
と言われていて、時が流れている中でも、まちこちゃんや旦那さんにとって、なのはなファミリーはずっと、なのはなファミリーとして存在していて、今、私たちはそんななのはなファミリーを形作っているのだと思うと気持ちが正されました。
まちこちゃんを初め、なのはなファミリーの卒業生がいつでも安心して帰ってこられる心の故郷。そして、今、生活している私たちにとっても心の故郷であり、これから出会うべくして出会うまだ見ぬ誰かにとっても心の故郷となるなのはなファミリーという場所。
なのはなファミリーを通して、たくさんの卒業生や同じ気持ちで、同じ志で、同じところを目指して生きる仲間と繋がっていられることはとても幸せです。
昼食の時、お父さんが、まちこちゃんと旦那さんが結婚した時のことを話してくださりました。
以前にも、そのお話を聞かせてもらったことがあるのですが、その時と同様、話を聞いていると眼の奥が熱くなって、涙がこみあげてきてしまいます。
まちこちゃんがなのはなファミリーを卒業するとき、旦那さんがまちこちゃんを迎えに来るために、誰よりも先に1番で飛行機から降りてきたこと。
まちこちゃんの旦那さんがまちこちゃんのことも、なのはなファミリーのこともずっと好きでいてくださり、大切に思ってくださっているのを感じます。
この日は午後から、明後日13日に予定している『北和気納涼大会』の出演に向けたリハーサルがあり、まちこちゃんご家族にも私たちの演奏とダンスを見ていただきました。
普段、野外のイベント出演などで演奏させていただくときは、なのはなからも応援組の子が来てくれるとは言いつつ、不特定多数の大勢の方を前に踊ることがほとんどです。
でも、今回のお客様はまちこちゃんご家族。
演奏が始まり、舞台に出たとき、まちこちゃんご家族の温かい笑顔、幸せそうな空気を感じて、大切な方を前に演奏できることは幸せだなと思いました。
1曲1曲、演奏が終わるたびに目線を空の方から、まちこちゃんの方へと動かし気持ちを向けると、まちこちゃんも真っすぐに私たちの演奏を見て、受け取ってくれていることを感じました。
最後、『ビューティフル・ピープル』を踊った時、目の前にはまちこちゃんがいて、周りには大好きな仲間がいて、みんなと一体となって、まちこちゃんご家族を思って踊る時間は、とても温かく、華やかでした。
まちこちゃんが瞳をほんのり赤く染めて、嬉しそうに、大切そうに私たちの演奏を見てくださり、まちこちゃんの隣には可愛いじんくんとりんちゃん、優しい笑顔を浮かべた旦那さんがいて、演奏するこちらもまちこちゃんご家族からたくさんの幸せをおすそ分けしてもらったような気持ちになりました。
こんな風に、摂食障害から立ち直り、結婚して、家庭をもって、子どもに恵まれて、今、こうしてなのはなを港に新しい家族、大切な人を連れて帰ってきてくれる卒業生の姿は、大きな大きな希望です。
演奏を見ていただいた後は、少しリビングの縁日の準備へも顔を出してくださり、りんちゃんが楽しそうにヨーヨー釣りの試し釣りをしている姿や、旦那さんが綺麗にこよりを編んでいる姿もあり、温かい気持ちになりました。
まちこちゃんご家族がなのはなへ帰ってきてくれて、2人の可愛い子どもさんがいるだけで、夏休みのような賑やかで明るい1日になりました。
また、いつでも遊びに帰ってきてくれたらいいなと思います。
(ななほ)
***
***