8月10日(木)「いつもと違う図書室。木版画とアコースティックギターの合同教室!」

8月10日のなのはな

 夏野菜の代表格、ナス、ピーマン、ゴーヤ、キュウリ。毎日コンスタントにたくさん収穫ができています。一株に、鈴なりに実がついていて、株もその勢いと同時にまだ成長し続けています。

 今回は、昨日追肥をした野菜の中耕ツアーで各畑をまわりました。
 お父さんが、これだけ毎日収穫できていたら、追肥も週に1回ペースでやったらいいよと教えてくださって、たっぷりと牛肥をやりました。

 その牛肥を、三角ホーを使って、土となじませていきます。

 

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 初めにナスの畑へ。ナスが54畝と、畝数は多いですが、短い畝なのでみんなでどんどんお互いを追い越していきました。するとあっという間に、15分経ったところで半分以上終わっていました。スピードを意識しつつも、しっかりと土と混ぜることを意識してできて、とても楽しかったです。

 このテンポ感をキープしつつナス畑の中耕を終えて、次の畑へ。この時点で、作業時間は、あと1時間半。
 キュウリの畑へ着くと、もうすでにみんなが三角ホーを持って、気合は十分。
 キュウリは、畝が狭めなので、根に注意しつつ行いました。毎日水やりをたっぷりとしてくれていて、やわらかい土で中耕しやすかったです。

 最後は、ピーマンとゴーヤです。今作は、ピーマンとゴーヤが同じ畑で育ち、収穫、水やり、追肥をいつもセットでやっています。
 ピーマンもゴーヤも、株元に牛肥がかからないように気を付けながら、牛肥をやったのがわからないくらい、きれいに中耕しました。
 特にピーマンは株元から病気やカビが敏感に起きやすいので、そのことを踏まえて、牛肥が玉にならないようにできたので安心です。

 

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 ここまで、かなりのボリュームある作業でしたが、3時半の作業開始から約1時間後、5時10分前に終わりました。
「よし、まだ時間がある。カボチャの最後の追肥をしよう!」
 ということで、隣の畑のカボチャに追肥をすることに。
 はやく終わったらやろうと言っていた念願のカボチャの追肥がついにかなってうれしかったです。

 ラストスパート、8人の仲間とリレーをつなぎました。
 距離の遠いところは、バケツリレー。短いところは、一人で完結というふうに、やり方を変えて、一番速く終わるようにしました。

 そして、追肥の後、土にしっかりと浸透するよう、手でならしました。
 カボチャは、もう収獲が始まっており、新しいこれから熟す実もついています。

 

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〈バターナッツかぼちゃ〉

 

「これが最後の牛肥やりです」と担当のりんねちゃんが笑顔で教えてくれました。
 あとは、最後の最後まで収獲できるよう、手入れしていきたいです。

 夕方の2時間が、充実していて、とても楽しい中耕ツアーでした。
 明日からまた水やりをして、追肥が効いてくれて、株が元気になったらいいなと思います。

(さき)

 

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〈この初夏に採れた梅干しを使った、梅干しづくりも進めました。土用の丑の日に干した梅干しを、梅酢に戻し、塩で揉み込んだ赤紫蘇を一緒に瓶に入れました。もう少ししたら、きれいな赤紫蘇の色がついた梅干しの完成です!〉

 

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 夜の図書室は、いつもと違うレイアウト。南側には円形に椅子が並び、北側には大きな机とベンチが据えてあります。
 木曜の夜は、藤井さんの木版画教室。けれどこの夜は、火曜日の振替でアコースティックギター教室のメンバーも、練習のため一緒に図書室へ集まり、木版画・アコースティックギターの合同教室が開かれました。

 午後7時。まず始まった木版画教室では、藤井さんが、小さな宝箱を机に置いて見せてくださいました。

 

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 蓋には7つの篆刻が捺されています。夏、浩、眞、詩、桃、好、愛。はじめはうまく篆書を読むことができなかったけれど、藤井さんがそれぞれの字がどの漢字を表しているのかを教えてくださいました。
 これは版画教室のメンバーの名前を、藤井さんが彫ってくださった篆刻なのです。
 作品に捺すだけではなくて、これから一生の宝物として使うことのできる、世界に一つしかない篆刻です。

 

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 早速、完成した作品の右下に捺印をして、鉛筆でサインを書き込むメンバーもいました。篆刻をくっきりと捺すコツも藤井さんが教えてくださり、くっきりと赤く印泥の色がついて文字が浮かび上がると、とても嬉しくなりました。
 以前に私も、自分の頭文字の篆刻を藤井さんから頂きました。こんなふうに大切に彫り上げた篆刻を頂けることに、有り難い気持ち、ずっと大切にしたいという気持ちでいっぱいになります。

 

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 作品づくりや、すでに出来上がった作品を額に入れる準備が進む一方、7時45分からはアコースティックギターを爪弾く音が部屋を満たしました。
 アコースティックギター教室では、『流星』を、来る8月26日のなのはな縁日で発表するために、練習しました。

 

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 『流星』は夜空を光る雨粒のように星が静かに流れていく、そんな景色の浮かぶ美しい曲です。

 個人練習と合わせを繰り返して、藤井さんに聞いていただくと、屋外での演奏を想定して、一つひとつの音の粒立ちを良くすることを意識したら良いと教えていただいたそうです。
 また、この2,3か月、音がよく練れてきていることを感じる、と藤井さんが言ってくださいました。

 

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 縁日の夜、盛男おじいちゃんの山で、みんなの弾く『流星』を聞けるときが、とても楽しみです。

 彫刻刀や鉛筆や筆を動かしたり、ギターの音色を聞いたりしながら、木造の六角屋根の図書室で、藤井さんとみんなと過ごせる時間が、何にも代えがたく、嬉しかったです。

(かに)