私は怒られやすいタイプだなと思います。周りの人に、私のことは怒りつけても気にしなさそうだから怒ってしまうんだ、と言われたこともあります。
自分としては、怒られればすごく落ち込んで気にするタイプだと思います。でも、やっぱり周りから見ると気にしてなさそうに見えるので、つい怒っちゃうって言われました。
私は、小さい頃から両親にずっと怒られて育ってきたので、あんまりめげていないように見せて振舞うことはできるのですが、どうしたらその怒られやすいタイプから抜け出ることができるのか、解決方法があれば教えていただけると嬉しいです。
【お父さんの答え】
答えとしては、もっと視野を広げたら怒られなくなる、ということでしょうね。怒られやすいタイプというけど、では周りの人が怒りやすいタイプなのかというと、おそらくそうではないのだと思います。
それなのに何で怒られてしまうかというと、やっぱり場違いな返事をしたり、トンチンカンな受け答えになってしまうからだと思います。
ですから、怒られることをしているというよりも、受け答えに対してだんだん相手に腹を立てさせてしまうというパターンなのではないかと思います。
相手の人に、○○さんこうだよね、と言われたとき、「そうです」という答えを相手は期待しているのに、「え? そうでしたっけ?」みたいな反応をしたり、「さあ、どうなんでしょう」みたいな返答をすると、「何言ってるの? こんなことも知らなかったの?」と怒らせてしまうのではないか、ということです。
だから、視野を広くして、空気を読んで、ある程度、相手の期待する答えに沿った返答をすれば、怒らせないで済むと思います。
先ほどの例でも、本当に知らなかったとしても、「えーと、そうだと思いますが……」と少し濁しておくくらいにしたら、相手はそこまでは怒らないでしょうね。
質問者の場合は、「え? そうでしたっけ?」という反応をするとき、ビックリ顔でなんでそういうことを私に聞くんですか? という表情までしてしまう傾向にあるので、なお相手を怒らせるという要素になっていると思います。
「えーと、そうだと思いますが……」という時に、表情をやや曇らせ気味にしていたら、相手は自分に気持ちを沿わせてもらっていると思うので、そこまで怒ることはないです。
何事に於いても、私は関係ありません、みたいな意思表示になってしまう素っ頓狂なビックリ顔はなるべくしないほうがいいです。
相手が深刻そうだなと思ったら、深刻度に合わせて返事をするし、相手が迷っているなと思ったら、こちらも相手の迷いに合わせて断定的に言わずにおずおずと言ってみる、というふうに気持ちを相手に沿わせた返し方をすれば、まず怒られることはないのではないでしょうか。
漫才でも、ボケとツッコミという役割り分担があります。質問されたとき、ボケの役割りのように見当違いの表情で、見当違いの答えを言うので、相手が自然にツッコミのようになって、違うでしょ! と言わせてしまうと考えたらいいでしょうね。
もし漫才師のボケ役が深刻な顔をしていたら、ツッコミ役の人はツッコミを入れられなくなります。そういう意味じゃ、何か聞かれたとき答えがわからないときは、とりあえず深刻な顔で返しておくというのが無難でしょうね。
傷ついたことがある人の一般的な傾向として、これ以上傷つけられないように自分を守ろうとして、「私は無関係です」とか「私は無罪です」とか「私に責任はありません」といったように、逃げの姿勢をとることが多いと感じています。
そういう逃げの姿勢が、相手からすると一緒に考えようとしていないと受け取られて怒りを買う、ということになっていると思います。
そういうわけで、視野を広げて相手に気持ちを沿わせれば、怒られやすいタイプから抜け出ることができると思います。
(2023年7月26日 掲載)
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