
6月12日のなのはな
シャキシャキキャベツはいかが? レタスに続いてキャベツがぐんぐんと大きくなり、遂に今日、初収穫を迎えました。そんな特別な日に、ベストタイミングっ! 卒業生のやすよちゃんが帰って来てくれて、一緒に作業へ。久しぶりのやすよちゃん運転の車に乗って、みんなで河原畑へGO。
畑へつくと河原上畑にはレタス、下にはキャベツが一面に広がっていました。りんねちゃんに収穫基準と方法を教えてもらって、2人1組になって開始。1人がベストサイズのキャベツを見つけ、外葉をベリっとめくり、もう1人の子が包丁で収穫して行くという方法です。私はすにちゃんとペアに。
すにちゃんがべりっとめくってくれた中のキャベツで、目を疑う大きさのものが。バレーボールよりも大きいのでは、そのキャベツは腕に抱えて持つ必要があるくらいビッグ、コンテナに入れるとその一つだけで3分の1程をしめました。
大きすぎて興奮……大物キャベツ!
しかし、それは一つだけではありませんでした。色々なペアから「大きいっ!」という歓声が聞こえて来ました。畝間にはどんどん収穫されたキャベツが山盛りに入ったコンテナが並べられて行きます。
みんなの中で、やすよちゃんとゆりちゃんもキャベツを収穫してくれていました。やすよちゃんが収穫したものを、ゆりちゃんが抱え込んで持ちコンテナに入れてくれていました。ゆりちゃんが隠れちゃう。何度も言いますが本当に大物……。
キャベツとレタスは似ているようで違うなと、収穫していると強く感じました。私が思う一番大きな違いは、ずっしり感。繊細でふわっとしたレタスに比べ、キャベツは中までずっしり、性別で例えるならレタスが女性でキャベツが男性ですがね……収穫していても、柔らかな包み込むようなやさしさを感じるのはレタス、自分自身が強くなるような感じがするのはキャベツ。色々な部分でこの2つの野菜の違いを感じました。初収穫は80玉! これからキャベツの活躍がとても楽しみです。
キャベツ、レタスの収穫をして、最後にホウレンソウの全収穫を行いました。そして、ゆりちゃんがみんなのとったホウレンソウの根をプラスティックのレタス包丁を使って「カリカリ~」と遊んでいたり、草取りをしてくれたりしました。
少しして、坂の上の方から、お母さんとたけちゃん、たいちゃんの声が……3人が畑に来てくれました。ゆりちゃん、たけちゃんの2人はレタス包丁を「3歳からの包丁」と言って嬉しそうにそれを持ってお料理ごっこをしていました。たいちゃんはかごをもってテクテク。キッズ3人が畑で遊ぶ姿がとても可愛くて、ほうれんそう畑がお花畑の上のように賑やかになりました。そんな中、私たちはホウレンソウの全収穫。4コンテナ分と、たくさん収穫することが出来ました。これからみんなと頂けるのが、ワクワク……。
ホウレンソウの全収穫に少し時間がかかってしまったのですが、残りの1時間でジャガイモの草取りを行いました。ジャガイモはもう少しで収穫予定、今からがグンと大きくなる時期。この時に草に栄養がいってしまわないように、しっかりと抜いておきます。スピードを意識して、以前の残りであった山畑西畑と、新いいとこ下畑の半分を終えることができて、嬉しかったです。
(ももか)
***
桃の種が固まっていく硬核期。5月末から6月半ば頃まではとっても繊細な時期で、急激な水分変動にも敏感です。なのはなファミリーでは、桃の樹の下にブルーシートを敷いて雨から守り、硬核期を乗り越えました。ある時は、家族総出で出動し、ブルーシートを敷いたりはぐったりして、桃を守る戦士になった気分で、みんなで協力して桃を守っています。
そんな繊細な硬核期もそろそろあけてきて、少しほっとした今日。気づけば、一番早く収穫できる桃、「はなよめ」の実が丸々と大きくなってきていたことに驚きました。はなよめの実は今、直径6センチ~7センチ程にまで大きくなっています。桃の実に近づいてみると、もうすでにほんのりと桃の香りを感じられて、収穫が本当に間近に迫っているのだと実感しました。そんな幸せな香りを感じると、選果ハウスが桃であふれていく光景が自然と頭に浮かんで、いよいよこの時期がやってくる! とすごく気持ちが高まります。

袋掛けも着々と進んでいます。生理落下のある品種以外の袋掛けは完了していて、あとは生理落下のある清水白桃と白麗を残すのみとなりました。袋掛けでは、品種ごとの特徴や、樹によっての違いを見て、その都度あんなちゃんが判断をしてくれて進めていきます。葉の枚数や、枝の勢いなどを見て、メンバーそれぞれが心の目で見て、美意識を研ぎ澄ませながら、かつ素早く判断をして良い実に袋を掛けています。それが難しくもあり、楽しさでもあり、心を耕していくものとなっていると感じられます。
今日ブルーシートはぐりをしていると、白麗の実が結構落ちているのが見られて、もう生理落下が始まっていることが分かりました。もう少しで白麗や清水白桃の袋掛けができるのも楽しみです。
袋掛けの合間には、草刈りも行いました。桃畑の草刈りでは、今年なのはなファミリーにやってきた自走式草刈り機が大活躍! これまでは、全ての畑を刈払い機で行っていたので、時間も体力も大変でしたが、自走式草刈り機があると2倍は速いのではないかというくらい速く、グンと効率が上がりました。樹の近くや、自走式草刈機では刈りにくいところは同時並行で刈払い機で刈っていき、とってもスムーズに、しかもきれいに草刈りが行えるので、すごく気持ちが良いです。桃畑も整然ときれいになっていくことが嬉しいです。
また、ネットを掛ける時に必要となる単管パイプの支柱立ても進めています。幼木から成長して、今年から収穫できるようになる樹の周囲。そして、今年から育てさせらもらうことになった山桃畑にも支柱を立てています。全体で約100本の支柱を立てる予定です。
穴掘り機で約50センチの穴を掘って、そこに単管パイプを入れ、パイプの周囲360度に土を隙間なく埋めてはその土を篠竹で固めていく、という工程をひたすら繰り返して、パイプにネットの重みがかかってもぐらつかないくらい、しっかりと立てていきます。
今は、今年から収穫できるようになる樹の周囲と、山桃畑の3分の1程まで進んだところで機械の不調が生じてしまい中断中ですが、そろそろ機械も修理できて再開したいと思っています。
収穫が本格的に始まる前に、全ての支柱が立てられるように頑張りたいです。
今月の20日頃には、はなよめが収穫できるかもしれないと、あんなちゃんが話してくれました。収穫は一番緊張しますが、心の準備もしっかりとして、良い桃を採っていきたいです。そして、それを喜んでいただける方にお届けできるよう、そのことを楽しみに、あんなちゃんを中心に桃メンバー一同で協力しながら、今年の桃を楽しんで乗り越えていきたいと思います。
(つき)
