5月29日
●実りの多い毎日を
雨で離れていってしまう前に、昨日の晩、みんなで蛍を見に行くことができました。
蛍の光はささやかで、ほのかに点滅しているところが、いいなあと感じました。その光がじんわり灯るたび、自分の胸もじんわり癒されるような気がしました。
みんなと川の前のへりに並んで、ただ見つめていた時間が、ずっと続けばいいのに、と感じました。
朝、雨が降り出しているのを見て「よし、」と気合を入れなおして、カッパのフードを被りました。
みんなでそれぞれ分担して、桃の木のブルーシート掛けをしてきました。
青いブルーシート2枚で、桃の木の根元から、すっぽり挟み撃ちしました。ブルーシートも、パイプで巻き込んで、はだけることはないようにしました。
パイプで巻き込むときは、あゆちゃんが声をかけてくれて、「落ち着いて、確認してやってみよう」と、やり方をみんなで見させてもらいました。「一刻も早く、桃のため」と思う気持ちもあるけれど、みんなで、焦りすぎないで、確実で綺麗な作業をすることができて、本当によかったです。
最後には、新桃畑にみんなが集まりました。
思っていたよりもずっと素早く終えられて、みんなの力は何物にもかえられないと感じました。
ハウスミーティングと集合のとき、お父さんが、「いつも目標を持って過ごすこと」について、話してくださいました。
目標を持って生活をしなくてはいけない、ということは何度もお聞きしているけれど、具体的なところまで教えて頂けたのが、ありがたかったです。
「○○になりたい」とか「○○に行きたい」は目標にはならないし、ともすれば欲でしかない。利他心のある正しい目標を持っていると、そういうものは目標ではなく手段でしかないと分かる。
そして、お父さんは、
「遠すぎる先への目標じゃなくていいんだよ。今、目の前にいる人に向けての目標でいいんだよ」
と、話してくださいました。
例えば、桃花作りだったら、「それを受け取った人が喜んでくれるように」という目標のほか、「桃花を管理しているひろこちゃん、ちさとちゃんが助かるように」とか、もっと近くの人のために向けての目標でいい、ということです。
自分にあてて考えると、まだまだわたしには優しさ(利他心)が足りないと思うし、『森を見て木を見ず』になっていたと思います。
目の前の物事や人を置いてけぼりにしないで考えることは、すごく大切だなあと感じました。そうやって、目の前のところで目標を立てて、成功させて、積み重ねていくことで、自分の大きな目標を確かなものにしていきたいです。
ちゃんと自分のためになるように、成功体験や実りの多い毎日にしたいです。