霜にやられてしまっては大変だ!
春になり、春夏野菜の赤ちゃんたちが畑で成長中の、この時期の大敵は、霜。霜に当たってしまっては、葉がやられてなくなったり、病気になったりしてしまって、将来立派な野菜になりにくくなってしまいます。そうならないように、みんなで野菜赤ちゃんを守ります。ジャガイモに、スイートコーン、絹さやはもちろん、小松菜や水菜、レタスも。
夜に霜が降りようとしていた四月八日。ジャガイモチーム、古吉野なのはな周辺の野菜チーム、ちょっと遠目畑の野菜チーム、桃の霜対策の準備チームに分かれて霜対策を行いました。
私は、まえちゃんやるりこちゃんたちとジャガイモチームになりました。他の野菜のように、また、小ぶりな梅林奥と奥奥畑のジャガイモのように、ビニールでジャガイモを守るのかと、私は初め思っていました。しかし、それらの畑菜に比べて何倍も広くて、たくさんあるジャガイモ畑に、ビニールをかけるのはポールもビニールも相当の数を使うことになるし、大変です。なので、今回は藁を使いました。
床下に眠る、溢れるほどの藁をまず畑に持っていくところから始まります。軽トラじゃ足りない。エルフ(一・五トントラック)に、一度にたくさんの藁を積んでいきます。バケツリレーで繋いで、エルフの荷台にポンポンと投げ入れていったのですが、それがものすごく楽しかったです。
テンポよいリズムで藁が回ってきて、踊るように藁がエルフの荷台に飛んでいきました。
そんなところに、たけひろ君がお手伝いしに来てくれました。るりこちゃんの元で、藁を出してくれたり、私と一緒に藁を投げたり、力をふり絞って投げている姿がとても可愛く思えました。大きなエルフにも、みんなで積めばあっという間に山盛りになりました。山盛りになったら、いよいよ畑へGO!
保育園前畑、いいとこ畑、山畑下、山畑、山畑西という順で進めていきました。保育園前畑につくと、立派なジャガイモの芽が並んでいました。その姿を見て、より「霜から守るぞ!」と言う気持ちが強くなりました。まず、藁の束を株上に等間隔に置いて行きました。六株に一束くらいでポンポンポンと。藁の山には、たけひろ君がいてくれて私たちに渡してくれました。小さい身体で、長くて重い藁を一生懸命に私たちの元へ届けてくれる姿、その懸命さがとても可愛くて、有難くてしかたがなかったです。
一山分を置き終え、次の便をまえちゃんたちが取りに行ってくれている間に、ジャガイモの芽の上に藁を広げてかぶせていきます。スズランテープをほどいて、芽が見えなくなるくらいにしっかりと覆いかぶせていったのですが、順調に進んでいる。と思ったらハプニングに気が付きました。霜前というのもあり、風が強い……かぶせたはずの藁が飛ばされてしまっていました。もう一度やり直しになってしまったのです。
次は同じようなことになってしまわないように、広げた藁の上に土を軽くかぶせていくことにしました。広げて、かぶせて、広げて、かぶせて……テンポよくスピード感をもって進めていきました。風で飛んでしまっていないか、ちょっとドキドキ、だけど土の重りをかぶせていたから、大丈夫。順調に進んで行く行く!
そして、保育園前畑、いいとこ畑、山畑下、山畑と霜対策を終えていきました。
山畑を終えたところで時間が来てしまいました。けれど、普段の作業とは違って、途中のまま辞めるわけには行きません。辞めてしまっては、畑一枚分のジャガイモが霜に当たってしまう。さらにスピードをあげて進めて行きます。
■どの畑も守られている
最後の畑、山畑西は少し特別。数畝を敷いたところで藁をすべて使い尽くしてしまったので、途中からは枯草。またまた次は、枯草がなくなってしまったので、最後は黒マルチ、この畑だけは藁&枯草&黒マルチの3種類での霜対策。どれが一番守られるかな?
結果が楽しみ!
途中で、桃の霜対策を終えたみんながヘルプに来てくれました。大・大・大人数のみんなでラストスパート!
みんなでの追い上げがすさまじい。広い畑も驚く速さで藁などをかぶせることができました。みんなで力を合わせて、ジャガイモを守る!
思いを一つに進めていきました。終わったときの達成感と喜びがとても大きかったです。
帰り道に、野菜の畑を見ると、絹さやや水菜にもビニールがかけられていて。桃の木の下にも、一斗缶が置かれていました。みんなで野菜や桃を守っている。このことを感じて胸が一杯になりました。これで、霜が降りても大丈夫!
これからも野菜をみんなで育てて、守って、愛情たっぷりの野菜を作っていきたいです。